2012Jリーグ ディビジョン1
第18節第1日

2012.7.14

セレッソ大阪

0

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FULL TIME

1

0-1

0-0

鹿島アントラーズ

小笠原 満男 (38')

大阪長居スタジアム

26,534

監督コメント

まず前半ですけれども、鹿島さんを上回るサッカーをセレッソは出せていたと思います。
その中で、サッカーに求められる要素を、しっかりと選手たちは見せてくれました。
というのは、サイドからの攻撃、サイドチェンジ、隙を見ての中央での崩しというところですね。そういうところがしっかり出せていて、さらにはポストに当たったシュートが2回と、かなり押し込んたゲームだとは思いますが、鹿島さんのフリーキックからの1点によりリードを奪われてしまった、そういう前半だったと思います。
後半はスコアを考えて、鹿島さんはカウンターのみのサッカーと言っていい試合だったと思います。その中で圧力をかけ続け、チャンスを作り続けたんですけれども、結果としてやはりゴールを決めない以上、負けという結果になってしまう。これはもうサッカーで必然の流れと言うことになると思います。
パフォーマンスを全体で考えれば、チャンスを決めきれなかったという部分以外は、いい内容のフォーマンスではなかったかと思っています。

Q.オリンピックの前の最後の試合として、扇原選手と山口選手の今日の評価をお願いします。
A.二人とも、このリーグ前半戦に見せていた安定したプレーというのを今日もしっかりと出せていたと思います。
特に山口ですけれども、前半戦の試合、そして今日の試合も含めて、信じられないくらい素晴らしい貢献をチームにしてくれたと思います。マークの激しさ、エネルギッシュな体力、それから攻撃に参加していくパワー、全てにおいて代表選手に相応しいものを今年は常に見せてくれていると思います。
扇原も今日のパフォーマンスはよかったと思います。パスのミスがほとんどなかったですし、タイトなディフェンスというのもしっかりできていました。
二人はオリンピック代表に行ってしまいますが、これは当然、シーズン前から考えられていたことなので、その準備はこれまで進めてきましたが、ひとりは黒木ということになると思います。もう一人のボランチとしては横山か舩津になると思いますけれども、これからの練習も含めて彼ら二人のうちのどちらの選手で行くのかというのを見極めながら準備していきたいと思っています。

Q.ケンペス選手の献身的なプレーは評価できると思いますが、前半戦を通じて物足りなさを感じる部分もあると思います。今のケンペス選手についてどうお考えかお聞かせください。
A.おっしゃる通りの部分は確かにあると思います。戦術的に非常に献身的に貢献してくれていると思うんですけれども、ゴールを決めきることができないということが、最終的には試合の結果に影響していると言わざるを得ないかもしれません。ただし、私はこの「勝負の結果」というものを選手のせいにするつもりは全くありませんし、逆に指揮官として私に責任があると思っています。
これを乗り越えるためには、ひたすら練習、これしかないと思っています。ケンペスだけではなくて、(柿谷)曜一朗、播戸、永井といった選手も含めて、もっともっと決定率が上がるように、これはチーム全体としてグループとして、フィニッシュの精度を上げる。
これを考えて行かねばいけないと強く思っています。
先程も言いましたけれど、勝ったときには「みんなで勝利を収めた」、そしてサッカーというのは負けたときには「みんなが負けた」というべきものなので、あとは修正点について、チームの中でコミュニケーションをとっていこうと思います。
みなさんが一人一人の選手に対する評価をなさるように、私ももちろん選手一人一人に対する評価、見方というのはあります。ただし、それはみなさんの前で公言することではなくて、直接選手達に言うべきものだと思っています。ですから先程も言いましたけれども、試合の結果というのは一人の選手が負うものではなく、私も含めて負けるときには「みんなが負ける」と、「みんなにとっての敗北」だったということは強調しておきたいと思います。

選手コメント

・山口 螢選手
前半はあまり良くなかったですけど、後半は良かったと思います。でも勝てなかったので悔しいですし、あのフリーキック1本くらいしか大したピンチはなかったので、決めきれたら勝てた試合だったと思います。勝てなかったことが一番悔しいです。
(チームとして)前からのプレスも行けて、ボールも取れていたので良かったと思いますが、そういう時に点が取れなかったのが失点にもつながったと思う。これから自分たちの良い流れの時にいかに点を取るかということを、もっとやっていければと思います。
(状況を打破するためにミドルシュートを撃つなどは考えない?)後半、交代選手が入ってシステムが変わってというのがあったので、なかなか前に行けない状況もあります。でも前に行けた時は思いだして思い切り良く飛び出していこうかなと思います。オリンピックに行く前に絶対に勝ってから行きたかったので、心残りというか悔しい気持ちでいっぱいですが、明日から切り替えてオリンピックに向けて自分のパフォーマンスをもっと上げて、しっかり勝てるように準備したいです。

・扇原貴宏選手
前半からチャンスも作れていたので、そのどこかで1点でも取れていれば、また違った展開になっていたと思うので、そこでしっかりと決めきることだったりをしていかないと勝てないと思う。今日のようにたくさんの方に足を運んでいただいたのに、勝てなかったのはすごく申し訳ないという気持ちでいっぱいです。ホームゲームなのでしっかりと内容もそうですが、勝ち点3を取れるようにしていきたいです。