2012Jリーグ ディビジョン1
第34節第1日

2012.12.1

セレッソ大阪

横山 知伸 (63')

横山 知伸 (90'+5)

2

HOME

FULL TIME

2

0-1

2-1

川崎フロンターレ

中村 憲剛 (17')

小林 悠 (84')

大阪長居スタジアム

18,487

監督コメント

今日の試合を振り返ると、Jリーグの90%の試合がそうであるように、まったく展開の予想ができない試合だったと思います。
さらに今日の試合だけではなくて、リーグ戦を通しても何が起こるかわからない、予想のできないシーズンだったように思います。残念ながら神戸さんとガンバさんが降格となってしまったということなのですが、これを想像できた人はおそらくシーズン前には誰もいなかったのではないかと、それぐらい異例とも言えるシーズンではなかったかと思います。
ただし、セレッソですけれども、来シーズン全く今までと違うメンタリティ、そしてチームを作り上げて臨みたいと思っています。

Q.同点の状況で扇原選手を入れましたが、まずは守備を立て直すという意図だったのでしょうか?
A.そうですね。中盤のディフェンスをより固くという意図で入れました。

Q.横山選手の先発起用というのは、得点まで期待してのことでしょうか?
A.彼を起用するにあたって、今日2ゴールを決めてくれましたが、その得点力というのが先発起用の理由ではありません。彼はしっかりと中盤のディフェンスを支えられる選手ということで先発を決めました。
ただし、前節の広島の試合でもコーナーキックから惜しいヘディングシュートがあったのですけれど、そういったプレーも含めてゴールに向かっていく、飛び込んでいくというストロングポイントも持っているので、今日はその彼の持っているストロングポイントもしっかり見せてくれたと思います。

Q.今日先発した南野選手のプレーは素晴らしかったと思いますが、この大一番での先発起用の理由と評価をお願いします。
A.起用した理由ですけれども、僕は人生でリスクを犯すのが大好きなので起用しました(笑)。たとえ若い選手であっても、起用することに全く恐れを抱くことはありません。サッカー選手としての実力、そして存在感があるなと思った選手は、常に自信を持って送り込んでいます。
彼はこれからも、もっともっと成長していかなくてはいけない選手だと思いますけれど、今日の試合では、もうこれ以上ないであろうというぐらい走りきってくれたと思います。試合の中でも本当に重要な役割を果たしてくれた選手だと思います。

選手コメント

・藤本康太選手
僕が交代してから点が入ったので悔しいですが、良かったです。今日はチームとサポーターがひとつになった結果、アディショナルタイムのゴールにつながったと思います。
結果的に、負けても降格はなかったけど、自力で残留を決めたのはいいこと。プレッシャーのかかった試合で、一人一人が強い気持ちでプレーできたと思いますし、次につながると思います。
(「自力」に意義があった?)そうです。みんな降格がちらついていた中で、自力というのが意味がありました。これまで2度、フロンターレには大きな試合でやられているので、自分たちが歴史を変えないといけなかった。
いろんな意味で、いい経験になりました。

・横山知伸選手
1点目はセットプレー崩れでしたね。(自分が前に)残っていて、「(ボール)来い、来い」って思っていたら来ました。2点目は(自分のところに)落ちてこないかなと待っていたら、こぼれて来ました。(一試合2点は初めて?)はい、なんせ通算で1点ですからね。今日は結果的に良かったけど、勝ってないですからね。チームとして最後は勝って終わりたかったです。
(2点目はフカしやすいボール?)そうですね、焦りました。焦って、(コースは)上だなと思って、上に蹴ったら入りました。たまたまです。自分じゃなくても決められたボールでした。
(川崎の選手から何か言われましたか?)「お前がゴールを決めたところなんて見たことがない」と言われました。
(誰から?)中村憲剛さんからです(笑)。川崎相手に決められてよかったです。
(扇原選手が入ってからは前に出る感じでしたか?)いいえ、まずブロックを形成して守りからですね。指示としても、守備からの意識が強かったですね。
(今シーズンは試合に絡めず、シーズン最後にヒーローになりましたね)試合にあまり出てなかったから、僕をとってくれた強化部長や、使ってくれた監督に結果で恩返ししないといけない。シーズンはまだ終わりじゃないから、これからアピールして結果を残したいと思います。

・南野拓実選手
今日は初スタメンということでしたが、内容より結果を求められていた試合だったので、自分のプレーというよりは、チームの結果が一番だと思っていました。引き分けに持ち込んで、自力で残留を決めることができて、来季に向けてもよかったと思います。
(緊張はあったか?)直前までなかったが、ピッチに立ってやってみると、すぐに疲れたりして、プレーしているうちにいつもどおりになって来ました。でも、シュートのところなどは、いつもどおりにいかなかったです。そういうところでは、自分はもう何試合も出ているのだから、結果を出さないといけなかったと思います。
(先制ゴールのアシストは?)中を見たら、枚数が揃っていたので、誰かに合わせるというのではなく、信じて(クロスを)入れたらヨコさんが決めてくれた。メッチャうれしかったです。
(ディフェンスでも動いていたが)運動量は持っているほうだと思うので、その部分でチームに貢献したいですし、動き続けるということを意識していました。
(前半は14番=中村憲剛選手のマンマークだった?)はい。でもうまくいかなかったです。失点してからは、いつもどおりに戻しました。
バスでスタジアムに入ってくるときから、サポーターの皆さんがすごい声援を送ってくれて、ピッチに入ってからも最後まで応援してくれました。おかげで走りきることが出来て、最後に引き分けに持ち込むことが出来た。クラブ全員でつかみ取ったものだと思います。(相手がたびたびシステムを変えてきたが、対応は?)それはあまり意識しなかったです。いつもどおりにプレーしました。