天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
4回戦

2011.12.17

セレッソ大阪

村田(115')

1

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FULL TIME

1

0-0

0-0

0-1

1-0

PK

4-2

ベガルタ仙台

武藤(98')

キンチョウスタジアム

NaN

監督コメント

今日のゲームは、両チームの特徴が非常にはっきりと出た試合でした。
仙台さんはJリーグの中で最小失点を誇る堅いディフェンス、そして常にコンパクトに戦い、カウンターの速い攻め、そしてクロスボールを多用する攻撃という持ち味が出ていたと思います。それに対してセレッソは、勝利を目指してパス、あるいは個人の突破、そういった技術というものを前面に出した戦いをしたと思います。
ただ、勝負というところになると、シュート数21本対7本という数字にも表れているように、セレッソは勝利に値する試合をしたと思います。

Q.結果的にPK戦での勝利となりましたが、PKを蹴る順番というのはどんな基準できめるのですか。
A.誰を選ぶのが一番いいのかというのは、本当に誰にもわからないところだと思います。
ただ常日頃の練習を見た中で、PKにおけるクオリティの高い選手といことで選びました。
PK戦というのは集中力を問われるし、非常にメンタルの要素が大きなものだと思うのですけれども、選手たちは本当に最高の集中力を見せてくれたと思います。

Q.同点弾は村田選手、パスを出したのが播戸選手、その前のパスは大竹選手と、いずれも交代で出た選手のものですが、彼らについての評価をお願いします。
A.おっしゃる通り、交代で出た選手達が結果を残してくれるというのは監督冥利につきると思うんですね。本当に嬉しかったです。
彼らはベンチにいながらチームの一員として試合開始から戦っているわけで、さらにチャンスがあれば、チームのためにということで試合に投入されるわけですけれども、そういったリザーブの、ベンチで控えている彼らの存在は、非常に重要なんですね。
特に今日のような延長のある試合の時に交代で入った選手が、それまでのサッカーを維持していける、あるいはもっとプラスアルファを加えてくれるといのは、本当に嬉しかったです。

ただちょっと複雑なところもありまして、今日勝ってしまったことによって、ブラジルで待っている家族と一緒にクリスマス過ごすことができないと・・・(笑)。
そこでみなさんにお願いしたいんですけれど、今日の試合でセレッソが勝ったということは一切公表しないでほしい。少なくともブラジルには届かないように、みなさんにご協力をお願いしたいと思っています(笑)。

Q.J2時代から仙台とはたくさん試合をしてきましたが、仙台に対してはどのような思いがありますか。
A.今日、仙台さんから勝利をあげることができたというのは、喜びもひとしおという部分はあります。仙台さんとはJ2の時代から、常に難しい、厳しい試合を繰り広げて来ましたので、今日の勝利は本当に嬉しいですね。
仙台さんはJ2時代から考えても、すごく成長されていると思います。ディフェンスが堅くてまとまりがあるし、さらにいいカウンターを持っているチームだ思うんですね。だからリーグ戦で4位という結果を収められたのだと思います。
ただし、本当に正直なところを言わせていただくと、本来セレッソがシーズン中に見せた戦い方やプレーの質を考えると、セレッソこそあの順位にいなければいけなかったチームだと思っています。

選手コメント

・村田和哉
あのゴールは本当に…覚えてないです(笑)
みんなから色々言われますが、無心やったのか、どうやってトラップして、どう蹴ったとか覚えてないんです。あんなのも珍しいですけど。
立ち上がりから見ていて、仙台の守備がすごく良くてなかなか崩せてなかったので、自分にチャンスが来て、とりあえず仕掛けることを考えました。個々で勝てば組織は崩せると思うので、スピードで行ったろうというのもありました。何か自分のフレッシュな気持ちを出して、セレッソの勝利に関わりたいなと、1点取られたので、点を取らないと勝てないので取ってやろうという思いはありました。先制されたけど、あまりプレッシャーはなく、自分も取れそうな気持ちがあったので、それが良い風につながって良かったです。
サポーターの後押しは最高です!やっぱりゴールを決めてみんなの前で喜ぶというのが、自分にとって一番気持ちいい、一番の醍醐味やなと思ったし、何より勝利ができたというのが良かったです。サポーターのみなさんが喜んでる姿を見ながら周回するのが自分にとって一番の幸せやなと思いました。
後は勝つことだけなので、セレッソらしいサッカーを見せて、レヴィーに優勝という花道を作るだけです。この仲間とより長く試合をしたいです。それに尽きます。

・扇原貴宏
(PKの最後でしたが)PKは決める自信があったので緊張はなかったです。失点に絡んでしまったけど、諦めずに前を向いてやった結果がこうやって勝利につながったので良かったなと思います。あそこまで引かれたら難しいところはありましたけど、ああいうサッカーには絶対に負けたくないと思っていましたし、結果的に勝てて良かったと思います。
ホームでサポーターの方の後押しがあったからこそ、あそこまで頑張れたと思うし、サポーターの方には感謝したいです。みんなで気持ちを一つにして、国立を目指して頑張っていますし、そういう気持ちが勝利につながったと思うので、これからもそれを継続してしっかり決勝戦まで行って優勝して終わりたいです。
次は警告累積で出られないですが、自分はその次に備えて準備しておきます。絶対に決勝に行けると思っているので、しっかり準備して頑張ります。