2012Jリーグ ディビジョン1
第3節第1日

2012.3.24

川崎フロンターレ

0

AWAY

FULL TIME

1

0-0

0-1

セレッソ大阪

キム ボギョン (75')

等々力陸上競技場

14,777

監督コメント

非常にタフな戦いであり、しかも互角の戦いだったと思います。セレッソにとってはアウェイのゲームだったのですが、最後まで攻め抜く姿勢を貫きました。これは我々が常に求めているものなのですが、アウェイにおいても戦い方を変えない、攻め抜くという。そして一人一人が自分の持っているものを出すという、そういったものが存分に出たビッグゲームだったと思います。しっかりと勝利という結果につながった
ことに対しては、本当に満足しています。

Q.後半立ち上がりからセレッソにとっては耐える時間帯が多かったと思いますが、交代のタイミングをどう考えていたのか。
A.当然、我々にとってアウェイゲームだったので相手のチームが我々に圧力をかけてくるというのは当然のことだと思います。さらに川崎さんのクオリティを考えれば、ああいう形になったのも自然なことだと思っています。ただし選手たちにはいつも言うのですが、アウェイでどんな圧力があろうと、それに耐え切れるチームというのは絶対に強くなれるということ。そういう話を常々していたのですが、選手たちは勝利という結果で、その要求に応えてくれたと思います。交代の柿谷曜一朗についてですが、彼が入ったことによってポゼッションも良くなったし、ゲームの流れを互角に持ち込むことができたのではないかと思います。

Q.アウェイの中でもアグレッシブに両サイドバックがチャンスを作っていたと思いますが、その中で最後に崩しきれないところがあったがその要因はどう考えますか。また柿谷選手が入ったことで劇的に変化があったと思いますが、柿谷選手にポゼッション以外に期待したところは何か?
A.一つ目の質問ですが、1トップ3シャドーという形で攻めているということで、中央突破が得意な選手が多い。しかしながら対戦相手も分析してくるのでサイド攻撃が有効になるので、サイドからのオーバーラップの指示もどんどん出しています。ただしシーズン始まって間もない段階であり、新加入の選手もいるということで、ゴール前に飛び込んでいくときの動きには、まだ連係という意味では欠けている部分もあるのかもしれません。ただしこれは、これからも練習の中で続けていって、もっと人数をかけてクロスに飛び込んで行けるように、そしてもっといいポジショニングで飛び込んで行けるようにということを考えながら修正していこうと思っています。柿谷曜一朗に求めているプレーというのは、まさしくブランキーニョと同じものなのですが、清武とキム ボギョンがどちらかというと外にポジションを取ってから攻撃を始める選手なので、逆に柿谷曜一朗には中央を基本としつつ自由に動いていい、そして今日のように前を向けたときには縦へとゴールに向かっていくプレーをアグレッシブにするということを求めています。今日はゴールという結果につながったことを含めて、要求していたプレーを理解してくれていたと思っています。

Q.先ほど連係がまだまだ足りないところがあるとおっしゃていましたが、シーズン始まって3試合は負けなしできていることに関してどう思われますか。
A.連係に関しては常々話していることなのですが、公式戦を重ねることでやはり良くなっていくものだと思っています。そういった中でも私は結果を常に求めてきたのですが、こうして結果が実際に出ているということは嬉しく思います。ただしチームとしては、技術的にも戦術的にも、もっともっと成長する余地があると思います。現時点で勝点7を取っていますが、決して浮かれることなく地に足を付けていかなくてはいけない、これは十分承知しています。なぜならばこのJリーグの戦いというのは非常に長いシーズで、さらに本当に難しい、厳しいリーグであるということは十分承知しているからです。

選手コメント

・キム・ボギョン
開幕から2試合ゴールを決められなくて、個人的にストレスを感じていましたけど、少しずつゴールに近づいている予感はしていました。(得点の瞬間は?)柿谷のドリブルがいいのは分かっていたので、彼がサイドでボールを持った時に、敵をかわしてパスが出るとは思っていました。そうしたら、予想以上にいいボールが来ました(笑)(シュートは冷静でしたね?)トラップが流れても処理出来ると思っていましたし、DFが来ても上手くかわしてゴールに流し込むことが出来ました。ボールが来る前に、イメージはしていました。(後半は相手にペースが行ったと思いますが?)そうですね。後半はだいぶ押し込まれていたので、でも、押されながらでも、カウンターから点を取ることを意識していました。その一つのチャンスを生かせてよかったです。(韓国五輪代表の)ホン・ミョンボ監督が見に来ていたようですが?)監督が来てくれて、ゲームを見てくれたから、決めることが出来たと思います(笑)試合後に電話で、「ありがとうございます」と伝えました。

・柿谷曜一朗
(ボールを受ける前は)「キヨ、浮かして!」って思ったら、声に出さなくても、いいボールをキヨが出してくれました。あとは、1人DFが来ていたので、かわして中に入れるイメージは出来ていました。(出た時は厳しい時間帯でしたが?)そうですね。出た時間は相手に押し込まれていたので、何とか流れを変えたいと思ってプレーしていました。結果的に、そうなって良かったです。(ゴール裏とも一緒に喜びを分かち合えた?)そうですね。あとは自分がゴールを決めて、勝利に貢献したいです。もちろんアシストも大事ですけど、貪欲に両方狙っていきたいです。それと、スタメンで出られるように、アピールを続けていきたいです。