2010Jリーグ ディビジョン1
第10節第1日
2010.5.5水
セレッソ大阪
香川 真司 (67')
アマラウ (77')
2
HOME
FULL TIME
1
大阪長居スタジアム
0-0
2-1
鹿島アントラーズ
野沢 拓也 (74')
大阪長居スタジアム
21,761人
監督コメント
選手コメント
・アマラウ
「(得点について)相手のCBが後ろを向いていたので行けると思った。うまくボールを奪えて、いいシュートに繋がったと思います。ゴールが近かったのでミートして、コースを狙えました。(FKの際、集まってかなり相談していたようだが)ずっと練習でやっていていろいろなバリエーションがある中、直接蹴るのか、あるいは違う形のプレーで行くのかを相談していた。(ゴール後マルチネスのユニフォームをかざしたのは)残念ながら大怪我をしてしまったマルチネスに、一日でも早く回復して欲しいという思いからだった。マルチネスは乾やシンジ(香川)、アキ(家長)らと並ぶチームに欠かせない選手なので、彼に対しての気持ちを見せました。一日も早く帰ってきて欲しいと思います。これはアドリアーノのアイディアでした。マルチネスは去年からいて、私が来日した時にとても力になってくれました。ブラジル人だけでなく、日本人選手全てがチームメイトを思いやる気持ちがあり、これはサッカーで一番大事なことだと思います。今日この勝利はとても価値があります。3連覇の鹿島と戦って勝利し、チームの価値が高まったと思います。
また、たくさん応援してくださったサポーターの皆さんの価値も高まったと思います。こういう価値のある勝利を大事にしていきたいです。レヴィー(監督)からシュートをどんどん打てと言われていました。これまでミスもあったし、パスの状況だったのにシュートを打っていたこともありました。しかしシュートを打たないとゴールはありません。それが今日のゴールに繋がったと思います」
・香川真司
「暑くて、後半特にボールを回されて体力的にすごくキツかった中で、最後のところで勝てたのでよかった。鹿島はやはり3連覇してるチームだし、やってて強かったです。そういう相手に勝てたのはよかったです。ゴールは、あんな角度から決めたことがなかったので、驚きとうれしさと半分半分でした。サイド際でいい形でボールを受けられたので、シュートまで行けて、それが上手く良いコースに飛んでくれました。中が詰まってたので、タイミングで撃とうと瞬時に判断して撃ちました。あそこでシュートがある選手がボールを持つと怖いですから、もっともっと精度を上げて相手に怖がられる選手になりたい。
中央はやはり堅いですが、中央よりだったので、サイドにもっともっと開いて行って、そこでボールを受けられたら好きなことができると思うので、サイドで起点を作る展開を増やしていきたい。こういう試合の中で得点を決められたことはよかった。
(得点ランク1位ですが?)結果として1位になれたのはうれしいですが、自分の中ではそれ以上に内容にこだわってやってるつもりなので、改善するところはたくさんある。
もっともっとやれると思うので、体作りをして、練習量を増やして、コンディションを上げていきたいです。(日本代表の岡田監督が観に来てましたが)特に意識はしてないです。アピールするというよりも、何としても鹿島に勝ちたいという気持ちが強かったです。(代表発表まではどう過ごしますか?)いや・・普通に過ごします(笑)。とにかくゴールに対するこだわりを持ってやっていますので、1週間試合があきますし、もっともっと精度を上げるようにトレーニングしていきます」
「試合前から予想していたのですが、両チームがお互い決定的なチャンスを数多くつくる攻撃的なしかも互角の試合だった。ただし、今日セレッソが勝利という結果をおさめることができた要因は、フィニッシュにおける集中力が相手よりあったということだと思います。それこそが、ここ数試合セレッソに欠けていたもの、足りなかったものだと思います。ずっといいゲームをしてきたのですが、なかなか勝ちきれなかった。しかし、今日はその集中力というものをしっかりと見せてくれました。絶対に勝たなければいけない、ここぞという大事な試合で、本当にいいタイミングの勝利をおさめることが出来たと思います」
Q 相手の鹿島には強力なFWがいますが、それに対応したDF陣のプレーについては?
A 「DFに関しては、今日はミスが少なかったと思います。逆に数少ないミスが鹿島の得点につなげられてしまったと。それ以外の部分は本当によかったと思います。攻撃の部分でチャンスが本当に多かったかというと、そうでもないのですが、その中でしっかりと2点を取る、その集中力が結果を分けたと思います」
Q 香川選手はすばらしいゴールでしたが、評価は?
A 「ホントにシンジは若い選手で、成長段階にある選手だと思います。そういうなかで、今日もいいパフォーマンスをしてくれましたし、これから先もサッカーにしっかりと意識を集中して取り組んでいけば、日本を代表するいい選手になると思います」
Q 今週の練習で、『アントラーズの弱点を突く』と話しておられましたが、どういうところだったのでしょうか?
A 「ちょっと忘れちゃったんですよね(笑)。そんな話をしましたっけ? 忘れてしまいました(笑)。我々も含めて全チームに弱点というものはあります。これは当然相手のオズワルド監督もビデオを見て、うちの弱点を突いて来られたと思うんですね。これはもうプロフェショナルのエチケットとして、公言できない部分もありまして、例えばマルキーニョス選手、小笠原選手がいいシュートを持っているというストロングポイントはお話できても、弱点という部分は我々の戦略を明かさないという意味でも、それはお話できないことをご了承いただければと思います。ただひとついえるのは、鹿島というのはJリーグ中でも一番弱点の少ないチームです。だからこそ、3連覇を達成されたと思います」
Q 勝ったあというのは、一番大事だといつも言われていますが、今日の試合後に選手たちにどんな言葉をかけますか?
A 「今日の試合を戦ったあとで、選手たちに要求したいのは、今日本当にいいサッカーができて、鹿島に勝つことができたことで、自分たちの力、あるいはチーム力をもっと信じてこれからやっていかなければならないということを、もう一度あらためて選手たちに問いかけたいと思います。今日、ホームゲームで、多くの子どもさんを含めて、サポーターのかたがたくさん駆けつけたなかで、勝利をおさめたということは、勝たなければいけない試合でしっかり勝てたということで、鹿島の持っている(勝者の)メンタリティを少しは今日の試合で我々が見せることが出来たのではと思います。こういう鹿島のメンタリティというものをセレッソは現在模索中ですけれど、こういう勝者のメンタリティを作り上げていこうと選手たちには話したいと思います」
Q アマラウ選手が得点したときに、マルチネス選手のユニフォームを掲げていましたが、彼のケガでチームに一体感が出たというのはあるか?
A 「おそらくそういう部分もあったかと思います。というのも、マルチネスというのはチームメイトから信頼され、愛されている選手なので、そういう部分がゴールのあとのああいったパフォーマンスに結びついたと思います。チームスポーツのサッカーの本質というのは、そういうところにあると思います。お互いをカバーする気持ち、助け合う気持ち、チームメイトを思う気持ち、そういった輝きのあるチームこそが、常勝チームになれると思います」