2012Jリーグ ディビジョン1
第2節第1日

2012.3.17

セレッソ大阪

ブランキーニョ (19')

ケンペス (90'+4)

2

HOME

FULL TIME

1

1-1

1-0

ガンバ大阪

パウリーニョ (27')

大阪長居スタジアム

30,764

監督コメント

■セルジオ・ソアレス監督
非常にいいゲームだったと思います。選手たちの高いクオリティが存分に出た、互角の試合だったと思います。最後は我々が、選手たちが戦う気持ちを出し続けて、それが勝利につながったということで、本当に今日の勝利を嬉しく思います。

Q.交代の一番手がブランキーニョ選手だった理由。また代表へ行っていた3人がほとんどチームでの練習ができなかった中で試合に起用しようと思った理由をお聞かせください。
A.まず一つ目のブランキーニョの交代についてですが、後半30分あたりでケンペスの近くでスピードに乗った勝負ができる選手が必要だと思ったので、ブランキーニョを代えるという決断をしました。
代表3人に関してですが、おっしゃったとおり今週は3人を入れた中で練習できる時間は少なかったと思います。ただし宮崎キャンプから積み重ねてきたもの、そして大阪に帰って日々のトレーニングで積み重ねてきたものを選手たちがしっかりと吸収してくれているという証拠だと思います。練習の中で、必要のある部分というものを我々はしつこいくらいに繰り返してきてますし、それは日々の練習を津守の練習場でご覧になっている皆さんであればご存知のことかなと思います。

Q.今日はガンバ側の左サイドをしっかり狙って攻めていたのかなと思えますが、スカウティングされていたのでしょうか?また、セレッソの目標がタイトルということで、チームがまだしっくりきていない中で今日結果をだし、その目標への思いは?
A.まず最初の質問ですが、おっしゃったようにガンバさんの左サイド、サイドバックの選手は非常に攻撃力があるので、そこを押さえに行くという部分はありました。しかしそれはあくまでもゲームの戦術の一部であって、左サイドの丸橋だけでなく、右サイドの酒本もどんどん攻撃に参加をしていました。さらにキム ボギョンが相手の左サイドをどんどんついていくという形で相手の攻撃力を抑えるという、そういった部分は選手たちは理解してプレーしてくれたと思います。
さらに、この第2節で初勝利をあげられたということは非常に良かったと思います。シーズンが始まったばかりですので、我々も当然優勝候補の一角ということは十分に言えると思いますので、今日の勝利は重要なものだったのですが、チームはもっともっと成長させて、そしてチームをもっと安定させて、本当の実力をシーズンの中で養っていかなくてはタイトルにたどり着くことはできない。これも皆もしっかり認識していると思います。今日のこの勝利をこうやってサポーターの方と喜ぶことができた、これは最高に素晴らしいことなのですが、逆に明日から浮かれることなく、しっかりと両足を地に付けて、もう一度初心に戻って戦いを続けていくと、これを大事にしたいと思っています。

Q.ダブルボランチの山口選手、扇原選手について、激しい守備においてよくやっていたと思うが、二人にどんな役割を求めているのか?
A.まず非常にいいパフォーマンスだったと思います。ディフェンスに関しては、山口の方がより能力が高い、激しいマークができる選手だと思いますが、それを存分に出していたと思います。さらに扇原は彼らしい激しいディフェンスからしっかりボールをつなぐという部分が今日の試合でもしっかり出ていたと思います。そしてチームにおける2人の役割についてですが、現代サッカーでボランチに問われるもの、そのものだと思います。激しいマークをする、相手のボールを奪う、そして今日彼らがやっていた前へボールをつないでチャンスがあれば飛び出していくという、そういう部分を彼らには求めています。ただし彼らはまだまだ若くて成長する余地のある選手だと思いますので、足りない部分はこれからも厳しく要求し続けていきたいと思います。


