2013Jリーグ ディビジョン1
第3節第1日

2013.3.16

セレッソ大阪

山口 螢 (47')

1

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FULL TIME

0

0-0

1-0

FC東京

大阪長居スタジアム

13,702

監督コメント

我々にとっては、今日で勝点が9ということで、この3試合で勝点を100%獲得しています。これは結果としては最高のものであることは間違いないと思います。
我々が狙うところの「首位の座」を奪うためには、とにかく勝ち続けるしかない。そう言う意味で大事な勝利だと思います。
ただし、連携の部分の完成度という意味ではまだまだ物足りないので、これから試合を重ねるごとに、連携の部分をより磨き上げていかなければいけないと思っています。

Q.3連勝は久しぶりだと思います。1点差でしぶとく試合を勝ち続けている原動力は何でしょうか?
A.一言で3連勝の要因を説明できないところがあります。先ほども言ったように内容的にまだ物足りないという部分はあるのですけれども、しかしながら勝利に値するプレーも出しているというのも事実で、それは今日のような素晴らしいゴールであったり、あるいはゴールに繋がらなくともいい崩しであったり、またあるいは献身的な守備であったり、そういうところがあるのも事実だと思います。
それともうひとつは、3試合を通して交代枠をみっつとも使っています。この点も選手層が厚くなったという意味で重要だと思います。さらに今日は、後半ベンチを振り返った時に、思わずビリケンさん(ベンチに入っていた幸運の神様の像)に入ってもらおうかと思うぐらいの時間帯もありました(笑)。要はまだまだ、組織としてのサッカーが完成形には近づいていないというところです。

Q.後半の立ち上がりでの交代の意図はどこにありましたか?
A.左サイドの攻撃のパワーをより上げるという意味で丸橋を投入しました。ひとつはルーカス選手がディフェンスのところでそれほど戻りきらないところがあるので、そこを狙って縦の意識を植え付けるという意味、もうひとつは相手の右サイドバックの選手が今週は体調不良であまり練習ができていなかったと、そこも重ねて、我々はより左サイドから攻撃を仕掛けるべきであると。そこは予想していた部分もありましたし、後半開始早々、それが決勝ゴールにつながったという意味ではラッキーだったと思います。
丸橋は左利きで試合勘というのも十分ある選手なので、問題なく送り込めるという判断もありました。

Q.杉本選手を入れた時に柿谷選手をトップに残して、杉本選手を2列目に配した理由を教えてください。
A.杉本はフィジカル的な強さがあるので、中盤でのボールの競り合いに関わって行くポジションをとったほうがいいという判断です。そしてボールを奪ったら(柿谷)曜一朗のスピードを使うという意図でした。曜一朗とファビオ(シンプリシオ)ですが、トドメをさす2点目を決めるチャンスがあったのですけれども、あそこは判断が悪かったと思います。あのゴールが決まっていれば確実に試合を決められる追加点となったと思います。

選手コメント

・山口 螢選手
決勝点の感触はそれほどないです。自分のゴールじゃないというか、全員で取ったゴールだと思います。去年まではこういう試合で追いつかれたりだとか、1-0で負けたりして接戦をなかなかものにできなかったですが、今年はそういう面でしっかり勝てている。
イバさん(新井場選手)などが入って、僕は同サイドで組んでいたのですけど、ピッチの中ですごく声をかけてくれてやりやすかったです。イバさんの存在は、こういう試合で勝ちきる上ですごく重要だと思います。
相手との差はほとんどなかったと思いますが、僕たちはヨウイチロウ君(柿谷選手)が前で一人で(ボールを)追ってくれたりして、しっかりハードワークをしてくれたので、それが勝てた要因だと思います。前はハードワークして、後はしっかりブロックを作って守るというのを全員がすごく集中してやれていたのが勝因だと思います。
それに、これまでの2試合に比べたらパスを回せたり、裏に抜ける動きが出てきたことも良い点だと思います。反対に、後のビルドアップでもたついて奪われた危ないシーンもあったし、前で悪い取られ方をしてカウンターをくらうというのが多いので、そういうところはこれからもっとうまくやっていかないといけないと思います。
3節で2点取れたのはすごく良いと思いますけど、これに満足することなく、これからももっと上を目指してやって、今年は自分の背番号くらいはゴールを取りたいと思います。
でも、点を取ることも大事ですが、自分は守備で貢献することが一番大事なので、それをやり続けていきたいと思います。

・新井場徹選手
結果が出て良かったです。相手は予想通りというか、前から動いて流動的に来るという話だったので、どれだけ我慢してやれるかということを今週話していました。
(ぶっつけ本番でしたが)前半はどうなることかと思いましたが、90分できて良かったです。ポジションは監督が求めたらハイというしかないですし(笑)、結果が出たから良かったです。(センターバックのサポートもしてましたが)それが仕事なので。試合勘というより、けが明けだったのが心配でしたが、そんな心配をする間もないぐらい忙しかったので、逆に良かったです。自分にとっては開幕というか初めての試合でしたけど、あまりそういうことも意識せず入れたので、逆にそれが良かったかなと思いますし、サポーターの後押しがあったので。
みんなの話では長居では結構勝率がいいらしいですが、去年アントラーズではここで結構勝ってたと思いながら…(笑)
三連勝しましたけど、あまりこれに浮かれることなく、別に三連勝したから優勝できるわけじゃなく、今の順位というのは全く関係ないですし、12月に終わった時にどの順位にいるかが大事なことであって、今日で切り換えます。今日は勝ちましたけど決して内容が言い訳じゃないので、どんだけ早く切り換えて次また勝ちに行けるかがこのチームに大事なとこかなと思います。
(南野選手が自由にやらせて貰えると言ってましたが)自由にやらせて貰えるというより、アイツが勝手に自由にやってるだけで、もっと制限した方がいいかな(笑)
彼も意識的に守備に協力してくれますし、それはタクミ(南野選手)だけでなくチームとして、後半はホタル(山口選手)と組みましたけど、彼は彼なりに俺が後ろから指示を出したら、しんどい思いをしても守備をやってくれましたし、その中でゴールも取りましたけど、そういうことを年間通してどれだけ継続してやっていけるかというのが最後の結果につながるかなと思います。
こういう苦しい戦いをどんだけものにできるかで順位は変わってくると思います。90分の中でずっと攻めてるとか攻められているというのはサッカーでないので、攻めている時にどれだけ点が取れるかと、押しこまれている時にどれだけ守れるかで勝敗が決まるモノなので、それがやれているから結果がでていると思う。攻撃でも守備でもみんなが献身的に体も張れているので、これをどれだけ継続できるかだと思います。