天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
2回戦

2012.9.8

セレッソ大阪

ケンペス(25')
山口(59')
杉本(83')
杉本(86')

4

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FULL TIME

0

1-0

3-0

奈良クラブ

キンチョウスタジアム

NaN

レポート

セレッソにとっての天皇杯初戦である2回戦は、関西リーグ1部の奈良クラブとの対戦。メンバーは、1週間前のJリーグ、アルビレックス新潟戦とほぼ同様。CBに茂庭が戻り、GKには松井が入るという布陣で臨んだ。
 キックオフ直後から、セレッソがボールを支配して、ほぼ相手陣内でのゲームが続いた。が、「きっと難しい試合になる」という選手たちの予想通り、相手をなかなか崩しきれない。すると、7分には一瞬の隙をつかれる形で決定的なシュートを放たれてしまう場面も。これはオフサイドになったものの、しばらくはもどかしい時間が続いた。
 ようやくゴールネットが揺れたのは、25分。柿谷のヒールパスを受けた丸橋が、左から正確なクロスを上げ、ケンペスがドンピシャのヘディングシュート。これでセレッソがリードした。が、その後は、1トップを残して残り選手がゴール前を固める相手を攻めあぐむ時間が続き、前半を終えた。
 後半も同じような流れで試合が進んだ。が、時間の経過とともにセレッソの圧力が増し、59分には追加点を奪う。決めたのは山口、絶妙のスルーパスを送ったのは柿谷だった。相手の監督が「痛かった」と振り返ったこの2点目で、ほぼ勝負は決した。その後は危なげなく試合を進めると、終盤にはケンペスに代わって途中出場した杉本が2得点。83分には柿谷のシュートをGKが弾いたところを詰めて、86分には高橋の右クロスをヘディングで決めて、試合を締めくくった。
「絶対に勝たなくてはいけない試合だった」と話したのは、4点中3点に絡んだ柿谷。得点こそなかったものの、攻撃をつかさどるイメージは完全に身についた様子。以前より攻撃的な役割を担う山口とのコンビも良好なのも、明るい材料といえた。
順当に勝利をおさめたセレッソ。3回戦は10月10日(水)、相手はモンテディオ山形に決まった(@キンチョウスタジアム、19時)。

監督コメント

みなさん、こんにちは。試合の内容としては、まずまずの出来ではないかと思います。そのまずまずと言ったのは、気温が高いということを考えた上で評価をすると、まずまずではなかったかと思います。フィジカル的に非常に消耗度の激しいゲームであった中で、しっかりとプレーをセレッソとしてはしていたとは思います。ただ、よりレベルを上げていくためにはもっとゴールへ向かって行くという姿勢が、特に前半必要だったのではないかとは思います。ただ、結果に関して言えば、妥当な結果ではなかったかと思います。

Q.再びセレッソに戻って初のホームゲーム、キンチョウスタジアムで勝てたことについての感想は?
A.本当に一言で言えば、我が家に帰ってきたなという感じですね。サポーターの方も非常に近いスタジアムなので、改めて我が家に帰ってきたなという思いを今日抱きました。

Q.格下の地域リーグである奈良クラブとの対戦でしたが、その奈良クラブを何か評価するところがあるとすれば、どういうところか教えてください。
A.今日、この奈良クラブさんと対戦できて思ったことは、非常に組織だったサッカーをされて、最後までひたむきに戦われていたということですね。あともう一つ、無理を承知でお願いできるのなら、ユニフォームを一枚欲しいのですが。それは、日本で一番最初の都となった奈良、奈良クラブさんのユニフォームを私もぜひ一枚とっておきたいので、無理を承知でお願いしますが、ぜひ私にも一枚わけてください、ということでしょうか。

選手コメント

・山口 螢選手
自分たちがボールを持つ時間も長くて、チャンスもたくさんあった中で4点しか取れなかったことは課題です。もっと点を取って勝たないといけない相手だったと思います。自分たちが回していて、パスミスでカウンターをくらうシーンが何回かありました。そういうのがあると13時キックオフの試合はキツくなりますね。Jリーグではそういうプレーを少なくするようにしていきたいです。前目のポジションはもう4試合目なので、全然違和感なく動けていますし、もっと点を取れる場面があったので、もっと点を取りたかった。
(監督が替わって2試合。何か変わりましたか?)ポジションが変わって選手の距離が近くなって、コンビネーションの面ではやり易くなったので、その精度をもっと上げていきたいです。
(ゴールシーンは?)曜一朗君(柿谷選手)が良いパスをくれたので後は決めるだけでした。

・杉本健勇選手
相手が(カテゴリーが違う)相手だということで、難しい試合になるというのはわかっていた。その中で、先制点が取れて、自分は後半(途中)から入って、絶対に点を決めてやろう! と思っていた。それが結果につながった。
自分としては、いい感じでプレーができていると思う。ただ、もっともっとチームとしてコンビネーションを詰めていかないといけない。
レヴィー監督が帰ってきて、選手としても安心感がある。短期間だが、チームが成長したのを感じる。これからも、Jリーグで結果を出せるようにやっていかないといけない。自分自身も、チャンスに外してしまった場面、決められるチャンスがあった。チームとして勝ててよかったが、もっともっと結果を残せるようにしたい。

・ケンペス選手
得点は、ヨウイチロウ(柿谷)とマル(丸橋)のところからのクロスでした。その前にも2本、ニアにグラウンダーのクロスが入ったのですが相手にカットされて、3本目にすごく良いクロスが来たので、頭を出すだけでした。もちろん僕のヘディングもしっかりミートできたのですが、あのクロスが決定的な要因だったと思います。クロスに合わせる形は、ダイスケ(高橋)からケンユウ(杉本)へのゴールもありましたよね。あれはレヴィーが強調して練習してきた形でもあり、それが上手く行ったので、これからシーズン終盤にかけてもああいったクロスをドンドン点に繋げていきたいと思います。
(アマチュア相手に4点は不満では?)まず勝つことが第一に必要なことで、あと1~2点取れたら言うことはなかったかも知れないですね、自信も付くし。ただ4点は悪いとは思わないです。前半は非常に相手が堅いサッカーをしてきて、後半は相手が前掛かりに来たのと疲れもあったので、より多くの点が取れたのだと思います。

・松井謙弥選手
何もしていないと思います。(あわや相手のゴールを抑えたが)たまたま残っていたからです。(完封したが)それは良かったと思う。(格下相手で)難しい試合になるのはわかっていた。1点入れば何とかなると思っていたし、点が入れば勝てると思っていた。(レヴィー・クルピ監督の2試合目だが)元々ベースにしていたもの。レヴィーの時からやってきたことだったので、そんなに変わったというようなことはない。特に新しいことをやるぞという感じでもなかった。