2013Jリーグ ディビジョン1
第15節第1日

2013.7.10

セレッソ大阪

柿谷 曜一朗 (12')

シンプリシオ (90')

2

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FULL TIME

1

1-0

1-1

横浜F・マリノス

マルキーニョス (90'+2)

キンチョウスタジアム

13,272

監督コメント

皆さん、こんばんは。今日は内容としては厳しい、そして互角の試合だったと思います。
マリノスさんは経験のある選手が多いので、ゲームコントロールの部分で非常にうまさを見せるチームですけれども、セレッソの方が決定機において、よりフィニッシュに行くという意識を強く持ち、戦い抜いたというところで、勝利に値する内容だったと思います。数字の上でこの勝点3というのは、上位にしっかりとくらいついていくという意味で、本当に重要な勝点だと思います。

Q.日本全土で今、異常な暑さですが、後半その影響で選手の足が止まったように見えました。その点はどう思われますか?
A.その通りだと思います。非常に気温が高かったということと、もう一つはマリノスさんはガツガツと激しくディフェンスにくるチームではないですけれども、逆にマイボールを大事にして相手を走らせると、そういうサッカーができるチームであるということだと思います。そういった中で我々が走らされるというところもあったかと思いますが、セレッソは本当に若いチームで、フィジカル的にも最高の準備ができていたと思います。両チームとも交代枠を3つ使ったことからもわかるように、フィジカルの要素も含めて、最後まで互角の戦いが続いたと感じました。

Q.ジンヒョン選手について、また次の試合もありますので、わかる範囲で(負傷の)情報を教えていただけますでしょうか?
A.まず彼の状態をお話しする前に、この場でお伝えしたいことがあります。
これはJリーグの方々にもしっかりと検討していただきたいところなのですが、(今日の)ケガのシーンのように、ゴールキーパーというのは両手を上げて、空中戦のボールを取りに行く時があります。その時にまったく無防備なゴールキーパーに対して、非常に闇雲なアタックをするようなシーンが多く、それは大きなけがにつながり、選手生命を脅かす可能性が非常に高いプレーだと思うのですけれど、残念ながら日本ではそれが認められてしまっています。これはもう一度考え直していただきたいと思います。
彼の状況に関しては、正確な情報は届いていないのですが、私は彼の選手生命に大きな影響が出てしまうこともあるのではないかという心配を抱いています。

選手コメント

■シンプリシオ選手
(決勝点、見事でした)ありがとうございます。一番良かったのは、チームが戦う姿勢でした。自分が良かったことよりも、チームが戦う姿勢、そして気持ちがゴールを取らせたのだと思います。
(シュートシーンについて)普段の練習からマテルコーチと、キーパーが取りづらいサイドを狙っていこうと言っていました。今日のシュートでは、相手ディフェンダーの影になって取りにくいシュートを狙いました。
レヴィー・クルピ監督とは、攻撃に移るところで前に行く時はリスクを背負ってでも前を向いて行こうと言っていました。セレッソには質の高い選手が多いので、南野選手や、柿谷選手も流れの中で、良い動きをしたのではないかと思います。
(今のシステムについては、どう思いますか?)今のシステムは、まだ成熟していないと思います。でも、セレッソには質の高い選手が多いので、試合を重ねて行けば成熟していくと思います。自分のプレーとしても、後ろにボールをはたくのではなく、前に柿谷選手、エジノ選手、南野選手と選択肢が多い状況は良いと思います。
(ワントップの柿谷選手との距離についてはどう思いますか?)柿谷選手は少し前に張っているように見えるかもしれない。(自分も)後ろに下がったりして、距離があるけれど、このシステムが良くなってきているので、成熟すれば問題ないと思います。

■柿谷曜一朗選手
(すごくいい流れの中のゴールでしたね)あいつ(南野選手)はいつもあそこで撃つ感じなんですけど、今日はかなり呼んでいた僕の声が聞こえたみたいで、イメージ通りのボールが来たので、トラップして流しこむだけでした。あそこでは落ち着いて逆サイドに流すというのはいつも通りですし、キーパーが寄りすぎていたらニアを抜くというのもありますけど、あの形ではファーが開いていたので冷静に決めました。
(シンプリシオ選手もからんで3人で上手くプレーしてましたね)ファビオ(シンプリシオ)も今日はだいぶ真ん中でプレーするのを意識していたし、低い位置というよりもボールを受けて組み立ててくれていました。
(二点目は)時間帯も時間帯だったので、強引に行ってとられるより、スローインにするとか、まずしっかり自分でキープしようと思いました。ちょっと余裕を持ったら相手も引いてくれたので、ゆっくり攻めようかなと思ったらあんなゴールになりました。でも、入った瞬間は、ちょうど見えませんでした。ゆっくりしたボールでパスをしているから何してるのかなと思ったら、ワァとなってるから、入ったんやと思いました。
(前半、エジノに落としてシュートさせたのは良かったですね)エジノは左利きであそこからエグいシュートを持っているので、あの一回だけじゃなくて、もっとチャンスを作ってあげれば良かったですけどね。もっとあの形は見せられると思います。
最前線にいると、あのようなワンタッチで落とすところに神経を使っています。ちょっとでもズレると攻撃が遅れるし、丁寧に決まると、一気に攻撃にも行けるし、サイドにも行けるので、やっていて楽しいですけど、神経は使います。
(形になってきたという手応えは?)まだ全然無いです。 前の試合と比べるとゴールができたので違いはあると思いますけど、もっとゴールを呼び込んで収めてあげないと、こういう暑い時にディフェンスはいっぱい頑張ってくれましたけど、僕が前でキープをして時間を作るなり、ファウルをもらうというのはワントップとしての仕事だと思うので、もっと試合を重ねていくごとに増やしていけると思うし、良くなっていくかなと思います。
(ザッケローニ監督の前でアピールできましたね)そうですね。でも一回アピールしただけではね…。 正直、今日はもっと決めるチャンスがあったし、もっと落ち着いてシュートを打てるチャンスもあった。ヘディングは正直、バウンドが予測できなかったですけど、あれも決められたと思う。もう一度試合を見て、もっと空いているところを自分で探して、次の試合に生かせればいいかなと思います。
次も去年優勝したチームですが、僕らはこのフォーメーションに手応えを感じながらやっているので、良くなっていく一方だと思うし、上手くいかない時でもチームで守備をして、失点をしないということがチームが敗れないという方法だと思う。
アウェイなので、最悪でも勝点1を、チームとしてしっかり戦って勝点3を持って帰られるようにしたいです。セレッソが引き分けでも5位まで落ちたというのを過去に見ているから、そういう思いを絶対に自分はしたくないし、このチームでしっかりタイトルを取れるように勝ち点を大事にしていきながらシーズンを終えられたらいいなと思います。