2009Jリーグ ディビジョン2
第29節第1日

2009.7.22

セレッソ大阪

乾 貴士 (38')

カイオ (75')

乾 貴士 (88')

マルチネス (89')

4

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FULL TIME

1

1-1

3-0

ロアッソ熊本

木島 良輔 (10')

大阪長居スタジアム

5,971

監督コメント

「本当に厳しいゲームとなりました。熊本がパスをしっかりつないで、クオリティの高い攻撃をしてくるのはわかっていましたが、その能力の高さを熊本はグラウンドで表現されていたと思います。中盤から前線にかけて、非常いい攻撃をされていたと思います。しかし、試合前に当然セレッソも勝利を手にするだけの決定的なチャンスを作れるはずだということも十分にわかっていました。選手は最後まで集中力を切らさずに頑張ってくれましたし、それが4得点という数字につながったと思います」

Q 後半の途中からシステムを変えた意図は?
A 「意図というのは、私たちの最終ラインのひとつ前のスペースをしっかり埋めるということです。というのは、ボランチとして濱田、黒木、マルチネスの3人を最終ラインのひとつ前において、中盤をコンパクトにするということですね。熊本はそのエリアを使って、戦術的に非常にうまく攻撃を組み立てておられましたけれど、システムの修正によって、戦術的にはしっかり修正できたと思います。さらには濱田のクオリティの高いパスから前線のスピードのある3人をいかす、こういった意図もありました」

Q システム変更により、サイドのスペースも安定したように見えたが、今後も採用する可能性は?
A 「それはゲーム展開によります。うちのベースとなるシステムはありますが、状況によっては、例えばカイオと小松の2トップで4-4-2にする変更もありうると思います」

Q 右サイドの酒本からニアへのクロスが何度かあったが、今まで少なかったが、意図したものだったのか?
A 「うちとしては、小松、カイオが前線にいますが、決して前線に高い選手がたくさんいるわけではない。そういった理由から、常にクロスというのは、高い技術、精度をいかしたボールをスペースに入れていくこういった意図を持ったクロスをかなり反復練習しています。言ってみれば、ゴール前にクロスを入れてフィジカルで勝負するという選手が揃っているわけではないので、インテリジェンスのあるクロスを入れていく、これがチームの基本です」

Q どうしてもセレッソは手をかけて攻める形が多いが、今日のようなクロスを入れてということで攻めの幅が増えると考えるのか?
A 「おっしゃるとおりです。私が常に考えるのは、サッカーというスポーツの本質、何が見て楽しいかというと、ゴール、シュートだと思いますが、セレッソの攻撃というのはドリブルの仕掛けがあり、コンビネーションでの突破があり、いろいろな崩しがあります。さらにはそのなかで、得点数がリーグナンバーワン、もっともクリエイティブなサッカーをしているチームだと思います。そこにクロスを加えることで、バリエーションが増えるのはおっしゃるとおりだと思います。攻守にわたったバランスというものが必要になってきますが、今チームにおいてはディフェンスの面の修正をしていかなければならないと思います」

選手コメント

・カイオ
「本当に試合に勝てて嬉しく思います。また1位に返り咲くことができて嬉しいです。
ケガから復帰してフィジカル的にまだ以前のような状態に戻っていないので、ゴールまでは時間がかかると思っていた。また、湘南や甲府など厳しい試合が続いていたので、その中でのゴールは難しいと思っていた。やることをやって、フィジカルを上げていくことによってゴールに結びつくと思っていました」
・乾 貴士
「1点目はきれいに決められたと思います。(先制されたが)早い時間帯だったので、あせることはなかった。2点目は、『スルー』と言ったし、シンジもこっち見ていたので、(スルーして)来るだろうと思っていた。右足アウトだった。(首位に立って)このまましっかり首位に立ち続けたい。自分自身、だいぶ調子も上がっているし、これからも最低限このぐらいやれるようにしたい」