「今日の試合は、内容から言うと、ここ数試合とほぼ同じ内容のいいゲームだったと思います。ただ、この数試合に欠けていたゴールというものを今日は決めることができました。非常に選手たちのパフォーマンスもよかったですし、いい結果に結び付けられてよかったです。ディフェンスも非常にいい対応をしていましたし、今日は攻撃陣が数多くのチャンスを作り、しっかりゴールという結果に結びつけた。これを信じて続けていくことが大切だと思っています」

Q 大差がついてもおかしくない試合だったと思うが、センタリングを上げたときに中に人数が少なかったような気がしますが?
A 「おっしゃるとおりで、ひとつは、小松以外は高さで勝負できる選手がいないということがあります。アドリアーノであったり、永井であったり、シャドーの3人も決して高さで勝負できるという選手ではない。ただし、クロスのチャンスというのはあるので、逆にグラウンダーの速いボールを押し込むようにという意識をもってやっているのですが、それでもゴール前に飛び込んでいく勇気というか、意識というのが足りないというのはあるかもしれません」

Q　これまでの3試合と得点という大きな違いがあるが、得点できたのは何が違っていたのか?
A 「まずひとつは、練習のなかで、反復トレーニングをしているので、それが違いとなって出たと思う。もうひとつ大事な要素はメンタルの部分だと思う。自信を持ってフィニッシュをすることができるか、これも練習の中でやってきているので、それも今日は違いとなって出たかもしれません。あらためて言いますけれども、ディフェンスの部分では非常にバランスよくできていると、ゴール前での決定機も、ここ数試合はシュートの数が多かったんですが、ゴールの数だけが足りなかった。その中から変化が生まれて、今日のゴールに結びついたのかと思います」

Q　勝ち点差で並んでいた清水エスパルスに勝ったということは、ACL出場圏内をねらう上で大きな勝利になったのでは?
A「本当におっしゃるとおりだと思います。先週名古屋に負けて本当に悔しい思いをしましたが、そのあと鹿島とガンバも負けました。本当に悔しい一敗でしたが、今日は勝利を勝ち取った、これはACL出場権獲得に向けて大きなモチベーションになると思います」

Q　小松選手についての評価?
A 「小松は今日が初ゴールということなんですが、初ゴールとは思えないほど非常に高いクオリティを兼ね備えていて、技術、フィジカル、そしてヘディング、申し分ないものを彼は持っています。非常に重要なFWのひとりだと、いつも考えています。これまで25試合近く出場していると思いますが、もっとフィニッシュの数を増やさないといけない。そのなかで枠に打つシュート、それからゴールの数を増やしていく、それが彼の当面の課題だと思っていますけれども、今日は今まで足りなかったゴールという結果をしっかり残してくれたと思います」　

Q　今日、播戸選手ではなく、小松選手を起用した理由は?
A 「理由のひとつは、タイプの違いということになります。播戸は、ゴールの近くにポジションをとって、ゴールに結びつけるというタイプですが、小松はサイドにどんどん流れてスピードをいかした個人の勝負ができるという選手。今日のゲームでは彼の特徴を考えて、小松を起用しました」