2011Jリーグ ディビジョン1
第11節第2日

2011.5.15

浦和レッズ

原口 元気 (08')

1

AWAY

FULL TIME

1

1-1

0-0

セレッソ大阪

清武 弘嗣 (35')

埼玉スタジアム2002

31,571

監督コメント

「皆さん、こんにちは。一言で言えば、いいゲームだったけれども、結果が悪かったと。なぜならば、非常に多くの決定的なチャンスを作りながら、いいサッカーをしながら、正直に言って勝てた試合だった、というところです」
Q 勝てなかった理由ですが、シュートをうちながらもゴールの枠を捉えられなかったのは、疲れからか?
A 「はっきり言って、セレッソの選手で疲れているという選手は一人もいないと思います。なぜならば今シーズン、セレッソはまだ11試しかしていないんです。逆にブラジルの方では同じシーズンに始まりながら、30試合以上しているチームもあります。ですから私は、疲れたから枠にシュートが飛ばなかったと言う選手がいるとすれば、それは言い訳でしかないと思います。私が思うには、疲れがたまる時期だなと自分が思いだしてしまえば疲れがたまってくるものだと思います。ただしこれだけの試合数で、私が思うのに疲れがたまっている選手というのはいないと思います」

Q 交代のところで、清武選手をはずして中後選手を入れたタイミング、そしてその意図は?
A 「後半ですが、我々のバランスがよくなかったということ。そこで浦和さんに中盤を支配され、圧力をかけられるようになってしまったので、ここは中盤の中後を入れることでイーブンに持っていかなくてはいけないということで、中後をあのタイミングで投入したんですが、そこからは互角以上にもう一度もちなおして、試合の終盤に入って流れをつかむことができたと思います」

Q 浦和の弱点はどんなところにあり、どんな指示を出してピッチへ送り出したのですか?
A 「これはエチケットとして、この場で浦和さんの弱点を話すというのは控えさせていただきたいと思います。一つ言えるのはですね、浦和さんもセレッソもチームとしての完成度がまだまだ高くはない、これから微調整を繰り返しながら組織としてのチーム力を上げていく段階にあるんではないかと思います」

Q この間のACLの試合では小松選手を1トップとして入れて、いつもと同じシステムだとおっしゃいましたが、今日は途中から小松選手を入れて、ピンパォン選手と倉田選手とで3トップに見えたが、これはいつも準備しているのでしょうか?
A 「小松 塁の出場時間というのは今日の場合、非常に短い時間でしたので、私は戦術的に大きな変化を求めて投入したという訳ではなくて、彼の持ち味であるスピード、前を向いた時の個人の突破力、これに期待して投入しました。この投入の後は、ボランチの3人、キム・ボギョン、中後、マルチネスが固く中盤を守って、その前でスピードのある3人が速い仕掛けをするという形で、いい流れができたのではないかと思います」

Q ACLは私はテレビで見ていて、今日の試合はとても素晴らしいと思ったのですが、おっしゃったようにチャンスは量としてセレッソが完璧に多かったと思います。ところがクルピ監督がさきほどおっしゃった、レッズもセレッソもまだ完成度が高くないというのは、これから何ができるのだとお考えですか?
A 「我々がこれから良くしていかなくてはならない部分というのはですね、オフェンスの部分、特に決定力、シュートの精度を上げていくということになると思います。最近の2試合、Jリーグでの仙台戦は1-1という結果でしたが、ACLでは最後の2試合は4得点を上げて、非常に高い得点力を見せることができたと思います。ただし、今日は決定力という部分で課題の残る試合となってしまいました。しかし若い選手というのは、時間と試合を積み重ねていくことによって成長していくものだと思っているので、特にシーズンの中盤から後半にかけて、今よりもしっかりとゴールを入れられるチームになっているはずだと思っています」

選手コメント

・清武弘嗣
「結局また立ち上がりにやられたので、勝てずに悔しいです。(ゴールシーンは)相手の横パスがたまたま弱くて、(ボールを)かっさらえるかなと思ったら、かっさらえたので、そのままピンパォンに出しました。本当は最初にピンパォンに最初に打ってもらおうとしたのが弱くて、たまたま(ピンパォンからボールが)帰ってきたので、うまく落ち着いて決めることができました。ただ、あのシーン以外は、自分も今日のプレーは最悪だったと思いますし、あと1、2本、自分で決められるチャンスもあったので、まだまだだなと思います。(内容で相手を上回っても、リーグ戦では勝ちきれないことについて)立ち上がりで失点してしまい、いつもこの3試合、失点してから追い付いているんで、そこはもう1回前半から、しっかり守備から入ってというのを徹底したうえで、Jリーグではやっていきたい。(再開後、負けていないということについては)負けないのはいいですが、勝たないといけないです。今、チームには勝ちが必要なので。(点を重ねてることでの自信は?)結果を残しても、あとのプレーが全然ダメなので、反省する点の方が多いです。(前の4人の関係性については)今日はあまりよくなかったなと思います。ボールを失いすぎて、つなげられなかったので、申し訳ないなと思いました。ハーフタイムにもレヴィー(クルピ監督)から、『パスミスが多すぎる』ということも言われたので。(水をまかれたピッチのやりにくさはあったか?)そういうのは全然ないが、集中を欠いてトラップミスしたり、いいボールに絡めなかったり、難しい試合でした」
・キム・ボギョン
「前から今日は勝てるように準備をしてきたので、結果的に勝てなくて残念でした。(スタートからマルチネス選手とボランチを組んだが、出来については?)今日に関しては2人のコンビネーションというのはあまり見せられなかったというのはあると思う。試合の始めからというのは、初めてだったこともあり、そこはもっと見せられるようにしていけば、もっといい内容になるのかなと思う。(ボランチについて)そこまで難しさはない。ボランチのポジションだとボールを楽に受けられるので。(守備で気を遣ったところは)ゲームの前からマルシオ・リシャルデス選手を自分が見るということで、用意をしていて、ある程度見ることもでき、準備通りできたかなと思います。(ACLで勝ちながら、リーグ戦で勝ちきれないことについて)ACLとリーグを一緒に平行して戦うというのは、難しさがあると思います。ACLではいいゲームができたが、リーグ戦ではそういうゲームができないというのは、アウェイの移動とか、体力的な疲れとかあるかなと思いますし、同じコンディションでもACLでそういう(勝ちきれる)戦いを見せられる反面、リーグ戦では見せられないというのは、選手たち個々の意識とか、何かが少し足りないのかなと。そういうところは話し合って、いい方向に持って行きたい」