2012Jリーグ ディビジョン1
第30節第1日

2012.10.27

浦和レッズ

0

AWAY

FULL TIME

0

0-0

0-0

セレッソ大阪

埼玉スタジアム2002

32,090

監督コメント

みなさん、こんにちは。今日の勝ち点ですが、引き分けという結果そして勝ち点1を今日は喜ぶべきと捉えたいと思います。なぜならば、今日の試合ですが、前半は私は互角の戦いだと思ったのですが、後半ははるかに浦和さんの方がいい内容でサッカーをされていました。セレッソはロスタイムの5分だけはようやく本来の姿が出たような気がします。その中でロスタイムですが、今日の試合の中で一番の決定的なチャンスが我々にあったのですが、もしあのプレーでゴールが決まって、我々がもし勝っていたとしたら、それは妥当な結果ではないと私は思います。最後まで選手たちは粘り強く戦ってくれた試合だったと思います。

Q.何が悪かったのでしょうか?
A.やはりボールを失いすぎたという点だと思います。我々も浦和さんのサッカーに似て、ペトロビッチさんの好きなパスサッカーというものを目指して戦っているチームなのですが、今日は簡単にボールを失いすぎて浦和さんに何度もカウンターをくらってしまった。そういったところが悪かったと思います。

Q.確かに浦和はよく攻めていたが、セレッソもよく守っていたと思う。特にSBやMFを含めてサイドの対応に浦和はかなり苦慮していたようだが、そのへんは浦和の攻め方をかなり研究していたのでしょうか?
A.特にそういった形で対策をたてたというわけではありません。浦和さんというのは、パスをつなぐのが非常にうまいチームで、さらにその中でキープレーヤーになるのがマルシオ リシャルデス選手。彼をしっかりマークするという確認はしましたけれども、激しいマークをしていても彼には何度も決定的なチャンスを作られてしまいました。私が常々言っているのは、ディフェンスに重点を置いたサッカーではなく、サッカーを見ている人が何よりも求めているものはゴールであり、勝利であるということ、勝利のみを目指して最後まで戦うということを求めています。もちろんサッカーにおいて、しっかりと守り、しっかりと攻めるこの両方が必要にはなりますが、最後には勝利を勝ち取るための話、そしてスピリッツというものを選手たちには問いかけています。

Q.クルピ監督が来られてからセレッソの状況が良くなり5試合負けなしだが、どこにテコ入れをして改善されたのか?
A.まずセレッソに私が帰ってきてから私が心がけた点についてですが、選手たちの自信を取り戻すということ、そして勝者のスピリッツというものを思い起こさせることです。具体的に言うとミスを恐れることなくアグレッシブに前に向かって行く、そしてゴールに向かって行く。そういった姿勢を選手たちに要求していったこと。これがおそらくいい方向に行ったのではないかと思います。

Q.今日、中盤でパスがつながらなくて浦和のカウンターを受けることが多々あったが、決定的な失点にはならなかった。それはディフェンスラインが頑張ったからなのか、それとも浦和の(シュートの)精度が悪かったのか。
A.私はかなり浦和さんには決定的な場面を作られたと思っています。ポストに当たったシュートもあったし、キーパーのキム ジンヒョンが決定的なところを2回、3回防いでくれたし、CBの藤本康太あるいは茂庭それから両SBを含めて、本当にギリギリのところで止めた攻撃というものも何回かあったと思います。そういう意味では最終ラインが踏ん張ってくれたという部分は大きいと思います。さらに、それだけ攻められながらも我々セレッソにも3回ほど決定的なチャンスがあったという試合ですが、やはり内容を考えればこの引き分けという結果はセレッソにとって運もあったと、浦和さんにとっては残念な結果であったと思います。

選手コメント

藤本康太選手
(リーグ戦6試合ぶりの無失点について)攻撃が伴ってくればよかったのですが、押し込まれる場面が多かったので、そこは反省しながら、課題も多いので、これからしっかりとやっていきたい。
(パスがよく相手に奪われたりした要因は?)こっちのミスだと思います。本当に今日はウチらしいサッカーがあまりできなかったし、ボールを奪ってから相手のペースに合わせてやっていたので。もうちょっとスピードを上げるなりやっていけば、こっちのショートカウンターが決まっていたりしたのかなと思いますが。
(浦和の独特なシステムについて)守備は広島のときもそうですが、相手の2シャドーと、1トップのところを、いかにやれる(抑える)かというのがあって、その部分でボランチをマンツーマン気味につかせていたので、そこの(守備の)手応えはあった。ただ、そのときに真ん中が空いてしまって、次の攻撃に厚みがなかったり、(相手の)FWが抜けてくるようなことが多かったなと、後ろから見ていても思ったので。その辺は、これからやっていくうえで改善していかなければいけない。
(勝点40にして、残留確定に近づいたと思うが?)下が引き分けだったりしているが、大宮が勝っているし、まだ油断できないところはある。僕らはもうひとつ勝って、しっかりと残留を決めるというような形にしていきたい。

・キム ジンヒョン選手
(多くのファインセーブでチームを助けたが)今日は順位をもっと上げることを目指してやりました。自信をもって、チームが勝つために、成長するためにやりました。いいプレーはできたと思います。
(失点0で終えたが)最近、失点が多かったし、チームが勝つためには自分が止めないと勝てないと思ってしっかりやりました。浦和はいいチームだし、集中して試合に入って、目指した0(失点)で良かった。

・ヘベルチ選手
(スコアレスドローについて)アウェイで引き分けというのは悪い結果ではないと思います。特にこういう難しい試合を戦ったうえでの勝点1なので。彼ら浦和は、上位チームですし、アウェイということを考えれば、いい結果だったのではないかと言えると思います。
(チャンスもありつつ、ミスからピンチも多かった試合だったが?)勝つチャンスもあったが、負ける可能性もあったという試合で、そういう意味では両チームとも決定的なチャンスがあった試合でした。それが最後、引き分けという結果は、悪くはないと思うので、これから3日間しっかり休んで、仙台戦に備えたい。
(浦和は独特な布陣で、ヘベルチ選手もサイドでの守備に気を遣っていたようだったが?)確かに、いつもより難しかったですね。あれだけワイドに選手が張っていながら、中(からの攻撃)をいつも狙っているチーム。シャドーが引いたり、トップが裏を狙ったり引いたりしていて、そういう出入りがあったので、(対応は)難しかったです。
(勝点を40に伸ばして、残留確定に近づいたが?)僕らは降格のことより、もっと上を目指している。もっと上の順位に行く可能性というのは、まだ残されていると思うので、逆にそちらのほうを考えていきたい。

・杉本健勇選手
今日は浦和も勝ちたい試合だったと思うけど、僕らも勝ちたい試合だった。大宮も勝ったし、まだまだ残留が決まらないし、厳しい試合が続く。勝ち点3を狙ってきて、結果的に1だったけど、負けなかった分前向きに捉えたい。
(最後のシュートは)良いトラップができた。トラップまでは良くてシュートまでの形は完璧だったのに、あれを右に流していたら決まっていたんだけど。でも自分の考えは左だったので(仕方ない)。決めたかったけど、思いっきりやったので。次にしっかりつなげたい。