2013Jリーグ ディビジョン1
第29節第1日

2013.10.19

セレッソ大阪

杉本 健勇 (41')

柿谷 曜一朗 (56')

2

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FULL TIME

1

1-1

1-0

湘南ベルマーレ

ステボ (28')

キンチョウスタジアム

15,766

監督コメント

皆さんこんばんは。季節が変わったということで、この(涼しい)気温から考えても、今まで以上にフィジカル的にタフな戦いが始まったと思いますけれど、その中で今日、セレッソの選手たちが見せたスピリットというものを心から讃えたいと思います。
湘南さんにとっては、おそらく今シーズンのベストゲームと言える試合ではなかったかと思います。そういった相手に対してセレッソの選手たちは、集中力を欠かすことなく、隙を見せず、最後はしっかりと勝ちきって、そして順位をひとつ上げて4位にした。これは選手たちの今日のスピリットの賜物だと思います。

Q.今日は杉本選手がゴール、アシストと2得点に絡んでいます。天皇杯から調子を上げて来ていると思いますが、どの辺りが良くなって先発に名前を連ねているのか、最近のパフォーマンスについての評価をお願いします。
A.一言でいうと、非常に存在感があるということです。ボールを失わない事で攻撃の起点になる、ということをしっかりとチームのためにやってくれていると思います。
もう少し足りないものがあるとすれば、ゴールに向かっていく意識ですね。それをもう少し出してもいいかと思うのですが、彼の年齢を考えると、ポテンシャルの高い選手だなということを改めて感じています。

Q.後半の途中からシンプリシオ選手が前に出てきたのですが、それは監督の指示ですか?それとも選手たちの判断ですか?
A.あのシーンは私の指示で、選手たちにポジション変更を伝えました。(山口)ホタルの強さと言うのは、やはりディフェンスがしっかりできるという部分、それがストロングポイントだと思うので、彼とタカ(扇原)の二人がボランチに入ることで、ディフェンスはより堅いものになるし、ファビオ(シンプリシオ)がひとつ前に出ることでボールのつなぎがスムーズになる。
さらにケンユウを右に持っていくという形への変更を指示しました。

Q.湘南がファイブバックで、幅に対して人数が多いポジショニングをとっています。どのように崩す考えでしたか?
A.おっしゃったように幅を使って外から攻めるという意味で、杉本を右サイドに持って行ったという意図も確かにありました。湘南さんはシステムとしては3-6-1というか、その中で状況によっては後ろが5枚になるような形もあったと思います。さらに湘南さんはリードされていたということもあって、ウエリントン選手が入ってツートップに近いような形にもなっていきました。
我々は、外から攻めるということを試合の前から本当に意識をして臨んだのですけれども、前半はその「外から攻める」数が少なかったと思います。酒本、丸橋を含めてもっと外から行こうという話をしたのですけれども、後半は相手のマークも少しずつ甘さが出てくるという状況になって、我々は数多くのフィニッシュまで行くプレーでチャンスを作りました。しかし3点目につなげることはできず、そこはフィニッシュの精度の問題だと思います。

選手コメント

■柿谷曜一朗選手
先制されたけど、いつも言っているようにディフェンス陣は色んな形があった中で1失点というのは仕方ないので、そこは僕らも割り切ってやっているつもりです。1失点で抑えてくれると信じていたところもあったので、僕ら前の選手は点を取らないと勝てないので、今日は結果として出たのが良かったかなと思います。
(焦りはなかった?)焦ってもしょうがないし、今週練習でやって来たことをそのままやれば、絶対に大丈夫だという気持ちもあったので、落ち着いてできたのが良かったと思います。
(杉本選手の同点ゴールの時は真っ先にボールを持って帰ってましたね)みんなで喜ぼうという話があった中で、前半で追いつけたということは前半で逆転できるなと思ったので、一気に圧力かけようかなと思ったら、みんな全然来てなかったから(笑)。まぁ良いかぁ(苦笑)。
(山口選手に出したボールは良かったですね)攻撃の時の形は誰がどのポジションにいてもイメージは共有できていると思うから、相手が前がかりになった時こそホタル(山口選手)の走力というのは最高の武器になると思うし、そこにしっかりボールを合わせてあげれば。あいつもトラップミスしたことを多分悔やんでいると思いますけど(笑)。そういうのを多くできればできるほどチャンスは増えると思うので。
(ゴールのシーンはフリーすぎて緊張しなかった?)練習でもあそこのボールは右か左か、常に意識して狙っていますし、カマをかけて右に行った分、ドンピシャで当たったので、少し上に行ったかなと思ったけど入ったので良かったです。
湘南は本当に下位のチームとは思われないようなボールのつなぎとかをしていましたし、相手のことをもちろんリスペクトはしていますけど、自分たちに絶対的な自信があるので、どういう相手が来ても自分たちが絶対に勝つという強い気持ちを持って残りの試合も全部やっていければいいと思います。
まだまだセレッソはクオリティがあるチームなので、もっと点を取るシーンや、みんなでゼロで守れるシーンがあったり、結果をもっと追求していけると思います。今日は勝点3をしっかり取れたので、残りの試合、僕らが勝って上に行くだけなので、自分たちの試合だけに集中してやりたいと思います。
(順位が一つ上がりました)そうですね、一つ上がっても一つ下がるような場所なので、どの試合も落とせないですし、一試合一試合、どこが相手でも勝点3を取ることだけ考えて頑張ります。

■杉本健勇選手
前半よくボールを回せていたのに、失点したというのは反省しないといけないと思います。試合中は「失点しても僕の中では絶対焦らんとこう。しっかり絶対に前半で1点返していこう」と思っていました。それが前半のうちで1点返せたのは大きいですね。
(得点シーンについて)パッと(扇原選手と)目が合ったので。すごくいいパスでした。キーパーが飛び込んでくるのが見えたので、冷静な判断が良かったと思います。左右に相手チームの選手がいて、キーパーが前から滑ってきたから浮かした方がいいなと思って、浮かしました。でも、何より(パスの)ボールが良かったです!
(柿谷選手の得点のアシストについて)いや、あれはシュートでした(笑)。練習からあそこのニアで合わせて狙ってというのは常にやっていて、僕はシュートを狙いましたけど、結果的にゴールになってよかったです。
(2列目などもありましたが、今のツートップのポジションはやりやすいですか?)真ん中でやるのが一番やりやすいです。曜一朗君とのツートップはとてもやりやすかった。曜一朗君とのツートップは初めてだったのですが、「このまま勝ったら2人で点を取って初めて勝った試合やな」と(試合中に)思っていました(笑)。
(守備でもがんばられていましたね)(がんばりすぎて)イエローをもらってしまいました!前半は落ち着いてやっていこうと思っていたのですが、やばかったですね。監督にもプレーに集中しろと言われたので、しっかり(気持ちを)切り替えてプレーしました。
(先日の天皇杯での自身のゴールは影響ありましたか?)そうですね。ゴールは自信になるので、積み重ねて冷静さや、ゴール前の嗅覚などを養っていきたいです。個人としての結果も大切ですが、タイトルを獲ることが一番大切だと思います。天皇杯で関西大学、ヴィッセル神戸と対戦したときに曜一朗君はいなかったですが、「自分がやらなあかん」と思ってがんばってきたので、その気持ちを忘れず、今日も「自分がやらなあかん」と思ってプレーしたのですが、その気持ちに結果がついてきたんだと思います。これからもそれをしっかり続けていきたいと思います。