2013Jリーグ ディビジョン1
第2節第1日

2013.3.9

ヴァンフォーレ甲府

ウーゴ (37')

1

AWAY

FULL TIME

2

1-1

0-1

セレッソ大阪

柿谷 曜一朗 (06')

山口 螢 (79')

山梨中銀スタジアム

12,116

監督コメント

こんにちは。
立ち上がりから10分くらいまでの間に、最高のチャンスを5回ほど作ることができました。そういった意味で本当に良い立ち上がりだったと思いますが、その後の流れが全く変わってしまい、甲府さんがセレッソを支配するゲーム展開となりました。後半ですが、互角の、五分の試合だったかと思いますが、終盤、本当に試合の最後の方で甲府さんを上回るものをセレッソの方が少し出せたかなと思います。

Q.ハーフタイムでブラジル人二人(エジノ選手、シンプリシオ選手)を下げ、システムを本来の形に戻した意図は?
A.まずイエローカードを二人ともが貰っていたということがあります。特にボランチというポジションの選手がイエローカードを貰ったままプレーをし続けるという状況は非常に危ない。そして、それを考えた時に山口 螢と扇原貴宏をボランチで組ませる方がいいのではないかと考えました。もう一つは二人ともベストコンディションではないということですね。この二つの理由でゲームの流れを変えるために選手の入れ替えをした訳ですが、ポジションの変更というのは、いわゆる本来の形に戻った訳で、選手たちの馴染んでいる形に戻ったという訳で、その中で意図したところ、ゲームの流れを変えていくということをできたのではないかと思います。

Q.今日の最大の勝因と決勝点を上げた山口選手のパフォーマンスについてお聞かせください。
A.一つ目の質問ですが、最大の要因はしっかりと2ゴールを決めることができたということ、これに尽きると思います。その中で2点ともセレッソらしさというものが出た形ではあったと思います。(柿谷)曜一朗の先制点も、それから2点目のゴールにおいても。南野拓実が2点目においては非常に良い動きをしていましたので、彼らの持ち味がゴールに結びついたという意味では、勝利に値するプレーだったと思います。さらに2点目の話をすると、山口 螢ですね。しっかりとポジションを押し上て、非常に難しいボールでしたけれど、ミートした素晴らしいゴールだったと思います。

Q.エジノ選手がポジショニングで迷っているように見られたが、監督から見てどうか?
A.今おっしゃったのが、正しく答えだと思う。まだ迷っているという状況です。彼がもっとポジショニングを理解していかなければ、ポジショニングにおいての役割を理解しなければいけないと思います。ただ、一番大きな問題は、そういった選手の戦術的なことではなく、試合のスピード感に慣れるという部分、そしてフィジカルの部分、そういった部分じゃないかと思っています。

Q.先制してから15分くらいして、甲府にボールを握られたがその要因は?
A.その答えは今のところ私の頭の中では出てないのですが、もう一度ビデオを見ながら、どうしてそうなってしまったのかを考えてみたいと思います。ただし、我々の経験からいって、いくつか気がついた部分があるのですが、その中の一つはやはり組織としてのプレーがまだまだできていない、連係不足ということになるかと思います。

Q.柿谷選手が開幕から連続ゴールで成長を見せていると思うが、監督から見て課題と言われていたボールの無い時の動き、守備についてどう思われますか?
A.今日は、まずディフェンス、ボールの無いところでの話をすると、曜一朗は2回決定的なディフェンスにおいての仕事をしてくれました。そこは私もしっかりと見ていたので、後で彼に伝えたいと思います。技術的にもフィジカル的にも、今すごくコンディションが良いのは間違いないと思います。ただし、曜一朗の正しい評価を私がするためには、このシーズンが終わるまで待たなければできないと思っています。彼を評価するには今シーズン何点を取ったのか、何アシストをしたのか、フィニッシュの数、そしてボールを相手から奪った数、そういった全ての数字を求めながら、シーズンが終わった時に彼の正しい評価というのが出せるんじゃないかと、私は思っています。ただ、先程も言いましたが技術的なところ、フィジカル的なものは最高のコンディションにあると思うので、今シーズンは素晴らしいシーズンが送れる可能性は十分に持っている状態に今あると思います。

Q.戦う前と後の甲府の印象をお聞かせください。
A.印象が違った部分といえば、我々としてはもっと甲府さんが激しいマーク、ディフェンスをされるのではないかと思っていました。それは開幕戦の仙台さんとの試合(を見て)ですが、アウェイであるにもかかわらず、本当に前からのプレスが激しかったので、そのための準備を今週はしてきたのですが、そこのところが我々の予想とは違っていた部分、印象として違っていた部分だと思います。

選手コメント

・山口 螢選手
(決勝点は)こぼれ球を狙っていたので、うまいことこぼれてきてくれてよかったですし、ボランチにいるときには、レヴィー(クルピ監督)が結構あそこのこぼれ球のところまで押し上げろと、いつも言っていたので。そこまで押し上げられてよかったと思いますし、うまく上に吹かさず蹴り込めたかなと思います。(試合では)ボランチに入って、スカウティングでは前から来るとなっていたので、いざ試合をやってみれば、そんなに前から来ることもなかったので、後半自分たちは(パスを)回せると、タカとは話しをしていました。そのなかで、前半よりかは少しは(後半)回せるようになったと思いますが、自分たちのパスワークがまだもうちょっと連係の部分とかでかみ合わない部分があるので。新潟のときよりかは、少しはよくなっているかとは思いますが、これからもうちょっとよくなっていくかなと。(内容がベストじゃなくても、2連勝できたことについて)昨年だったらこういう試合でも、負けていたり、引き分けで終わっていたと思うが、そのなかで勝ち切れていることは、すごく成長していることかなと思います。

・藤本康太選手
内容的にはまだもう少しよくしていかなきゃいけないところもありますし、勝ったからといって、僕もチャンスを外したし、たぶん失点ゼロで抑えられた部分もあるので。しっかり次に改善して臨みたい。(前半途中からは相手のウーゴ選手や、攻撃陣の連動したサッカーに苦しんでいたが?)そうですね。ただ、基本的にウーゴ選手がどうのこうのではなく、その後ろのシャドーっぽいあの3人がちょこちょこ動いて、マークをはがしてきて、そこがちょっとやっかいだったので。前半3ボランチだったこともあり、マークがしっかり受け渡しできていなかったり、はがされたりして、ずるずるディフェンスラインも下がってしまった。失点の場面も、枚数はたぶん同じだったと思うので、しっかりとああいうところでは取られないようにしないといけない。僕もCKでチャンスがあったので、決めないといけないし、反省が多い試合です。勝てたことはすごくいいことだと思いますが、目標は常に上を目指してやっているので。そこにいくためにはもっと厳しくやっていかないといけない。勝ちはしましたが、調子に乗らず、しっかりと次の試合を見据えて準備をしていきたい。