Q.ボギョン選手が左サイドだった前節と変わって、清武選手が左に張り付くことが多かったが、その2人の位置関係を変えた意図は?
A.まさしく戦術的な部分ですね。それはガンバさんのゲームを分析した上で決断したことですが、ディフェンスにおいてより激しく、タフにマークができるのは清武、ボギョンどちらかといえば、ボギョンだと思いました。ですから、相手の左サイドを止めるためにボギョンをあのサイドでプレーさせるという選択をしました。ただ試合の中では清武、ブランキーニョそしてボギョンの3人とも自由に動いていいという部分はあるので、3人がうまくポジションを入れ替えながら攻撃は機能したと思うし、そして相手の左サイドバックを止めるという部分でもうまくできたのではないかと思います。

選手コメント

・ブランキーニョ選手
センターバックがインターセプトを狙っていると思ったので右に切り返して、顔を上げたらフリーだったのでキーパーが出てくるタイミングだったのですけど、しっかりコースを狙えて上手く決められたなと思います。
(日本に来て最初のゴールが大阪ダービーというのは?)本当に嬉しいです。これだけ重要な試合なので、サポーターのためにもクラブのためにも本当にいいゴールだったと思います。それよりも嬉しいのは勝利につながった、勝利を勝ちとることができて勝ち点3につながったことが何よりも嬉しいです。
クオリティの高いチームなのでみんなが信じてブレずにやっていきたい。もっともっと成長できるんだということをみんなで話し合いながらやっていきたいです。
本当にこのチーム全員のパフォーマンスに僕は満足しています。
セルジオがいつも言っていることができたと思います。
もしこの試合が引き分けだったら妥当な結果じゃなかったと思います。最後に妥当な結果ではないかと思う得点につながって良かったと思います。
もちろんガンバさんはビッグチームなので、リスペクトは欠かしてはいけないと思います。
今後も厳しい戦いになると思います。
今日勝利を勝ちとるためにしっかり集中して戦ったのは、このチームの素晴らしかったところだと思います。
自分自身の動きはまだまだ満足していないです。
まだ2試合目で、まだまだチームメイトの特長が分かっていないし、開幕戦が厳しかったのは相手がすぐにブロックを落としてスペースを埋めて、空中戦勝負の試合だったから。今日はお互いに攻め合う試合だったので、僕にとってはスペースがより多かったと思います。
(ケンペスが決勝点を決めたのは)同じ苦難を乗り越えようとしている友達なので、本当に嬉しかったです。
厳しいことも嬉しいことも色々あると思いますが、重要な試合でゴールを決めてくれて、彼のゴールがチームの自信につながると思う。
レフェリーが最後の笛を吹くまでは諦めてはいけないということを彼が証明してくれたと思う。
ブラジルではロウソクの火が消えかかった時間帯にゴールするという表現をするのですが、本当に感動的なゴールになったと思います。

・ケンペス選手
試合の前に神様にお祈りをしたのですが、最後にゴールを決めるチャンスをくれたことに感謝したいと思います。
個人的にもチームとしても良かったと思います。最後まで戦ったチームの姿勢がゴールにつながったと思います。
ラストにチャンスが来たのは神様が与えてくれたものかも知れないし、チームメイトの勢いがあのゴールにつながったんじゃないかなとも思います。
最高の喜びでした。幸せでした。
みんなが待っていたダービーで決勝点を決めることができたこと、ラストチャンスで決めることができたことは本当に嬉しいです。
サポーターのみなさんの熱い気持ちが伝わってきました。
ケンペスが1人でゴールを決めたのではなくて、サポーターのみなさんの後押しがあったからケンペスというゴールにつながったんだということを伝えたくて、ゴールのあと、サポーターの方に走っていきました。
ブランキーニョも僕も、まず点を取らなきゃと思っていたので、自信につながったと思います。
チームメイトたちと共に正しい道程を歩んでいると思います。
これからもお互いの特長を理解しながら、もっともっと良いものを出せるように、常にゴールを決めるという形でチームに貢献できればと思います。