2010Jリーグ ディビジョン1
第34節第1日

2010.12.4

セレッソ大阪

アドリアーノ (24')

アドリアーノ (29')

アドリアーノ (54')

アドリアーノ (59')

アマラウ (87')

播戸 竜二 (90'+3)

6

HOME

FULL TIME

2

2-0

4-2

ジュビロ磐田

成岡 翔 (49')

前田 遼一 (56')

キンチョウスタジアム

15,011

監督コメント

賭けをしていて、負けちゃったのを思い出してしまいました。ACL出場したら皆さんマスコミの方におごるってことだったですよね。忘れちゃってました(笑)。
今日の本当にこの感動的なゲームで、ACL出場を勝ち取ったということを本当にうれしく思います。今週ずっと選手たちの表情を見ていて、今日のこの勝負のかかった最終戦で取りこぼしをするなんてことは、おそらくないだろうと(思っていました)。そのくらい選手たちの気持ちを感じられる一週間でしたので、選手たちのその「がんばれスピリッツ」ですね、私がいつも選手たちに言うキーワードなんですけど、「がんばれスピリッツ」を存分に見せてくれた選手たちを心から称えたいと思います。さらには、今シーズン無敗で終えることができたこのキンチョウスタジアムで大勢のサポーターの皆さんとACL出場権獲得の喜びを分かち合えることを本当にうれしく思います。今日の勝利、そしてACL出場権獲得というこの成果をこれまでチームを支え応援してきてくださった関係者の方々、皆様に捧げたいと思います。

Q.ガンバ、鹿島の試合経過は選手に伝えていましたか?
A.結果というのは試合中に伝えることだとは思いませんでした。というのは私の肌で経験しているんですが、日本のサッカーというのは最後の最後まで何が起こるかわからない。そういうことを感じていましたので、最終的には試合が終わって、他会場の結果が終わってから選手たちに伝えるという形にしました。

Q.J2から昇格して3位という成績は立派ですが、最大の要因は何だと考えますか。
A.一番大切なことはスピリットだったと、気持ちの部分だったと思います。私の個人的な意見ですけれども、優勝された名古屋が技術的に高かったかというとそうではなかったと思います。監督のストイコビッチ氏、あるいは闘莉王といったそういった本当に勝ちにこだわるスピリッツを持ったチームである。我々のチームにも似たような部分を植えつけることができたので、このような結果になったと思います。決して負けを受け入れない勝利にとことんこだわる、そして自分たちの力を最後まで信じて戦いぬく、これを私は常々「がんばれスピリッツ」という言葉で選手たちに伝えています。ACL出場を獲得できた一番の要因は、そこにあると思います。

Q.今日の試合について。小松選手を先発で2トップとして起用し、後半に選手交代して今までどおりのフォーメーションに変えた意図は?
A.今日の先発メンバーを決めた理由ですが、小松塁がここ最近数試合非常にいいパフォーマンスを見せて、本当に調子が良かったということですね。彼の勢いをまず先発という形でチームに力を貸して欲しかったということですね。その分、ボランチでスタートした家長、アキですけれどチームのために多少犠牲を払ってもらった部分もあります。そこでなかなか思ったようにボールが前へ繋げなかったということがあったので、後半山口螢を投入し、アキを本来のポジションに戻すことで、しっかりとボールが回るようになったと思います。今日はもう何が何でも勝利を勝ち取る、これ以外には考えられない状況でしたので、よりオフェンシブな形で小松塁を先発という決断をしました。その中で選手たちはベストを尽くして、持てるものを全て出し切ってくれたと思います。

