2009Jリーグ ディビジョン2
第28節第2日

2009.7.18

ヴァンフォーレ甲府

マラニョン (58')

1

AWAY

FULL TIME

1

0-1

1-0

セレッソ大阪

乾 貴士 (30')

山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場

13,580

監督コメント

「予想していたとおりのゲーム展開になったと思います。私たちにとって、前節ホームで湘南に、非常に悔しい負けを喫してしまった。そういうなかで、メンタルの強さが問われた試合だったと思いますし、さらには甲府は前節アウェイで勝って、今日ホームの試合に臨まれた。そして、今日デビューのFWガウボン選手という、新加入の選手が先発したこともあって、サポーターも非常に盛り上がっていた。そういったすべてのことを考えると、
私たちにとって、非常に危険なゲームとなることは予想されていました。そのなかで、選手たちは、その厳しい戦いをすべて乗り越えて、この結果を勝ち取ってくれたと思います。試合を振り返りますと、前半はセレッソが支配したゲーム。逆に後半は甲府が支配したゲーム。それを考えると、引き分けという結果は妥当なものだと思います。ただし、引き分けといっても、この勝点1というのは、今の順位を考えると、非常に大きな意味を持つ勝点1であると思っています」

Q:4月に大阪での甲府戦では、かなりセレッソが押し込んだ展開だったですが、この3カ月間でセレッソが成長したところは?
「チームの成長した点という質問でしたが、攻撃においてはリーグ最多得点を挙げており、安定したパフォーマンスを出せていると思います。ただし、ディフェンス面については、開幕当初に比べて、非常に課題が多くなってきた。ということでいえば、チームとしてはディフェンスの修正というところに、一番力を置いています。リーグのなかで、セレッソというのは、ファウルをした数が一番少ないチームです。だからこそ、失点が多いのだと捉えています。そういった球際の激しさを含めて、ディフェンスを改善していかなければいけない。セレッソ戦となると、相手チームはセレッソの2倍のファウルを通常はしています。それに負けないだけの激しさをやはり、身につけなければいけない。それが今のディフェンスの課題だと思います。それができれば、攻守のバランスはよくなると思います。さらには補強もいま、チームとして考えています。新加入の船山、さらには来週にはブラジルのサンパウロFCからブルーノというボランチを補強します。さらには、今、試合に出ていない選手たちを含めて、チーム全体としてこの課題に取り組んでいこうと思います」

Q:黒木選手の交代時、前田選手を投入して、羽田選手をボランチに上げるというプランはなかったのでしょうか?
「そのオプションもありましたし、その話もしました。中盤でプレーするということを考えると、濱田の運動量のほうが、羽田よりも効果的だと思いました。そのあと、羽田がイエローカードを受け、累積4枚目となってしまいました。濱田のボール裁きのよさを活かして、速い仕掛けで攻めたいと思い、ああいう選択をしました」

Q:前半はセレッソがゲームを支配して、後半は甲府が支配したとコメントされたが、その流れを作った、流れが変わった原因は?
「一言で言うと、やはりセレッソがリードしていた、スコアによるものが大きいと思います。逆にセレッソが負けていたら、後半さらに攻撃的に、リードされていたのであれば同点を目指して、果敢に攻めていくという、逆のことが、もし負けていれば起こったと思います。セレッソが勝っていたということで、甲府は何が何でも攻めに行かなければいけない。そういった形があの後半の流れになったのではないかと思います」

選手コメント

・羽田憲司選手
「勝点3を取れなかったのは非常に残念ですが、守備に関してはよかったと思う。攻撃の選手も今日は守備の意識というのを強く持ってやってもらったんで、その分、攻撃に行くとき、物足りないところもあったと思うんですが、とりあえず後ろ、やっぱり守備の重要性というのが、今日は全体が分かったと思うし。そんな感じです。前回も悪くはなかったし、すごいゴールが入って4点取られちゃったということで、負けちゃっただけ。形的には悪くなかったけど、球際とかそういうところで負けていた。決して攻撃も悪かったわけではないし。球際のところは今日意識していたし、そういうのもできていたと思う。今日、勝点1ですけど、内容的には、多少チームに自信は付いてきたと思うし、次(累積警告により)出られないですけど、みんなで頑張って、ホームだし勝点3を取って、自分はコンディションを整えて、その次の試合に出られるように準備したい」
・乾 貴士
「前半はいい形で、球際も激しく行けて、いい時間帯にも点を取れたし。でも、追加点も取れなくて、そういう部分で後半厳しくなったかなと思います。(守備の意識について)そこはみんなで、しっかり前から行こうと言っていたんで。でも、やっぱり後半に運動量が落ちて、間延びしてしまって、あんまりプレスをかけられなくなって、ボールをつなげなく、自分たちのサッカーが全然できなかったです。(勝点1について)全然満足できないです。ここは絶対に勝たなきゃいけないところだったので。悔しいです。(守備の改善で、攻撃の部分が上がれば、さらに強くなる?)そうですね。それができれば一番いいとは思いますが、今日みたいにまだ全然できていないし、湘南戦みたいに3点取って4点取られたりするし、1点に抑えているのに1点しか取れていないところもある。それが、まだチーム全体が強くなっていないところだと思います。(甲府の前回との違いは?)特にそういうのはないですが。(次は)とりあえず勝つしかないので、そこに照準を合わせて、またみんなで頑張っていきたい」