2012Jリーグ ディビジョン1
第1節第1日

2012.3.10

サガン鳥栖

0

AWAY

FULL TIME

0

0-0

0-0

セレッソ大阪

ベストアメニティスタジアム

11,283

監督コメント

非常にいいゲームで、感動的とも言えるゲームではなかったかと思います。なぜならば両チームともお互いのスタイルを生かしながら最後までゴールを、点を取りに行ったということ。鳥栖さんは空中戦、そしてセレッソはスピード。このお互いの持ち味を生かしながらゴールを目指して最後まで戦ったという意味で、本当にいいゲームだったと言えます。

Q.後半に播戸選手を入れてシステムを変えましたが、それまでの流れを変えようという意図でしょうか?
A.おっしゃったとおりで、立ち上がりからなかなか我々のペースでサッカーができなかったんですけれども、それは鳥栖さんは非常にコンパクトなディフェンスでスペースを与えないという守り方を徹底されていたからだと思います。だから中盤でブランキーニョが中央でのスペースをなかなか見つけることができずに、形がなかなか作れなかったということがあります。そういったゲームの流れが分かった時点で、逆に2トップにして清武、ボギョンをサイドから中に絞らせるような動き方で、相手のスペースをついていくことが有効ではないかということで、ああいった形での交代を決断しました。

Q.今後もその方法を用いるつもりでしょうか?
A.バリエーションというのは、チームとしてさらにいろいろ持っているわけなんですけれども、今日はその中の一つを途中から使ったということで、ゲームの流れによってはこれから先、3トップということも当然考えられるし、全ては試合の流れ次第だと思っています。

Q.開幕戦が勝点1という結果について聞かせてください。また、清武選手の復帰後最初の試合での評価を聞かせてください。
A.まず開幕戦での勝点1ということについて、我々としては非常にいいゲームができたと思っています。なぜなら開幕戦ということで緊張感もいつもと違う中で、相手のストロングポイントをしっかり抑えることができた上で、後半特に攻撃の面で我々の伸び伸びとしたサッカーが見られるようになり、そしてプレシーズンからメディアの皆さんからよく聞かれていたバランスというところでも、いいものが少しずつ出せてきたのではないかと思いますので、開幕戦としては勝点1は手応えがあると思います。
清武選手については、90分いいパフォーマンスをしてくれたと思います。90分持ちこたえたということも評価するべきだと思いますし、これからもさらにコンディションは上がっていくと思います。試合の途中で少し足が止まったように見受けられた時間帯もあったのですが、先日のケガで長い間練習を離れて、別メニューをこなしていたことを考えれば、ああいう時間帯に足が止まってしまうのも仕方がないことだと思います。これからもっともっと彼のよさは、試合を重ねるごとに出てくると思います。

Q.ホーム開幕戦まであと1週間ですが、どの部分を改善していくのか?
A.まずは試合の立ち上がりからゲームを落ち着かせることができなかった部分があるので、これは開幕戦という今日のゲームを経験したことによって、自然と改善できる問題ではないかと思っています。さらに戦術的な修正というのは当然、今週これから次の試合に向けて必要になると思うんですけど、あくまでも我々のチームの中で話し合う部分だと思っていますので、申し訳ありませんがこの場で公言はできません。練習の中でコミュニケーションをとって修正してきたいと思います。

選手コメント

・藤本康太選手
相手は昇格してきて勢いのあるチームなので、入りとかでは押し込まれた時間はあったんですが、ゼロで抑えられたということは、すごく前向きに捉えていいと思います。負けなかったことはよかったですが、最後決定的な場面があったり、勝てた試合だったので、勝ち点3が取れなかったのはちょっと残念だったと思います。(前半、鳥栖のプレスに押し込まれていた?)相手も運動量を活かしてすごくプレスをかけていたし、ちょっと引いて守ってきていたので、攻めあぐねていた部分もあったんですが、もうちょっと前の4人が、これから連係もよくなってくると思うのですが、もうちょっと連係がよくなっていけば崩せたかなとは思います。(後半、2トップになってから、バランスがよくなった?)相手が落ちてきた部分もありますし、本当は自分たちも前からプレスをかけて取れれば、一番チャンスになったと思いますが、相手が早めにロングボールを蹴ってくることが多く、それができず、奪ってからがちょっと遅かった。もうちょっと奪ってから早く行ければ、もうちょっとチャンスはあると思いますが、そこは昨年からの課題だと思います。引かれた相手に攻めあぐねる感じというのは。

・キム ジンヒョン選手
勝ちたかったですし、勝てると思っていたが、最後決めきれないと勝てない。チームとしてあと一歩だった。(前半、相手の攻勢の時間帯にファインセーブが続いたが?)相手がロングボールから落として、崩してくるのは、みんな分かっていたこと。それでもシュートまで来られたが、僕のセーブは普通のこと。いつの試合でも、そのシュートは絶対止めないといけないと思ってやっているので、(ファインセーブという)そんなセーブは絶対ないと思っている。
(失点ゼロについての手応えは?)相手が鳥栖だから無失点で、ゼロで終わったかもしれないが、今、ディフェンスは安全、安定で守っていると思いますし、そのあとは運のところもあるかもしれないですが、攻撃が点を決めてくれればというところ。点を決めてくれれば、ディフェンスももっと頑張って、もっと無失点でいけるんじゃないかなと思います。