2012Jリーグ ディビジョン1
第26節第1日

2012.9.22

セレッソ大阪

ケンペス (20')

柿谷 曜一朗 (45'+2)

シンプリシオ (88')

3

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FULL TIME

2

2-1

1-1

清水エスパルス

大前 元紀 (09')

アレックス (70')

キンチョウスタジアム

15,302

監督コメント

(日本語で)ミナサン、コンバンワ。本当に今日は、選手たちを「よくやった」と褒めてやりたいです。
選手たちは勝利を目指して、相手を圧倒するような内容で、バーにも2回当たったし、チャンスもいっぱい作った。みんなが待っていた「セレッソのサッカー」というものを、今日の選手が存分に、楽しんでやってくれた。そういったことが勝利につながったと、そういう意味で、本当に選手たちにはよくやったと言ってやりたいですね。

Q.今日の試合のポイントのひとつとして、へベルチ選手が先発して1、2点目に絡みましたが、彼の評価をお願いします。
A.へベルチは本当に今日はよくやってくれました。彼は(セレッソで出場した)試合数が少ないというハンデがあったと思いますが、ゴールに絡む活躍をしてくれました。
(彼を含む)フラジル人の3人には、実は今週の最初の練習の時に全員の前で、「3人を使う。ブラジル人は助っ人なんだから日本人よりもしっかり活躍しなければいけない」ということを強く彼らに言いました。その彼ら3人が、しっかりとそのことを意識して今日やってくれたという部分では、とても良かったと思います。

Q.今日も柿谷選手が点をとりましたが、今日の試合の内容とともに、彼のどこに成長を感じていますか?
A.柿谷はセレッソが徳島に、J2のチームに行かせたということがとても良かったと思います。彼がそこで得た経験を持って帰ってきたと、そして成長してセレッソに貢献してくれたと。
特に今日の「(J1ホーム通算)400ゴール」というゴールを日本人、そして柿谷が決めたという部分では、私はすごく嬉しく思いますし、「星」を持っている選手がココという時に、そしてメモリアルなゴールを決めた。彼は「星」を持っているということではないでしょうか。

選手コメント

・ケンペス選手
あの形は練習の中でレヴィーからずっと言われていたことなので狙っていました。あそこに良いクロスが来て、上手く合わせられて良かったと思います。
(ポストに2本当ててしまったが)練習から監督にシュートは強く打つのではなく、コースを狙ってキーパーを外して打つということを言われていたので、その形ができたのですが上手く入らなくて残念でした。でもこの形を練習から続けていきたいと思います。監督から外国籍選手は結果を出して周りの日本人達を引っ張って行かないといけないと言われたのは、プロとして当然ですし、そのことを自分の中に留めて今日の勝利を目指して集中して練習してきました。経験豊かな監督にそう言われたことは、責任もあるし、その言葉の重みを感じて今日の試合に臨みました。ファビオ(シンプリシオ)も自分もゴールを決めて監督に答えを返せたのは良かったと思う。練習の中から、特に名古屋戦の後からは勝つしかないと強く念じていたのが今日の勝利につながったと思います。今日の3点目も強い気持ちの表れだと思うので、この気持ちを維持していきたいと思います。
(柿谷選手とのツートップはやりやすい?)ワントップでやっていたころは相手のセンターバック2枚にマークされると孤立したり、中盤の選手が後にいたりしていた形でした。柿谷が横にいるということは、あれだけのクオリティの選手ですからお互いにスペースを作れるし、どちらかが潰れて、どちらかが生きるという形もできる。2人が前に張ってやるのは相手にとっても圧力になると思うし、とてもやりやすいと思います。

・柿谷曜一朗選手
(順位が)周りのチームは勝っていたから、僕たちは勝っていくしかない。周りが先に試合をしている分、結果を知ってしまうので気にはなってましたけど、試合中は集中してやりました。先制はされましたが、逆転するんだという強い気持ちでみんなが一つになれていたと思う。追いつかれても最後は自分たちの良い形で崩せて逆転できて良かったと思います。
(得点は)ゴール前に詰めていたら良いところにこぼれてきたので、良い形で押し込めて良かったです。
(セレッソらしい攻撃ができてきているが)もっと精度を上げていけると思います。僕とケンペスのところでもう少しフィニッシュの精度を上げていければ、もっと良くなるんじゃないかなと思います。そこまでの作り方は後ろの選手を含めて良い仕事をしてくれているので、最後の僕たちのところで決定的な仕事をもっと多くできれば良いなと思います。
(J1でのクラブ400ゴールだったようですが)あまり…って感じです。(DJの)西川君に言われるまで忘れてました。その試合で勝てて良かったです。2点とも決めてやろうとみんな言ってましたけど、試合になったら忘れていました。でも良かったです。

・シンプリシオ選手
最後までアグレッシブにプレーしたことが決勝ゴールにつながったと思います。僕が決めたゴールというよりは、チームとしていいサッカーができたご褒美みたいな形の決勝点を僕が押しこんだということだったと思います。失点に関しては明らかに僕のミスでしたが、結果を求めて戦っていくなかで、成熟した姿を見せることができたと思います。冷静にゲームを運んで集中力を切らさないで戦い続けたことが勝利という形につながったと思います。前節、最悪な試合だったにもかかわらず今日も沢山のお客さんがかけつけてくださって、更に素晴らしい応援してくださったことに、何かお返ししないといけないといけないと思っていました。今日は先日の内容の悪いサッカーを反省して、みなさんにいい答えをお見せすることができたと思います。答えというのは本来我々が求めているサッカーです。
(初ゴールは?)本当に気持ちよかったです。そして明日は自分の誕生日なので、自分にとって最高のプレゼントになったと思います。
(どのタイミングで上がっていこうと思いました?)レヴィーがアグレッシブに奪うこと、奪った後の切り換えの速さというのを強調していたので、それを形に出せたプレーだったと思います。ローマでも1つ前のポジションでもプレーしていたので、本来得意としているプレーのひとつだと思います。
(股下を通したシュートでしたが)とにかく強く打つことを考えていました。普通はあの瞬間ではとりあえず強く蹴ることだけを考える選手が多いと思いますが、自分の中でもあの瞬間は冷静に反応できていたと思う。あの瞬間、キーパーは完全に外されていた形で飛び込んでくるので、冷静にキーパーの動きを見ていたら足の間が見えたので、これは転がすしかないと思ったのが冷静にプレーできていた証拠だと思う。