2010Jリーグ ディビジョン1
第4節第1日

2010.3.27

セレッソ大阪

アドリアーノ (21')

香川 真司 (79')

2

HOME

FULL TIME

3

1-1

1-2

浦和レッズ

田中 達也 (21')

エジミウソン (54')

エジミウソン (80')

大阪長居スタジアム

16,261

監督コメント

「前後半で内容は大きく違っていたが、トータルで見れば互角に近い戦い、そして引き分けが妥当な試合ではなかったかと思います。最近の2試合、前節、前々節の試合では、セレッソのDFは安定感がありましたが、今日は不安定な部分が出てしまい、3失点につながりました。ただし、決して浦和にひけをとらず、90分ほぼ互角ではなかったかと思います。しかし、浦和のほうが決定的なチャンスを決めて、勝利に結び付けられたゲームだったと思います」

Q 監督は前後半で内容が変わったと言われましたが、後半家長選手と石神選手が入って、セレッソのよさが出たように思いますが。
A 「おっしゃるとおりで、前後半ゲーム展開が違うように見えたと思いますが、それはその時点でのスコアにもよるものだと思います。浦和はリードしていたということで、まずは守備を固める選手交代から入られた。うちは逆に何としても追いつくために攻めの選手を入れた。そのなかで必然的にセレッソがゲームを支配できる展開になったと思います。ただし、細かいところの違いですが、決定機における精度、勝負強さというところで、浦和のほうが上回っていた」
Q まだ勝利がないが、J1の壁を感じていますか? 次に向けての改善点は?
A 「壁ということを言われましたが、そうは思いません。J1はレベルの高い選手が集まっている、当然レベルはより高いリーグだと予想していたので、修正するというよりは、今やっていることを信じて続けるということが大事だと思っています。なぜなら、昨年のレギュラーから6割から7割が新しい選手に変わっている。そのなかで、勝てた試合もありました。自分たちのサッカーを信じて続けること、ただしやみくもにセレッソらしさということで攻めるのではなく、攻撃と守備のバランスを考えて、自分たちのサッカーを追求していく、これが大事だと思います。リーグの中で強豪と言われる相手との試合が続くなかで、これだけのサッカーができていることは、自信を持っていいと思いますし、初勝利を上げることで、これからさらに自信をもって臨めるようになると思っています」
Q 試合前に注意を与えるとき、攻撃のこと、守備のこと、どちらを多く話しますか?
A 「ひとことでいうなら50%ずつということです。決して攻撃を強調するのではなく、守備の話をするだけではありません。サッカーというのはバランスの問題になりますので、例えば、当然来週の練習において、今日の試合の守備、攻撃の話、両方をすることになります。ひと言で言うなら、いかに失点を減らしていかにゴールをするか、そのバランスがまだ取れていないということになるが、それは絶対によくなっていくと思います」
Q 今日、右の高橋は、前半ボールを持っても前に出ようという感じがなかったが?
A 「当然、試合の中ではゲームの流れというものがある。その部分も大きいと思います。攻撃は決して悪くはなかった。浦和という強豪を相手に2点を取ったということです。しかし、ディフェンスが相手の攻撃をしっかりしのぐだけの安定感がなかったということです。浦和はリードしてボランチとセンターバックを入れて、しっかり守るサッカーをしてきた。そのなかで、うちには攻撃のチャンスが出てきたということ。そういう試合展開で、前半そういうことが見えたかと思います」
Q 第2列、第3列の選手には、マルチネスにボールを預けるという指示が出ていたのか?
.A 「けっしてそういう指示は出しているわけではありません。それは彼の持っているクオリティの高さ、チームメイトの信頼の大きさにかかわっている。彼が常にボールをもらえるところに顔を出す、サポートのコースをしっかり作るという、中盤を支配できる能力を持っているのが彼の大きな特徴だと思います。わかりやすくいうと、ガンバの遠藤選手に似ていると思います。そこにボールが集まるということです」

選手コメント

・香川真司
「前半はディフェンスラインもすごく引いて、ファーストディフェンスが厳しくなかったので、すごく回されて苦労して終わったなという感じです。キツかったし、相手が流動的に動いてきて、中盤を抜けてきたりして、そのマークにつかなくてはいけなかったし、点を取った後でも前に迫力がなくてミスをしたり、ムードを変えられなかったりして、前半は守備しかしてなかった印象です。
後半はメンバーも替わってシステムも変わったので、前掛かりになって流動的な攻撃もできたので良かったと思います。4-2-3-1になって前にボールが入るようになったし、流動的に動けて、活発に動けるようになったし、自分自身もやりやすかった。後半のように人が動いて、積極的に、攻撃的に行ったらボールを回してくれると思うし速さもでてくると思う。でも、結果は3-2で負けましたので、まだまだだと思います。失点はミスがらみの失点だったのでもったいないと思いますけど、ミスは起こるものなので、次は切り替えてやるしかないです。
初ゴールは、こぼれてきたので「ごっつぁんゴール」です。とにかくゴールができたのは素直にうれしいです。結果として残したかったので、自分としては安心した部分もありますが、その1分後に勝ち越しゴールを許してしまった。あの時間はセレッソのペースで、これから逆転…というところでああいう失点をしてしまったら勝てないと思います。
もっとチャンスを作らないといけないですね。J2と違って、前3人で攻撃するのは厳しいと思います。もっともっと前に人が出て行かないと厳しいのかなと思います。
次もホームゲームだし、今日の後半の最後で手応えを感じたので、切り替えて京都には絶対に勝ち点3を取りに行きたい」
・羽田 憲司
「(最後の失点は)同点に追いついていたのに、反省の失点だった。もったいない失点だった。もう少し集中していれば・・・集中力を欠いちゃったかな。(前半引きすぎていたのでは)結果的にそうなった。今うちは、前半は辛抱して、スペースができたら後半にいく。失点してなかったところまではよかった。残念な失点だった。ミスからだった。3点目もオフサイドにいってて、俺と(上本)大海で上に入っててその流れのままと思ってたら、(高橋)大輔が後ろに残ってたのに気づかなかった。ちょっとしたところからのミス。後半はスペースができたけど、やっぱり前半引きすぎててなかなか前に出るパワーがなかった。距離もあったし。もっともっとコンパクトにやらなくちゃいけない。(次は関西ダービー)何がなんでも勝点を取りに行きたいです。今日はミスも多かったし、取られ方も悪かった。でも手ごたえはある。球際が思ったよりレッズが速かった。もっとやらなくちゃいけない」