今日の試合は完璧なゲームだったといえるかと思います。
今日はおかげさまで試合の前にJリーグ外国人監督最多指揮（前節で210試合を達成）ということで、ブラジルから来ている私の妻から花束をもらう機会に恵まれたんですけど、さらにはこの勝利によって喜びもひとしおです。
ただこの最多指揮という記録が達成できたのも、スポンサーの皆さん、クラブ、スタッフ、選手、そして何よりサポーターの皆さんの支えがあったからだと思います。
本当に今日は記憶に残る試合になりました。

Q.ピンパォン選手が退団して小松選手をトップに入れましたが、チームとしてのやり方が変わったように見えましたが。
A.正直、そうではないと思います。今シーズン初めて我々を上回るサッカーをされたのが前節の神戸戦だけだったんですが、それ以外はほとんどが今日のような試合で、チャンスを相手より数多く作りながら、ゴールが足りなかったという試合が非常に多かったんですね。
さらには神戸戦の前までは3試合で10ゴール近く獲っていましたし、今日も4ゴールを獲ったということを考えれば、あえて言うなら「ノーマルなセレッソ」に戻ったといえるのではないかと思います。ただし、私は改めてフォワードの選手ではなく、
シャドーの選手により多くのゴールを求めていかなければいけないとも思っています。

Q.ピンパォン選手がいなくなって難しさはありますか？
A.特にありません。なぜならばセレッソには、本当に良い、クオリティの高い選手がそろっているからです。
非常に若いチームですけれど、今はどんどんと若い選手にもチャンスを与えているところなので、彼らには期待に応える活躍をして欲しいと思います。
ただし、今後ACLもありますので、補強も考えていかなければならないかもしれません。

Q.前節の試合が終わった状態から今日の「ノーマルなセレッソ」になった要因は？
A.やはり鍵となったのは、今週言い続けていた「集中力」だったと確信しています。
今日の最初の10分だけは物足りなかったかも知れませんが、その後はしっかりと集中できていた。それが4つのチャンスを生かして4つのゴールにつなげたという数字になって現れています。
さらには、ディフェンスにおいても無失点で試合を終えた。
そういうすべての数字が、今日いかに選手たちが集中して試合に臨んでくれたかを物語っていると思います。

Q.今日の試合はセレッソにとて今シーズンの折り返しですが、ここまでは満足できる成績ですか？
A.満足はしていません。いいプレーはシーズンを通して続けていると思いますが、
前半戦のさらに前半は引き分けの多い時期がありました。そのころはチャンスを作りながら得点できなかった。
しかし、後半はしっかりとゴールという結果に結びつけることができるようになりました。手ごたえはありますが、この順位にいること自体は全く満足していません。