2013Jリーグ ディビジョン1
第30節第2日

2013.10.27

サガン鳥栖

藤田 直之 (80')

金井 貢史 (90')

2

AWAY

FULL TIME

0

0-0

2-0

セレッソ大阪

ベストアメニティスタジアム

17,382

監督コメント

みなさん、こんばんは。日本に来て6年になりますので驚いたという訳ではないのですが、いまだに理解できないのが今日のような高い集中力を鳥栖さんはどうやって、今日この試合にぶつけることができたんだろうと。他の試合でこういったものが見れないのは逆になぜなんだろうという風に思いました。試合の中では、より決定的なチャンスというのはセレッソの方に数多くあったとは思うのですが、最後にゴールを決めたのは高い集中力を見せた鳥栖さんであった。そういう意味では鳥栖さんは、勝利に値する内容で結果を勝ち取られたと思います。

Q.二つお伺いします。まず、セレッソの選手たちの集中力、特に攻撃の部分ではどう思われますか。二点目は、首位との勝ち点差、残り試合を考えると厳しい状況だと思うが、どうお考えか?
A.まず一つ目のご質問ですが、セレッソの選手たちもしっかりと集中してゲームに臨んでいたと思います。一人ひとりがベストを尽くそうという気持ちはしっかりと見られました。ただし、鳥栖さんの方が集中力という意味では我々を上回っていたと思います。鳥栖さんのゴールというのは、クロスから決めた2点なのですが、どちらも難しいゴールをしっかりと決めた、その集中力が称えられるべきところもあると思います。セレッソというのは、若いチームなのですが、日本で感じるのは若いチームというのはメンタル的な部分で、今日のようなゲームでプレッシャーをストレートに感じてしまうという部分があるということ。我々はその部分で足りなかったのではないかと思います。鳥栖さんのゴールキーパーは非常にいいセーブをしました。我々にとっては決して多くはないのですが、明らかな決定機と言うのは何度かありました。そこの差を分けたのは鳥栖さんの集中力と言うのが高かったということだと思います。
二つ目のご質問ですが、もう数字の上では残り4試合全て勝つと、これしか考えられない状況になったと思っています。

Q.厳しい状況となったが試合後、選手たちへはどんな話をされたのか?
A.まだ選手たちとは直接話しはまったくしていません。5日間のオフがありますので、そのオフの後に話しをしようと思っています。今、セレッソというチームは若い選手、18歳から20歳、23歳といった本当に若い選手が出てきて、今日の先発の恐らく9人がセレッソのユースから上がってきた、あるいはセレッソの生え抜きといえる選手で、今日試合をスタートしたと思います。そういった選手も含めて、こういった逆境を乗り越えていくというメンタルを学んでいかないといけないし、そういうところはまず5日間のオフで各自しっかり考えて欲しいと思っています。そのオフの後に4連勝目指して我々は何をすべきかということを話したいと思っています。

選手コメント

■杉本健勇選手
前半に点が取れなかった。後ろががんばってくれていたのに申し訳ないです。僕たちは引き分けを狙っていたわけじゃないし、引き分けは意味がないと思っている。もったいない失点もあった。それでも引き分けられないし、前に前に行って負ける方がいいと思った。あとは残りの試合全て勝つ、それしかない。
相手に合わせるつもりはなかったけど、やってて点が入らなくて・・・。焦りはなかったけれど。
前半はパスが回ったけど点が取れなかったのは反省しないといけない。後半に入ってもリズムは悪くなかったと思う。
もっとつないで、つないでっていうよりも、逆に僕たちがロングボールを増やしたりしていければよかった。競って、こぼれたボールを打ったり、コーナーにつなげられるようにしていけばよかった。自分たちのサッカーにこだわりすぎてしまった。崩さないといけないところもあるし、反省しないといけない。

■藤本康太選手
自分たちのペースで進めていたなか、点が取れないと、相手のペースになるのは、どこも同じこと。今までは相手が下位のチームだったので、強引に自分たちのサッカーに持って行けたところはありましたが、ある程度、力のあるチームになってくると、こういったセットプレーだったり、ロングボールで失点するような、相手の形にはまってしまうことも出てきてしまって、今は悔しいです。(時間が経つごとに、相手の運動量において行かれるところも目に付いたが?)失点する前から、ボールがちょっとつながらなくなってきていた。集中力だとか、切り替えのところだとか、いつもならつなげるところで、簡単なパスミスで奪われたり、切り替えのところが遅れたり、そういったところが他の(いいときの)試合との差として、ここで出てしまったのかなと思います。(鳥栖について)予想以上に真ん中が堅かった。でも、それはわかりきっていることで、最後のところだったり、チャンスは前半も後半もあったので、そこで中にいいクロスをあげたり、中で揺さぶったりして、得点をあげるのが、ウチの持ち味。ちょっとスリッピーな部分もあって、ボールがちょっと伸びたり、ドリブル、パスも伸びたりしたところもあったけど、そこを奪われてカウンターというシーンもあり、そこはもうちょっと気をつけないといけないですし、切り替えも速くしなきゃいけない。(失点はセットプレーだけだが?)でも、失点は失点。試合前にジンヒョンとも、「上(のチーム)が無失点で抑えていたので、僕らも失点したらあかん」と話していたんですが、2点取られてしまったので。(上位との差が)ちょっと離れてしまったことと、失点したことについては、僕はショックはあります。ただ、まだ終わったわけじゃないので、しっかり切り替えたい。次こそ、負けてしまったら、本当に終わりだと思うので。僕らは上を見て戦っていくしかない。顔を下げず、顔を上げて、勝っていきたい。