まず前半ですけれども、我々は勝たないと次のラウンドに進めないという状況にありながらも、プレーも含めて全てが遅かった。そこが一番大きな反省点だったと思います。鹿島さんにしてみれば、初戦で勝利を納め、アドバンテージがある分、しっかりとブロックを落として我々のミスを誘ったあとに、ドゥトラ選手、レナト選手、あるいは大迫選手、興梠選手のツートップ、そういった選手のスピードを生かした攻撃で試合を進められたと思うのですが、その中で、鹿島さんの狙い通りの形で0-1にされてしまった。これが非常に悔やまれます。
先程も言いましたけど、我々にとってもっとスピードアップした試合展開をしなければいけない状況であるにもかかわらず、すべてが遅かった。縦の動きもなかなか出ない、チャンスはある程度作ったけれども、決して満足できる内容ではない。そういう前半でした。
後半はそこを修正して、より前から圧力をかけられるようにはなったのですけれども、鹿島さんの狙い通りのカウンターで追加点を奪われてしまい、その流れで前掛かりになったところで、3点目も取られてしまい、勝負が決まってしまった。そういうゲームだったと思います。

Q.札幌戦に比べるて、ピッチから伝わる気持ちの面で違いを感じたのですが、監督はどう思われますか？
A.私の見方は少し違うのですけれども、決してカップ戦の準々決勝において、気持ちであったりあるいは気迫であったり、そういうものがなかったということは、監督としてまず考えにくい事です。札幌戦に比べれば全てが、プレーも含めて遅かった。そういう部分が一番大きな問題ではなかったかと思っています。

Q.リーグ戦の「大阪ダービー」という大一番が控えていますが、この試合について一言お願いします。
A.まず「ダービー」ということで、全くほかのゲームとは意味合いの違うものになると思っています。ライバル意識をお互いが強く持っていて、そして今シーズンの両チームの置かれた状況を考えれば、この試合がより重要性を増すということは間違いないと思います。勝点で言えば、我々がガンバさんに5ポイントの差をつけているのですが、さらにこの試合に勝つことによって、厳しい状況から一歩でも抜け出すことができるように、土曜日は我々のベストを尽くして戦います。
木曜・金曜の2日間、決して練習できる時間というのはないと思うので、しっかりと休養にあてて、サポーターの皆さんに勝利を喜んでもらえるように、最高の準備をして、最高のゲームをして、そして結果を必ず勝ち取りたいと思っています。