ACL
第6節

2011.5.10

セレッソ大阪

ホドリゴ・ピンパォン(39')
清武(47')
乾(73')
倉田(81')

4

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FULL TIME

0

1-0

3-0

山東魯能(中国)

大阪長居スタジアム

NaN

監督コメント

「今日の試合をひと言で言うと、技術、戦術、フィジカル、すべてにおいて、最高のパフォーマンスを見せてくれたので、ほぼ完璧な試合だったと言えると思います。内容がよくて、さらに結果がよかったことを本当にうれしく思います。さらには、今日の勝利を常に応援してくださったセレッソサポーターに捧げたいと思います。サポーターも含めて、我々は今日、セレッソの歴史に新しい1ページを刻めたと思います」

Q 前半立ち上がりから荒いプレーがあったが、選手たちはその挑発に乗らずにプレーしていたが、今日は試合前にどんなアドバイスをしたか、選手たちのメンタルについてお話しください。
A 「先ほど話したのですが、今日の試合はほぼ完璧な試合だといえると思います。なぜほぼというかというと、茂庭だけがメンタルの冷静さを欠いてしまったということだと思います。試合前から予想されたとおり、山東が非常に激しいプレーで、ファウルを数多くして、今日の試合でも5枚6枚とイエローカードをもらうチームでした。それは予想されたことだったのですが、選手たちに話したのは、絶対相手の挑発に乗ってはいけない、そして、我々のストロングポイントである技術とスピードをいかしたサッカーをしようという話をしていました。残念ながら相手選手が退場になった場面において、選手がナーバスになってしまい、たった1度ですが、ゲームの中でメンタルの面で冷静さを失ってしまった、それが次の試合の出場停止という結果になってしまったことは非常に残念でなりません」

Q 私は中国の記者です。セレッソの勝利をお祝いします。今日の山東は、2カ月前のチームとどう違っていましたか? また、セレッソにとっては引き分けでもよかったのですが、なぜこんなに強い攻撃の戦術を使ったのか、その理由を教えてください。
A「2つの質問に同時に答えますが、これは山東がどこか違っていたという質問については答えを控えさせていただいて、セレッソがこの2カ月でどう変わったかということを話したいと思います。まず、中国でのアウェイの試合では、セレッソらしくないサッカーをしてしまった。持っているものを出せなかった。セレッソは若い選手が多い、若いチームなので、このACLの中で、韓国あるいは中国のチームとやったときに大きなプレッシャーを感じながら、ゲームを続けてきた部分があると思います。ただ、若いからこそ、試合を重ねるにつれて、連係も良くなり、そして組織としてのプレーもかみ合ってくるようになりました。今日、最後まで攻めの姿勢を貫いたというのは、選手たちの自信の表れでもあります。今日のようなサッカーを続ければ、勝利をつかむ可能性が十分にあるのではないかと思います」

Q 今日の2トップを採用したが、これからも採用していくかどうかについて聞かせてください。
A 「今日2トップにしたということで、大きなシステム変更をしたように思われるかもしれませんが、システムとしてはそれほど大きな変更をしたわけではありません。というのは、キム・ボギョンをひとつ下げて、ホドリゴ・ピンパォンもひとつポジションを下げるという形で、今までとはほぼ変わらないシステムで戦ったつもりです。ピンパォンはいままで1トップという形でプレーしていたので、2トップというとらえ方をされたかもしれませんが、実際はボギョンがひとつ下がり、ピンパォンが1つ下がってということで、今までとほぼ同じスタイルで戦いました。さらに後半、倉田と永井が入ってからは今までどおりの3シャドーで戦いましたので、これからもそういった可能性はあると思います」

Q 決勝トーナメントへの意気込みをお聞かせください。
A 「私が思うのは、セレッソというチームが今日のようなゲームができれば、どんどん上を目指せる、それは間違いないと確信しました。大事なのは、チーム全体が自分たちはできるんだということを信じぬくこと、貫くことにあると思います。技術的には本当に高いものを持った選手が揃っているので、今日のような勝利をきっかけにさらに自信を深めて、自分たちのサッカーを信じて、貫いて戦っていくことで、トーナメントのひとつ、ふたつ、三つ先、必ず上がっていけると信じています」

Q ラウンド16の相手は明日決まりますが、どこが出て来てほしい、どこが嫌というチームはありますか?
A 「私は、セレッソが今日と同じサッカーができれば、絶対に次のラウンドに進めると思っています。我々は2位で通過したわけですが、当然相手は1位ということで、実力は十分あると思います。我々にとって大事なのは、今日と同じように勇気を持ってすべてにおいてチャレンジする気持ちを持って戦うこと、これができれば対戦相手にかかわらず、次のラウンドに進めると思います」

選手コメント

・清武弘嗣
「(ゴールシーンは?)前半左足で2本、どか蹴りしてたんで、ルイさんが落としてトラップした瞬間に左でぶち抜こうかと思ったんですけど、たまたまディフェンスが見えたので上手く切り返せて良かったと思います。シュートを何試合も打ってなかったので、最初からシュートを打っていこうと思ってました。打ててリズムに乗れて良かったと思います。ルイさんが入ったお陰で、キープもできるし、ボールも上手く回って良かったと思います。
シュウ君(倉田)のゴールはホタル(山口)とシュウ君、交代で入った2人で取ったので、良かったと思います。ベスト16の相手は、ここまで来たら勝ち進むしかないので、どこと当たっても負けたくないです。
(雨で芝が濡れていたと思いますが)前半の立ち上がりはミスが多かったので、芝が濡れてても関係なくやっていきたいと思います」
・乾 貴士
「仙台戦はミスが多くて、監督から、『中心選手、ずっと出ている選手がミスが多かったらアカン』という話をされました。今日は(先発に小松が入り)起点が出来たのが一番良かったです。ルイくんが前でキープできるので、そのときに自分がどう絡んでいけるかを考えてやりました。ルイくんは1対1も強いですし、そういう状況になるように、自分がお膳立てというか、そういう場面をつくれるようにしました。
(山東魯能は)あんまりプレスも強くなかったし、ある程度前を向いてやれました。無駄走りになってたけど、SBの裏に抜けたり、縦に抜けたりして、周りがやりやすくなるプレーをしました。
仙台戦で悪かったのは忘れてというか、気にせずに今日はやりました。
(途中、ホドリゴ・ピンパォンに何を言っていたのか?)ミスをしたから。パスをしたらミスしてもいいと思ってたみたいだから、それを厳しく言いました。
(今日の試合にあたって監督に何か言われていましたか?)特別な選手じゃないぞって言われました。自分が中心にならないといけないって。自分ではそう思ってなくても、周りからそう思われてるなら、変わらないといけない。
(仙台戦のどこが悪かった?)ミスが多かったです。中心選手というか、試合に出てる選手なのにミスがこんなに多かったらダメだと言われました。
(期待されてるからでは?)そういうのもあったかもしれません。今日は、周りの選手が生きればいいと自分では思って、今日は走ろうって決めてやりました。
(今日はセレッソとしてシンプルなプレーが多かったのでは?)(小松)塁君がキープできるし、キープした時に自分がどうからめていくか。塁君は1対1にも強いし、そういう場面を作れるようにお膳立てしたつもりです。
(ラウンド16に進んだが)僕ら選手は、絶対にグループリーグを突破しないといけないと思っていましたし、目指しているところはもっと上なので、ここで満足せずにしっかり次、気持ちを切り替えていきます。ACLだけじゃなくJリーグも、レッズ戦もあります。まずはレッズに勝ちたいです」