Q.3位というシーズン通して少ない失点、得点力とバランスとの取れた成績が残せ、若い選手たちも出てきている。これを来シーズンにどのようにつなげていくか?
A.来シーズンに向けてキーワードになるのは継続性ということだと思います。それは何を継続していかなくてはいけないのか、まず名前のあがりました、乾、清武それからアキですね。試合に出続ける中で、今まで以上に自分の持ってるものをプレーで表現して、もっともっと存在感を出していかなくてはいけないと思います。さらにもう一つ継続していかなくてはいけないのは、今日選手たちが見せてくれた勝者のメンタリティ。これをもっともっと強いものにしていかなければいけないと思います。これまでセレッソは大事な試合を落としてしまうという勝負弱さを持ったチームだったんですけれども、今日彼らはチームの歴史を変えることに成功しました。あるいは先日のアジアカップで優勝した山口螢、黒木といった選手たちもタイトルを取るという勝者のメンタリティをお土産に持って帰ってきたと思います。来シーズンもこの勝者のメンタリティといものをもっともっとチームの中で強いもの、より強固なものにしてくことが私にとって一番大切であると思っています。

選手コメント

・アドリアーノ
今日はチームに貢献できたこと、そして結果に大きくつながったことをうれしく思います。素晴らしい結果で最終戦を終えられた、その中で点を取れたことは良かったと思います。個人的に活躍が出来てよかったです。(4得点は)本当に自分でも驚いています。4点を取るなんてことは自分のキャリアの中で初めてです。そう簡単に起こることではないですし、1試合で4点なんて、こんなこと人生でまた起こりえないことだと思います。
・播戸竜二
最終戦で、ホームでやれて、チームにもACLという明確な目標があった。4位は確定していましたが、監督も「勝てば何かが起こるかもしれない」ということをずっと言っていましたし、自分たちはそれを信じて、最後の試合をしっかりと戦いました。
セレッソは今年1年、本当に素晴らしいサッカーをしたと思うので、それを締めくくるためにもしっかりと戦って、勝利して、サポーターとともに喜びたいという思いがありました。そういう意味で、今日は本当にいい締めくくりができた。ACL出場を決めることができて、みんなで本当に喜べた試合だったと思う。
(ゴールは?)今日はみんなも点を取っていたので、最後、出番がきたら取りたいなと思ってました。ここ最近、少し出番が少ないこともあったんですけど、出たら点は取ろうと思っていたので、その辺はしっかりと、試合に出られて、結果も残せて、良かったなと思います。
(ACLが決まった瞬間は?)こっちの方が(鹿島より)試合が先に終わって、ベンチのみんなが、向こうがどうなっているのかケータイで調べているのをどうなるのかなと思いながら見ていました。そのうちにベンチでみんながガッと喜んで、サポーターも喜んで、決まったんだなあと分かりました。ガンバでは何回もこういうのを経験してたけど、セレッソに来て、J2からJ1に上がって1年目でここまでの結果を出せるとは…。目標は最初からACLと言っていたけど、実際にそこまでの結果が残せるとは本当に思っていませんでした。本当に、やっぱり最高の気持ちですね。
(躍進の最大の要因は?)セレッソをJ2からJ1に上げた選手もいたし、僕や茂庭、上本みたいに他のチームから入ってきた、ある程度経験ある選手もいた。そこに若く素晴らしい選手がユースから上がってきて、非常にバランスが良かった。全てがいい感じでミックスできて、全ての選手が力を全て出せたということが大きいかなと思います。
今年は、それぞれ色んな状況にあるなかでも、みんながチームのためにやるということが大事だなとつくづく感じたこの1年でした。
(山口)螢はアジア大会であれだけ頑張って、今日こういういいタイミングでレヴィー(監督)が使ってくれて、そこで勝負をして、彼自身にも自信になると思います。(永井)龍にしても、段々出場機会が増えてきて、自分のプレーもできるようになってきた。マル(丸橋)もしっかりとポジションを与えられてこの1年を戦ったことで自信がついたと思う。他にも(杉本)健勇やタカ(扇原)や(黒木)聖仁とかいい選手がどんどんいるんで、そういう選手をうまく使って戦っていけば、さらにいいクラブになるんじゃないかと思っています。