2012Jリーグ ディビジョン1
第13節第1日

2012.5.25

名古屋グランパス

0

AWAY

FULL TIME

1

0-0

0-1

セレッソ大阪

ケンペス (49')

豊田スタジアム

16,657

監督コメント

ビッグゲームと呼べるゲームだったと思います。いつもと今日は形を変えて、清武とボギョンがより中でプレーをするようにという形でゲームに臨みました。その意図は、二人がより近くでプレーすることによって、彼らのクオリティをより生かすことができる。そしてケンペス、播戸の2トップにいいボールがどんどん供給できる。そういう意図をもってフォーメーションを考えました。相手を上回るパフォーマンスが前半はできたと思います。後半は播戸の退場によって、非常に厳しい流れ、展開となった中、4人の2ラインという形にフォーメーションを変えました。その中で選手たちは名古屋さんの圧力に本当によく耐えて、素晴らしい勝利を収めてくれたと思います。

Q.試合の流れとして前々節の清水戦と同様、後半になって相手のボールを受ける形になったが、清水戦は最後に点を入れられたが、今日は最後まで守り切れた。その要因を監督はどう考えるか?
A.選手たちのパフォーマンスでいうと、内容的には同じように良かったと思う。差がついていたと思うのは、集中力の部分。後半の15分あたりから一人少なくなったわけですが、そこでフォーメーションを変えて4人のフラットなラインにした。そのシステムを選手たちが理解した上で、相手の圧力に耐えきる集中力を選手たちが持っていたこと。そして例えシュートを打たれても、最後には大きな砦としてキム ジンヒョンが立ちはだかっていた。そこが非常に良かったと思います。結果としては内容を考えれば、妥当なものだったと思っています。

選手コメント

・ケンペス選手
(2戦連続ゴールについて)個人的にも本当によかった。チャンスも自分に回ってきだしているし、特に今日は勝利につながる貴重な1点を取ることができ、これからのシーズンに向けても、大きな財産となるゴールになりました。
(4戦勝てなかったなか、この試合にかける思いも強かったのでは?)チーム全員いいサッカーをしようとずっと頑張っているが、それがうまく結果につながらなかった。本当に苦しかったが、ただ、気持ちは切らさず、みんなずっと頑張ってきた。今日は、1人少ないなかでも勝つことができ、順位も変わるだろうし、これから上にいくためにも、とても大きな一戦だったと思います。
(ゴールシーンについて)あのとき、黒木が最後に決めると思っていたが、結果的に自分のところにボールが来て、自分自身もすごくいい形でゴールも見えたし、落ち着いて決めることができてよかったです。これからも、どんな形でもいいので、チームの勝利につながるよう、得点を積み重ねていくため、また1からやり直して頑張っていきたい。
(サポーターへ)自分たちを信じ続けてくれて感謝しています。期待に応え続けられるよう一生懸命頑張るので、これからも後押しをお願いします。

・キム ジンヒョン選手
(今日の勝ちは)大きいですね。今月は勝利がなかったので、嬉しいです。無失点も久しぶりなので、気持ちよく帰れますね(笑)。
(1人退場しても、最後まで守り切ったが?)1人退場になったけど、みんなが集中して守り切れた。後半は前半ほど危ないシーンもなかったと思います。自分に向かってくるボールを蹴られたら嫌だったけど、そういうボールもそこまでなかった。きっちりラインも高く保って守れたと思います。
(ゴール前で相手をかわす場面もありました。余裕もありましたね)いや、余裕というか、相手がスライディングするのが見えたので、蹴ったら当たると思ったので、ドリブルしました。
(思い切って、ライン外に蹴りだす場面もあったが?)簡単に前に蹴ったら1人少ないので、相手に競り勝たれる可能性の方が高い。相手ボールになったら嫌なので、外に出てもいいから思いっきり蹴りました。
(韓国代表にも気持ちよく行けるのでは?)負けたら気持ちよく行けなかったので、良かったです。

・茂庭照幸選手
(勝って)よかったです。
(ラインコントロールがうまくいっていたが?)ずるずる引きすぎないというか、簡単には下がりたくないなと思ったので。それが相手のミスを誘う(ディフェンス)ラインだったかなと思います。清水戦で、ロスタイムに追い付かれたとき、ビデオを見返すと、中で2人くらい余っていて、外に全然行かないから、簡単に(ボールをゴール前に)上げられていた。それは今回、絶対したくないと思っていたので、後ろはある程度マンツーマン、ないしは1人余って、ボランチから流れてくる選手に関しては、1人余っている味方に受け渡すようにして、相手の人数に吸収されないようにやって、踏ん張ることができました。
(名古屋の攻撃について)グランパスはああいう感じでいつもウチに勝つし、俺らは負けてしまう。撃ち合いとかじゃなくて、「なんかセレッソが押しているんど、点が入らなくて、なんかやられてしまう」というのがいつもの展開だったのかなと思いますが、そのなかで今回はセットプレーなどをしっかりと跳ね返せたのが、勝因かなと感じます。