2012Jリーグ ディビジョン1
第27節第1日

2012.9.29

ヴィッセル神戸

小川 慶治朗 (07')

相馬 崇人 (17')

2

AWAY

FULL TIME

3

2-1

0-2

セレッソ大阪

シンプリシオ (22')

シンプリシオ (73')

枝村 匠馬 (81')

ホームズスタジアム神戸

12,868

監督コメント

総評としてまずあげたいのが、こうして素晴らしい最高の勝利をサポーターの皆さんと喜ぶことができた、これを何よりも嬉しく思います。試合の前からセレッソサポーターの皆さんはゴール裏で最高の形でチームの後押しをしてくださっていました。そういったゲームの中でこういった形でゲームを終えることができたこと、これは一言で言うとサッカーのエッセンスが凝縮された状況ではないかなと思います。いわゆるサッカーが呼ぶ感動と言うものをサポーターの皆さんと喜びを分かち合えているということ。選手たちのがんばりを称えたいし、最高の勝利をみんなで喜べることを心から嬉しく思います。

Q.丸橋選手が退場した後に2点を取って勝利しましたが、選手交代を含めたゲームプランを聞かせてください。
A.退場の後ですが扇原貴宏を左サイドに置いて、山口螢とファビオの二人のボランチ、さらに柿谷曜一朗とケンペスを前に置くという形で続けました。いいディフェンスをしてくれたと思うし、10人でもしっかりゲームをコントロールできるということを選手たちはしっかりと見せてくれたと思います。

Q.シンプリシオ選手がいいポジショニングから決定的な2点を取りましたが、彼の加入がセレッソにもたらしていることとレヴィーさんが帰ってきたことでもたらしたことは何?
A.ファビオ(シンプリシオ)ですが、今日ピッチに立ったメンバーの中で言うとキャリアの上でも一番経験のある選手ということで、さらに日本に来て10試合程度連続して試合に出た状況にありますが、これだけの試合、10試合程度重ねたということでようやく本来の彼のプレーが出るようになってきているのではないかと思っています。一言で言うと彼は中盤において攻守にわたって流れをしっかり読める、そういうプレーヤーだと思います。まずファビオに関してですが、私から特にアドバイスを与えたりという部分はありません。彼はゲームを重ねることによって、ゲーム感を取り戻していき、本来のプレーが出せるようになったということだと思います。また、私が先月来日してからですが、特にセレッソに対して大きく変えたというもの、特別なアプローチはしていません。私にとってセレッソにいるすべての選手、スタッフが重要な人であり、その中の一人として私もセレッソで仕事をさせてもらっていると、そういうことだと思います。一人ひとりが自分の立場を理解した上で責任を全うする、そういった形で一つになればもっともっと強いセレッソを皆さんにお見せできると確信しています。

選手コメント

・シンプリシオ選手
(今日はシンプリシオ選手の日でしたね)いや、僕はセレッソの日だったと思います。立ち上がりは悪かったですけど、その後は目を覚ましていいサッカーをしたと思います。2点取られてから、取られたら取り返すという気持ちをしっかり出せて、1人少なくなっても最後まで相手を上回るサッカーができていたと思います。勝利に相応しい内容だったと思います。ゲームの流れを読みながら、前からプレスをかけなきゃいけない所もあるので、その時にできるだけ前に行くという意識をもっています。ゴールが生まれた時も、チームで前からプレスをかける状況だったのですが、それが上手くはまってゴール前に飛び込んでいった。そのプレーが上手くいったと思います。
(ゴール前に詰めるのは経験から?)日本のサッカーになれてきたというのもあるし、周りのチームメイトも僕のことを分かってくれているし、僕もみんなのことが分かるようになって、連携の部分で完成度が高くなってきているからできていると思います。前に飛び出してゴールを決めると言うことに関して言えば、冷静に枠に押しこむということが一番大事なことだと思います。今日も2回決定的なチャンスが僕に回ってきたのですけど、2回とも冷静に上手く押しこむことができたと思います。
(来日してから一番嬉しい勝ち方だったのでは?)良い勝利だったと思います。ただ、他の勝利も重要だったと思います。前節のゲームも終了間際のゴールで決まりましたし、今日も最終的にはアウェイにも関わらず逆転で勝てた。そういう意味では今日のゲームは一番良い形に近い勝ち方だったと思います。
(2得点はいつ以来?)2年前のキエーボvsローマだったと思います。2-2の試合でした。
(退場者がでましたが)同点に追いついてからも我々の方が相手を上回るものを出せていたと思います。フィジカルコンディションの良さ、タカ(扇原)、ホタル(山口)を見て貰ってもわかるように、最後まで走りきっている。1人少ないにも関わらずそれだけ走ることができるのは、フィジカルの強さがでていると思います。そういった動ける、走れる選手をみながら自分のポジションを決めるというバランスを心がけてプレーしました。本当に最後まで走りきって全力で戦ったチームの勝利だったと思います。

・枝村匠馬選手
10人で勝てたのは大きいと思います。
(シュートシーンは)中を見たらサポートがなかったので狙おうかなと思いました。良い形で1対1になったので、良いチャンスが来たなって感じでした。10人だったので守備から入るのが前提でしたが、選手みんながしっかり走れたらいいなと思ってました。今日の試合はだいぶ大きいと思います。でも一瞬で入れ替わっちゃうので、ここからが更に重要になってくると思います。

・藤本康太選手
(10人になって厳しい戦いになったが)正直、二回くらい(心が)折れそうになりました。でもみんなが最後まで諦めなかった結果、逆転につながりました。たくさんのサポーターが来てくれていて、雰囲気はすごく良かった。(退場で)人数が少なくなったけど、あの応援があったから攻撃していくぞという強い気持ちを継続できたと思う。(退場のとき)1-2だったので、まずは失点しないことが大事だった。神戸さんは前半の15分過ぎてから落ちてきていた。ボールを保持してつなげればつなげれるほど連係もできてきて、結果になった。みんなで声をかけあってやって逆転につながったと思う。
(前半15分からセレッソのサッカーになった?)立ち上がり15分は前の試合のときも悪かった。課題だと思う。神戸さんが前からくるというのはわかっていたのに2失点してしまったのは反省しなければいけない。でも今日、諦めないで逆転できたのが勢いにできるとプラスに考えて次につなげたい。