2013Jリーグ ディビジョン1
第5節第1日

2013.4.6

鹿島アントラーズ

遠藤 康 (58')

1

AWAY

FULL TIME

0

0-0

1-0

セレッソ大阪

県立カシマサッカースタジアム

10,837

監督コメント

みなさん、こんにちは。本当に互角の試合だったと思います。両チームとも、それほど決定機が多かったわけではないですけれども、最後は残念ながら先日のナビスコカップの新潟戦と同じく個人のミスが決勝点に結びついてしまったというゲームになってしまいました。内容を考えれば引き分けが妥当だったかと思うのですが、ただ我々が鹿島さんにプレゼントのようなゴールを与えてしまった、逆にそこを鹿島さんはしっかり決められたということで、勝利をものにされてしまったこともいたし方ない、そういうゲームだったと思います。

Q.失点シーンについてですが、ナビスコに続いてのミスとのことだが、それは技術的なことなのか、それとも気持ち的なことが要因なのか?
A.個人のミスというのは、もちろん誰もミスをしようとしてする選手なんていないので、ここで敗因を個人の選手に押し付けることは全くありません。ただそういうプレーが出てしまったのは、判断のミスということだと思います。先日の試合もそうですが、よりリスクのないプレーを選択しなければいけない状況で、大きなリスクを伴うプレーを選択してしまった。結果として大きな代償を払わなければならなかったということだと思います。ただこれは、本当にすぐに修正できる問題で、集中力の問題ということになると思います。

Q.バックパスについて、ハーフタイムに注意するようにとの指示があったが、それは前半にダヴィ選手がかなりアグレッシブにボックス内でいっていたことを警戒しての指示だったのか?
A.日本のサッカー全般に共通している部分だと思うのですが、前からプレスをかけてくるチームが多いと、そういったことから必然的にバックパスが多い展開になってしまったという部分はあると思います。ただバックパスというのはパスミスが起こってしまえば、非常に危ないプレーということにもなるし、タイミングを一つ間違えると先日の失点のような形になってしまうことになります。ということは、よりリスクを避けると言う意味、そして集中力を切らさないという意味であえてハーフタイムで声をかけました。致命的なミスにならないように、もう一度声をかけたということです。決して戦術的な部分ではなくて、逆にメンタル的に余裕を持ちすぎてプレーをしたときにバックパスを選択してしまうと、あるいは危険なプレーをしてしまうということがあるので、そこを話したつもりです。

Q.開幕戦から攻撃陣に元気がないように思うが、どうやって改善していくのか。
A.本当にその通りだと思います。攻撃の部分でまだ噛み合っていない部分があります。ただし守備が完璧かというと、まだまだ修正すべきところもあるということは言えると思います。おっしゃったように攻撃においては、(柿谷)曜一朗だけがフィニッシュあるいはゴールの数で、そこそこの数字を出していると思うのですが、他のアタッカーたちというのはまだ数字が残っていないので、これからもっともっと底上げをしてパワーアップしていかなければいけない部分だと思います。

選手コメント

■柿谷曜一朗選手
結果的に1点も取れなかったのは、(攻撃陣の)僕らのせい。「タイトルを取る」という強い気持ちを持っているはずなのに、こういう試合をしてしまうというのは、気持ちが足りないということ。タイトルを目指すなら、こういうミス(からの失点)をしていてはいけないし、ミスを取り返す活躍をしなければならなかった。流れはひとつのプレーで変わる。そのプレーができなかった。ここまで、試合をコントロールして勝った試合はあまりない。徐々にいいゲームができているが、アウェイで勝点1でも取る、ということが大事。ただ、シーズンの早い段階でこういう経験ができてよかった、といいようにとらえたい。

■藤本康太選手
長い目で見れば(敗戦は)1回、2回とあることだし、すぐ次があるし切り替えてやりたい。今日のことは教訓にして次に臨みたい。
(ダヴィとのマッチアップについて)この一戦である程度わかった。スピードなんかも。次やるときは絶対にやらせない。
(自身のコンディションは)思ったよりできたけど、若干の不安はあった。ダヴィが仕掛けてきて、ターンをするところに不安があった。
(前半ポゼッションできていたが後半落ちてきたのは鹿島のやり方が変わったか?)特別に変わった感じはしなかった。ただ僕らが前半あれだけポゼッションしたので疲れが出たんじゃないかと思う。ペースが落ちてきた部分があるので、相手が後半余裕をもってできたのかもしれない。でも悲観するようなゲーム内容ではなかった。ミスで負けてしまったけれど、ミスは全員のせい。誰かが悪いとかじゃなく、カバーできなった僕らが悪い、みんなが悪い。切り替えるしかない。
(点を取れなかったが)集中して守ってきてて、1点差のゲームになるのはわかっていた。欲を言えば先制点は欲しかったけど、いつも前の選手が点を取ってくれていたし、0(失点)で抑えられなかった僕ら守備もいけなかった。

■新井場 徹選手
(バス入りの際から鹿島サポーターに歓迎されていたが)今までサポーターと築いてきた関係、そう思うと嬉しかった。でも試合に入ればセレッソのことだけを考えていた。
(古巣と戦ったが)そんなに意識するものではなかった。他のチームと(の対戦と)変わらない。(試合に)入ってしまえば関係ない。セレッソとしてしっかりゲームに入れた。
(鹿島は昨年とは違った?)やるサッカーは変わらない。ある程度、どういうサッカーをやるかわかっていた。しっかり対応できたと思う。
(試合ではブーイングを浴びていたが)試合に集中していたので聞こえなかった。
鹿島どうこうではなく、全てのチームに勝たないといけない。今日は負けたけど、やろうとしていることはできている。良い経験をしたと思えば、チームも成長していける。次すぐにあるので切り替えたい。
(悲観するような内容ではなかったか?)鹿島がチャンスを作ってやっていたかと言うとそうでもない。勝つのも全員のおかげ、負けるのも全員の責任。すぐに切り替える。