天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
準々決勝

2012.12.23

セレッソ大阪

柿谷(49')

1

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FULL TIME

2

0-1

1-0

0-0

0-1

ガンバ大阪

遠藤(19')
家長(112')

大阪長居スタジアム

NaN

監督コメント

《小菊昭雄コーチ》
予想通り、立ち上がりからガンバが圧力をかけてくるということはゲームプランとして予想していたのですが、最初の15分もしくは20分のところでしっかりと耐えて自分たちのゲームにするという流れに持って行きたかったのですが、ガンバの本当に強い、激しい圧力になかなか攻撃でボールが握れない時間帯が続きました。前半総括したときに、よく0-1で折り返したなというのが正直なところです。後半、ハーフタイムに柿谷曜一朗は、だいたい70分くらいからの出場を予定していたのですが、このあと2点目、3点目を入れられるリスクの方が大きいと思いまして、彼のコンディションはギリギリの状態だったのですが、思い切って後半の立ち上がりから使い、システムを3バックに変更しました。本当にぶっつけ本番で大きな賭けに出たのですが、後半立ち上がりに(柿谷)曜一朗があのように素晴らしいゴールを決めてくれて、なんとかシステムを変えた時に中盤降りてきた遠藤選手もしくはボランチのところで、かなり起点を作られていたので、3バックにして逆にそこに圧力をかけていきたいなといったところで、狙いをもって変更したところでもありますが、攻守ともに、ちょっとそういうところでゲームが落ち着いてこれたというところです。たださすがガンバという感じで、ボールポゼッション、個々の能力というものは素晴らしく、最後リスタートという形で失点をしてしまいましたが、本当に選手はギリギリ限界の最後のところまで戦ってくれたと思います。若い選手たちが今日の敗戦を糧にまた来年、大きくステップアップしてくれることを願っています。と同時にカテゴリーは違うんですが、改めてガンバの強さというものを痛感しましたし、今日からまたセレッソとガンバの新たな出発といいますか、歴史的な一戦になったと思いますので、またガンバに次回はしっかりと勝てるようにしたい。クラブそして私も貴重な経験をさせてもらいましたので、レヴィー・クルピ監督、選手とともにまた一丸となって戦っていきたいと思います。

Q.前半、ガンバに主導権を握られたというのは、こちらの攻撃の形がはまらなかったということでしょうか?
A.守備というよりも、攻撃のところで、かなりボールをロストするところが多かったので、あまりにも守備の時間帯が長すぎたと言いますか、ようやく皆で粘り強く奪ったボールを相手のボールにしてしまうという流れで、攻守ともに不完全燃焼の前半だったと思います。守備のところというわけでなく、攻撃のところも含めて前半は大きな課題があったと思います。

Q.今野選手のところをつぶすためにシステムを変えたのか?
A.やはり負けている状況で何かを変えないといけないという状況で、私自身はシステムというのは個人ありきというもので、やはり(柿谷)曜一朗、(杉本)健勇、(南野)拓実を共有させるためには一番何がいいのか、となったときに3トップという形で判断しました。

Q.3バックというシステムはこれまでの練習で試されていたのか?
A.全くありません。本当に選手の適応能力の高さには感謝していますし、ぶっつけ本番でリスクも十分承知していたが、思い切ってここは変えようと判断しました。

Q.この天皇杯で監督という経験をされてどう思うか?
A.本当に、先ほど申し上げたようにクラブ、レヴィー・クルピ監督には、たいへん貴重な経験をさせていただいたことに感謝しておりますし、今回させてもらった貴重な経験を来年以降、自分にもクラブや選手にも還元していかないといけないと思っています。本当に素晴らしい準備をしてくれた選手たちには感謝の気持ちでいっぱいですし、次のラウンドに進ませてあげたかったなというのが、私の今の感想です。

選手コメント

・柿谷曜一朗選手
あそこで逆転できていたら完全にセレッソの試合にできたと思いますが、相手の守備の粘りであったり経験の多さであったりで、僕らはまだまだ若いチームで未熟なところがでたかなと思う。若さ故に勢いで何とかなるかなと思っていましたが、それじゃアカンということに気付かされた。今年は全部終わってしまったので来年はこれをバネにして天皇杯も、Jリーグも一戦一戦大事に戦っていける準備をするためにも、しっかりオフを過ごしたいと思います。
(ゴールシーンは)あの形はいつもやってる形なのですが、パスがちょっとずれていて、ディフェンスが二人とも来ていて、僕が行くふりをしたらグチャグチャっとなるなと思って、その思った通りになった。最初だし思い切ってシュートを撃とうと思っていたので、入って良かったです。足の状況は全く痛くなくはないですが、サッカーに支障がでるような痛みではないのですけど、フィジカル的に(まだまだ)。最後足が痙ってしまいましたし。僕の調整不足だったかも知れませんが、最後まで痙っても走り続けるのがプロとして当たり前の事です。痙るのは自分の中で分かっていて、そこからどれだけできるかが勝負だと思っていた。勝ち越されてしんどかったですけど、何かひとつチャンスが来るやろうと信じて、みんなで走り続けた結果、結局負けちゃいましたけど、ひとつになって戦えていたと思います。
(前半ベンチで見ていて)ダービーで気持ちと気持ちのぶつかり合いになるのは誰もが予想していたと思うし、その面で今日に限っていつものサッカーができてなかったという気はしていたので、もっとリラックスしてみんなでやれば良かったかなと思います。セレッシらしいサッカーが一試合通して出来なかったのは残念です。それでも勢いをつけるために同点に追いつけて、あそこからもっと押しこんで2点、3点、4点と取って行ければ良かったのかなと思います。でもいまさら「ああしておけばな」と考えても、今年はこれで終わりなので、来年のことを考えながら、ケガのこともあるし、来年に引きづらないようにしっかり治そうと思います。