2010Jリーグ ディビジョン1
第32節第1日

2010.11.23

川崎フロンターレ

ヴィトール ジュニオール (80')

1

AWAY

FULL TIME

2

0-0

1-2

セレッソ大阪

小松 塁 (57')

アドリアーノ (69')

等々力陸上競技場

16,194

監督コメント

みなさん、こんばんは。今日は本当に選手たちの気持ちの入ったパフォーマンス、気持ちの入ったプレーをうれしく思います。勝利しかないという我々の立場をしっかり理解した上で、ミスを恐れず、勇気をもって、数多くのチャンスをつくり、勝利という結果を勝ち取りました。この選手たちのパフォーマンスを心から称えたいと思います。ACLについては、まだチャンスがあるということは、我々はまだ生きているということ。我々がこのチャンスがあり、生きている限り、残り2試合もACL出場のチャンスを目指して戦い抜きたいと思います。

Q.以前はセレッソの攻めは個人に頼りすぎていたが、今日はガラッと変わって組織プレーがうまくいっていたように思うが、これはクルピ監督の考える発展、正しい方向なのか?
A.ひとつ大きな鍵となるのは、継続性ということだと思います。今シーズン、新加入の選手が非常に多く、シーズン前半というのは、なかなかかみ合わない部分もありました。やはり時間が経つにつれて、試合に出る選手たちがお互いの持ち味を理解するようになり、そうすることで攻撃の面においてもかみ合ってきたり、連係プレーも時間の経過と共に数多く出てくるようになり、チームとしてお互いプレーしやすくなる。これはサッカーの流れで言うと、必然的な流れであると思います。

Q.今日の前半はセレッソがボールを持って、パスを回していたがゴールに結びつかなかったが、マリノス戦や今日の後半に比べてパスが短かったのが原因では? また、後半アマラウに代えて小松を入れたのは?
A.私が思うには、今日試合の前にグラウンドに水がまかれました。このピッチコンディションが大きく影響しているのではないかと思います。試合の前にマッチコミッショナーには話をしましたが、あえて試合の直前にグラウンドに(水を)まくと、なかなかボールが収まらなくなり、ボールのスピードが上がりますので、クオリティが低くなってしまう。そうすると試合を見る方々には、つまらない試合になる可能性があるのでは? と。セレッソというのは、パスをつなぐことを一つの特徴としているんですけれども、スリッピーなピッチで、短いパスが多くなってしまった、そういう面があったのではないかと思います。小松塁は、本当にスピードに乗ったら縦の仕掛けができる選手ということで、そういうピッチコンディションの影響でパスがつながらない部分を彼のスピードを生かした突破で打開していこう、そういう意図で後半から投入しました。

Q.2-0でリードしていて、残り10~15分相手に追いかけられ1点を入れられて、なおかつその後で3本くらい決定的なチャンスを作られて、バタバタしたサッカーになってしまいましたが、これはとても大きな課題が残ったのでは?
A.おっしゃる通りだと思います。守り一辺倒になってしまったというよりも、私の観点から言えば、相手が押し込んできた後に、カウンターでとどめの1点を、もう1点を取らなくてはいけませんでした。それを決め切れなかったがために、ずっと押し込まれてしまった、そういう部分があると思います。クロスボールを最後は多用してくるのではないかと思いましたので、藤本康太を投入したのには、そこに意図があります。一言で言うと、カウンターのクオリティをもっと上げて、3点目を取らなくてはいけないというのが課題だと思います。

選手コメント

・アドリアーノ
「(決勝点について)すごく大事な試合であり、負けられない試合のなか、得点が取れて、結果につなげることができました。選手にとっても、応援してくれる人たちにとっても、すごく素晴らしい結果になったように思います。
(試合を振り返って)相手はすごく経験のあるチーム。ヴィトール・ジュニオールやジュニーニョら素晴らしい選手がいて、彼らを中心にチャンスを作ってこられて、確かに厳しい試合でした。そのなかでも強い気持ちで戦ったことが、結果に出ました。本当に上に行きたいんだという強い気持ちが、今日はセレッソの2得点につながったというふうに思います。今日は特に、後半になってから、ボランチのところで、監督がディフェンシブなところを攻撃的に変えたのが、自分にとってもすごく大きかった。前半は後ろ向きになって、少し苦しかったが、後半はより前を向けるし、この(攻撃的な)シフトになって、すごくやりやすくなりました。苦しかった前半も、キープするところはキープし、飛び出せるところは飛び出すよう、自分のやれる仕事を心がけていて、相手ボールになったときも、しっかりと戦術的なディフェンスを心がけていました。前半を0-0で終えられたのはよかったです。(ACL争いをする3位鹿島との勝点差が1に縮まったが?)
鹿島にブレーキがかかった部分もあり、我々はもう下から追い上げるだけというところで、大事なのは、1戦1戦、結果をしっかり出して勝っていくこと。勝点差が縮まったことは、次につながると思いますし、次の試合もしっかりと勝点を積み上げていきたい。そうすれば、最後にチャンスのドアが開かれて待っていると信じています」
・小松 塁
「(後半開始からの出場で、流れを変える役割を果たしていたが?)結構ボールももらえていたし、仕掛ける場面もありました。早い段階で点を取ることができて、よかったです。(先制点のシーンについて)練習でずっとやっている形。あそこに来るのは分かっていましたし、いい形で合わせることができました。
(後半、立て続けに2得点を取ることができ、チームとしても勢いに乗れたと思うが?)
2点目を取って、楽になった部分もありましたし、でも、ちょっとした隙で点を入れられたので、そこからは厳しい戦いになってしまいました。
(この上位直接対決での勝点3は大きいと思うが?)そうですね。勝点も並んでいましたし、上位争いなので、みんなが勝利に執着していましたし、勝ててよかったと思います。
(3位鹿島との勝点差も1に縮まったが、次節に向けては?)残り2試合、僕らは勝ち続けなければいけないので、次の湘南戦に向けて、しっかり準備してやりたい」