天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
準決勝

2011.12.29

FC東京

谷澤(77')

1

AWAY

FULL TIME

0

0-0

1-0

セレッソ大阪

大阪長居スタジアム

NaN

監督コメント

みなさんこんにちは。
今日の試合は、予想されたような試合展開だったと思います。というのは、前後半とも立ち上がりはFC東京さんがフルパワーでこられ、それに耐えながら、前後半とも途中からセレッソが勢いをつけてくるという、予想していた形のゲームだったと思います。ただし、FC東京さんのフィニッシュの精度が高く、ゴールという結果に結びつけられたこと、これはやはり勝利に相応しい内容ではなかったかと思います。
本当にFC東京さんは一体感のあるチームで、まとまりもありました。ただし、もし延長になっていれば、フィジカル的な強さのある我々の方がチャンスがあったかもしれないとも思います。確かに結果は、本当に残念なもので終わってしまったのですけれど、最後の一分一秒まで、勝利を目指して戦い続けてくれた選手たちを心から私は誇りに思います。

Q.結果的に準決勝で負けてしまい、監督にとってはセレッソでの最後の試合になってしましたが、お気持ちをお聞かせください。
A.本当に結果としては、残念な非常に辛い結果となってしまいました。
理想を言うならば、やはり今日もサポーターの方に勝利をプレゼントしたかったというのは確かにあるのですけれど、試合の中ではあれだけ攻めていても、ボールがゴールに入らないというのもあるし、相手のゴールキーパーのパフォーマンスが非常に良かったというのもあるし・・・。サッカーは常に、そういった結果というのが、誰にも予想できないという側面があるということを今日も思いました。
ただし先程も申しましたが、選手たちが最後のホイッスルがなるまで、勝利も目指して戦ったということを本当に誇りに思うし、最後は倉田とボギョンをボランチにして(前線の選手を増やして)ゴールを獲りに行った、そして戦う姿勢を最後まで見せてくれた選手たちには、本当に感謝したいと思います。
最後の試合になってしまって、そこで勝利をサポーターのみなさんにプレゼントすることができなかったことは本当に残念ですけれども、日本での、この5年間というのは、私には絶対に忘れられない、大切なものになったと思います。

Q.この5年間やってきて、監督としてセレッソに残せたもの、伝えられたものは何でしょうか?
A.特にセレッソにおいて私が意識したことは、「攻める」という、「チャレンジする」というメンタリティを植えつけること。それから、若い選手をどんどん起用していくということ。この二つはチームに残すことができたのではないかと思います。
特にここ最近、2年ぐらいは、若い選手が実力でレギュラーを勝ちとれるようになってきたと思うし、それは間違いなく、日本のサッカー界の将来につながるものではないかと思います。

マスコミの皆さんには、ここまで長い間ありがとうございました。
本当にプロとして最高の仕事をされている皆さんを、2014年にブラジルでお待ちしています。ぜひブラジルにお越しください。
さようなら。

選手コメント

・茂庭 照幸
(前半の入りが守備的だったのは)試合の流れです、意識はしてない。
(後半になってもセレッソの攻撃のリズムが上がり切らなかった?)相手がベタッと引いていたし、あれだけ人数をかけられたらなかなか、こじ開けられないですね。ただ、今日は試合展開でボランチの出入りが多くて、連携の部分であそこがあいてしまった。今年を象徴するような失点だったと思います。
負けたのは残念ですけど、これだけ若いメンバーでここまでやれたというのは来年につながると思うし、東京も本当に強い相手だった。決してJ2にいるようなチームじゃない、J2でもっとダントツで優勝してもおかしくない力を持ったチームですからね、来年、対戦を楽しみにしてます。
個人的にはコンディションの問題で少し休んだのが、今日の前半、ちょっと影響しました。正直、足がふらついてたところをルーカスに何回かやられましたけど、後半には試合勘とか間合いも戻って、個人的にやられたところは一つもないと思います。
(チームも)今年は最後の方はディフェンスの意識も高かった。このメンバーで本当に何年もやれれば上位を狙えるチームになってくると思うんですけど、チーム事情もあるし、難しいですね。
でも、今日出てたメンバーが来年のベースになるはずだから、そういう意味では、本当はもう1試合やりたかったです。俺は特に今日、相手が東京だったし……。東京は、俺にサッカーで「飢えさせた」チーム。それでセレッソに拾ってもらってもう一回、水を得ることができたから、ここで、このチームで、来年一発目、1月1日にをやりたかったなという思いは強いです。
(試合後、監督は)今日でお別れじゃないし、きっとまたすぐ近い将来、また一緒にやることはあるということを言ってました。それは多分ブラジルでのワールドカップのことを言ってたんだと思います。セレッソは若いチーム、力のある選手がいますからね。
(監督がセレッソに残したものは?)サッカーは攻撃ありき、攻撃だということですかね。実際、守り重視のチームを見ていると、「サッカーやってて楽しいのかな?」と思う。そういう戦術もあるし、そういう相手を実際なかなか崩せないですけど、ただ、楽しいのかなと思う、それくらいセレッソのサッカーは楽しい。それがレヴィーが残したもの、セレッソらしさだと思います。

清武弘嗣
FC東京、強かったです。強いのは分かってましたし、自分たちも決めるチャンスはありました。でもそこで決められなかった、その差だったかなと思います。前半は上げてもダメだなと思っていたので、後半、しっかりいこうという気持ちだったんですけど、ああいう段階で点を取られて、残念でした。
もう終わったことは仕方ないので、(オフは)ゆっくり休みたいなと、しっかり切り替えて頑張りたいと思います。
(監督への思いは?)これで最後なんだという気持ちはありましたし、最後までタイトルを取らせてあげられず残念でした。