2012Jリーグ ディビジョン1
第21節第1日

2012.8.11

ガンバ大阪

佐藤 晃大 (53')

佐藤 晃大 (62')

2

AWAY

FULL TIME

2

0-1

2-1

セレッソ大阪

枝村 匠馬 (28')

枝村 匠馬 (50')

万博記念競技場

18,578

監督コメント

両チームとも相手の出方を窺いながら試合を進めていくという形で、非常に互角な試合ではなかったかと思います。雨が降ったということもあって、それも非常に強い雨だったのでボールをつなぐというところで難しい部分もあったと思いますが、その中でアグレッシブな姿勢というのが先制点、そして我々の2点目につながりました。その後、当然ガンバさんは攻めに出られるわけで、2点を取られてしまったわけなのですが、試合の内容を考えれば引き分けというのは妥当な結果だと思います。ただし、我々が2対0でリードしていたということを考えると、やはり引き分けにもっていかれてはいけなかったですし、そういう意味で引き分けにされてしまったことは非常に残念に思います。ただし、今セレッソというチームはオリンピック代表に3人の選手、山口 螢、扇原貴宏それから杉本健勇この3人を送り出している状態ということで、来週また彼らが帰ってくれば、また新しいチーム作りをスタートさせることになります。彼らが帰ってくることによって、私は間違いなくより強い、そして順位を上げていけるセレッソを作り上げていけると確信しています。

Q.合流して間もないヘベルチ選手を先発に使う決断をした理由と、中盤から前の選手の評価をお願いします。
A.まずヘベルチの起用に関してですが、決断した理由は対戦相手にとってサプライズであろうと、まったく情報のない、恐らくほとんど情報のないであろう選手を先発に起用すると、相手の意表をつく。相手にとって意表をついた起用であるというところが一番大きな起用の理由です。村田というのは当然、ガンバさんもよく知っている選手だと思うが、スピードが非常にある選手。そこにあえて特徴のまったく違う選手を使うことで、意表をつくという狙いもありました。今日のプレーですけれども、しっかりとボールをキープしながら柿谷曜一朗とのワン、ツーからシュートというようなプレーもありましたし、非常にいいプレーをしていたと思います。これから時間を重ねるにつれて、もっともっとチームに貢献できる、成長できる選手だと思います。
あと中盤の評価に関してですが、横山そしてファビオ(シンプリシオ)という選手の持ち味は山口 螢あるいは黒木といった選手とはまた違い、まずしっかりとしたポジショニングを彼らはできるという部分が一番大きな持ち味だと思います。今日、あれだけの雨が降った、非常にグラウンドコンディションが悪い中でボールを落ち着かせるといったところは、ある程度はできていたかなと思います。ただし、これからの修正点としては、彼らは非常にスペースを埋めるという仕事はできる選手なので、あとはボールが入ってきたときにもっとボールに強く行くと、そういったところをよりこれから改善していかないといけないと思っています。

Q.左サイドバックに今季一度も入っていなかった児玉選手を起用したことについてお聞かせください。
A.児玉 新は今シーズン初めての先発にはなりましたけれども、ケガから復帰してこの3カ月というのは、練習試合を含めて非常にいいパフォーマンスを見せていてくれて、さらに今日の試合に向けて非常にいいコンディションで臨める状態にあったということが一番大きな理由です。あのポジションに同じくケガあがりの高橋大輔、あるいは舩津を先発で起用するということを考えたんですが、やはり本来の左サイドバックである児玉 新があれだけ練習の中からいいものを見せてくれていたので、ここはやはり新に賭けようと決断しました。彼のプレーは本当に良かったと思います。枝村の2点目につながったパスも、崩しも非常に素晴らしかったと思います。先ほど(フラッシュインタビューで)も言いましたけれども、ケガの関係で実戦に復帰したのがほぼ一年ぶりということを考えれば、彼のプレーは今日は完璧だったと思います。そして何よりうれしいのは、彼のように試合でチームのために貢献できる選手がもう一人今日はいるんだということを改めて確認できたということ、それを一番うれしく思います。

選手コメント

・枝村匠馬選手
チームやサポーターに受け入れてもらうためには結果で示すことが大事だったので、2点を取れたことは良かったです。1点目は、枠に入れることだけを考えて打ちました。2点目は、(柿谷)曜一朗君と(児玉)アラタ君がサイドを崩してくれたので、自分は当てるだけでした。
(大阪ダービーについて)燃えましたね(笑)。スタジアムの雰囲気も良かったし、サポーターからの応援も熱いものがあったので、それを聞いて、気持ちも入りました。でも、勝たないと意味がない、ということもサポーターは言っていたし、それはその通りだとも思います。
(“児玉選手と共に出たい”ということも話していましたが、2点とも児玉選手が得点に絡んでいますね)アラタ君とは清水時代も左サイドで一緒にプレーをしていたので、ブランクはありましたけど、違和感はなかったです。2人で点が取れて、チームに貢献出来て良かったです。

・児玉 新選手
スタメンなんて数えられない(試合)ぶりで、セレッソに来て、何もチームに貢献できていなかったので、自分が出来る限りのことをとにかくやろうと思って臨みました。結果としては、自分のできる範囲内のことしかできなかった。アシストは自分のできることじゃないので、エダ(枝村)が上手く決めてくれたと思います。狙っても上手くいってなかったし、雨ということもあったので、(柿谷)曜一朗からドフリーなタイミングでパスをくれたので、とにかく中に入れて、後は中の人に任せようと思いました。本当にエダが上手く決めてくれました。個人的には最初で最後のチャンスのつもりでやっていたので、自分が出る上で勝ち点3を取るのが必要でしたし、その上で90分出たかった。欲張りかもしれないけど。みんなが戻ってきて、また一丸となっていい練習ができればいいなと思います。多少、自分のプレーも色んな人に分かってもらえたと思うので、もっともっと練習から頑張ってやっていきたいです。メディカルスタッフやフィジカルコーチ、コーチ、監督や選手からも温かく接してもらえていたので、すごくありがたいと思います。勝ちたかったし、90分出たかった。気合いが入っていた分、疲れました。