2014Jリーグ ディビジョン1
第10節第1日

2014.4.29

セレッソ大阪

杉本 健勇 (90'+4)

1

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FULL TIME

1

0-0

1-1

大宮アルディージャ

ズラタン (70')

ヤンマースタジアム長居

19,367

監督コメント

これがサッカーというもので、相手にはチャンスを作らせなかったのですが、負ける可能性すらあった試合でした。プレッシャーが掛かる試合の中で、そのプレッシャーを背負いきれていない部分が、硬さになって表れているのかも知れない。今日の決定機を振り返ってみても、普段なら外す方が難しいシチュエーションでも、その硬さからかやはり決められなかったり、プレッシャーから解放されていないから、硬くなってしまったりというプレーがいくつか見られました。そこの部分に打ち勝っていくことが必要です。リラックスして普段通りの力を出す事がこれからもっともっと必要になってくると思います。ゴール前では、冷静さや落ち着きが必要となってきます。慌ててしまったり、硬くなっていれば結果はついてきません。その部分を理解して次の試合に活かしていく必要があると思っています。この勝ち点1を取ったという結果に満足はできませんけど、最後の最後まで勝負を諦めずに戦ったというところ、ゴールを目指して戦い、そして実際にゴールを奪ったところ、そこは評価できると思っています。次の試合はすぐに来ますので、切り替えて向かっていきたいと思っています。

Q.ACL(4/23)及び前節で3バックのシステムを取り入れていますが、相手が1トップのシステムの際に人数が余ってしまっている。この3バックシステムの精度についてはいかがでしょうか。
A.神戸戦の内容を見て頂いたらわかるのですが、勝ち点3を奪うには私たちが相応しかったと思っていますし、私たちが支配できたゲームだと思っています。私たちが決定的なチャンスを活かしてゴールを決めて勝っていれば、この質問はなかったと思います。3枚残っているところが深刻な問題だとは思っていません。今日の試合を見て頂ければ解ります。相手は引いていましたが、しっかりと支配できていましたし、チームの流れもスムーズでした。システムも機能していると思います。状況に応じて、1対1でも突破しなければいけない時もありますし、数的不利でも守らなくてはいけない時もある。システムに拘らずに、ボールのある場所、人のいる場所によって、一番良い判断を選手たちがしていくという風に導いていくのが、私の仕事だと思っています。

Q.柿谷選手が3バックのシステムだと、どうしても下がってきたり、ボールから離れていく動きが多くなります。あのフォーメーションの場合、柿谷選手にどのような動きだとか働きを期待しているのか教えてください。
A.私は、彼をワイドのプレーヤーとも思っていませんし、シャドウのプレーヤーだとも思っていません。彼はフォワードだと思っています。フォワードの役割をする選手が4枚います。その4枚全員が真ん中でプレーするわけにはいかない。(柿谷)曜一朗があそこのポジションで攻撃に全く関われないのであれば別ですけど、今日に関しても、あそこのポジションをやりながら、決定的なチャンスに顔を出してゴールを決めきれるシチュエーションがいくつもあったと思います。ただ、それを決めるか決めきれないかだけです。彼自身もゴールを決めきれないことに必要以上に気を取られていると思っています。やはり責任感が強い選手ですから、自分自身で必要以上にプレッシャーを掛けすぎているのかなと思っています。

Q.今日の3人目の交代で楠神選手を入れた際に、監督がフォワードだと思っていると言っていた柿谷選手を、かなり下げた位置であるボランチで使っていたと思うのですが、その意図を教えて頂ければと思います。
A.(柿谷)曜一朗が焦りから、ボランチの位置まで下がってきてしまった。もちろん私が彼のポジションをボランチにした訳ではなくて、そこからだと思います。ただ試合の中でのワンシーンだと思いますし、彼がずっとボランチの位置でプレーしていた訳ではないです。私の狙いとしては、(杉本)健勇を外に置いて、健勇が外で競り勝ったボールに、曜一朗、ディエゴ(フォルラン)、南野の3人が絡んでいく、そしてゴールを目指していく。もちろん曜一朗も状況に応じて、ボールが来ない時にボランチまで引いてきたシチュエーションがあったのかも知れません。良い質問だと思います。

選手コメント

■杉本健勇選手
最初はサイドで入ったので、1-0で負けている状況でしたし、まずは1点を取ってチームを勢いづけられるようにと思って入りました。
(楠神選手が入ってからは結構前に張ってましたか?)監督は多分右やったと思いますが、(柿谷)曜一朗君(柿谷)もヤマちゃん(山下)も上がってきてましたし、いつも負けている状況や引き分けている状況でつなぐ選手とパワープレーを狙う選手と、気持ちがバラバラな時があったので、今日はパワープレーでということを話していたので、それで1点返せたのは良かったです。
(ゴールのシーンは難しいボールでしたか?)マル(丸橋)が多分俺がおることを分かってなくて触ろうとしたのですけど、「スルー!」と言ったらピッとよけてくれたので良かったです。自分自身チャンスは1~2点あったので、悔しいです。今日は前半からボールを支配していましたし、チャンスを多く作れていた中で決めきれてなかったことは、このまま行くと一本のチャンスで失点してしまうのではないかと、途中で出る選手が重要なポイントになってくると考えていました。
失点してからチームに火がつくのではなく、その前からやらないとダメですし、こっちが多くチャンスを作っていて、大宮はほとんどなかったのにこの結果になるので、本当にワンチャンスを決めきるというところをもっともっと一人ひとりが意識してやっていかないとダメだと思います。

■酒本 憲幸選手
せっかく3-5-2だったので、もうちょっと外から行きたかったです。中に行って取られ方がおかしくなったりもありましたけど、やろうとしていることは少しは出来てきたのではないかなと思います。今日もセットプレー本でやられましたけど、守備はセンターバックが3枚いるので、堅くなってると思います。まず守備を安定させて、そこから自分たちの素早い攻撃に移るというのを練習でもやっているので、それをもっと出していけたらもっと良いサッカーができるかなと思います。
(あとは決めるだけのところまで行ってますよね?)でもそこが一番難しいので、(柿谷)曜一朗にしても1点とってくれたらチーム自体も乗るだろうし、あいつももっともっと点を取れると思う。もっとボールも集めないとアカンと思うし、ポジションもサイド気味にとったりとか、気を使っている部分もあるので、そこは話をしてやっていくしかない。
(ロッカーでは何か声をかけました?)ディフェンスを結構手伝ってくれたので、「ありがとう」と伝えました。