11/1 EL埼玉 Match Preview
- 11/1 EL埼玉戦
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積み上げが具現化され始めた現在、上向きの状態をさらに加速させる今季初の3連勝を目指す
日テレ・東京ヴェルディベレーザに勝利した2026/27WEリーグ第5節から中3日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームに戻り、ちふれASエルフェン埼玉とのWEリーグ第7節に挑む。RB大宮アルディージャWOMEN、東京NBとアウェイで連勝して迎える今節。上向きの状態をさらに加速させる今季初の3連勝を目指す。
東京NB戦は試合開始から守備で激しくプレス。攻撃でも良い距離感とコンビネーションで前に出ていく回数を増やし、立ち上がりから何本もシュートを放っていくと、19分、先制に成功。脇阪麗奈とのワンツーでサイドを突破してクロスを上げた百濃実結香は、「その直前に麗奈さんから『脇が空くかも』と言われていました。クロスに関しては練習から調子が良かったので早めに上げたら、セリ(高和)がいいところにいました」と振り返る。同学年で仲も良い2人。「セリのパスから自分が決めたことはあったのですが、自分のパスからセリが決めたのは4シーズン目で初めて」(百濃)の記念すべきゴールになった。前半の終盤は守勢に回る時間もあったが、プレスバックを怠らず、前半は東京NBに決定機らしい決定機を作らせなかった。後半も前半の勢いを継続すると、50分、高い位置でプレスをかけて奪ったスローインから追加点。百濃のヒールパスを受けた荻久保優里が深い位置からクロス。ファーで和田麻希が合わせた。この試合は2点とも百濃が起点に。「荻久保選手のポジショニングが良くて、相手を釣り出してくれたおかげで、自分がボールを受けた時は前を向けるスペースがあって、仕掛けやすい状況でした」(百濃)と米田博美を含めた後ろのサポートに感謝した。右サイドの和田、浅山茉緩ラインも含め、大宮戦と東京NB戦は右左でバランスよく攻めることができた。惜しむらくは66分、70分と立て続けに迎えた決定機で仕留め損ねたこと。試合を決定付ける3点目を奪えなかったことで、終盤は1点を返され、あわや同点という展開に。ただし、ここで飲み込まれずに攻撃で押し返し、守備でも体を張ってリードを守ったことは、成長の証。試合全体をトータルで見れば快勝と言える内容で、WE参入後、東京NBから初勝利を掴んだ。センセーショナルな一戦から2日後、改めてあの内容を披露できた要因について松田岳夫監督は、「本気で勝とうと臨んだ気持ち」だと語る。自信を持ってリミッターを外せば、東京NBにも勝てる。そのような成功体験を積んだことは非常に大きい。今後の成長次第では、クラブ史の転換点として語り継がれる勝利になるだろう。

今節はホームにEL埼玉を迎える。東京NB戦での内容も伴った勝利で期待感も膨らむ中、この試合はまた一つ真価が問われる一戦になる。前提として、「全力を出さないと勝てるゲームはない」と松田監督。振り返ると、クラシエカップではAC長野パルセイロ・レディース、サンフレッチェ広島レジーナに連勝した後、3連戦3連勝を目指して臨んだ東京NB戦では一歩の出足が遅く、1-4の完敗を喫した。また、EL埼玉とはクラシエカップの初戦で対戦。2分に北原朱夏のゴールで先制したが、その後は何度も迎えた決定機で2点目を奪えずにいると、前半の終盤から後半にかけて3失点。一気に崩れる脆さも露呈した。そうした苦い経験も踏まえると、やはり今回も簡単な試合にはならないだろう。今節のテーマについて松田監督は、「戦うことが、まずベース。できればゲームを制圧したい。今は複数得点が続いていますが、入る時もあれば、入らない時もある。だからまずはチャンスを多く作ること。そこで決め切ること。逆に失点も続いているので、簡単に失点しないこと。クリーンシートの試合も作りたい」と語る。公式戦5試合連続で複数得点を奪っている攻撃はさらにチャンスの数を増やし、守備では無失点にこだわりたい。
東京NB戦でも出色のプレーを見せた脇阪。なでしこリーグ1部で対戦した2020年には1-10の大差で敗れた経験もあるだけに、初勝利に感慨深さもあっただろう。ただし、その視線はすでに先へ向かっており、「2連勝は過去のことで置いといて、ちふれにはカップ戦で逆転負けをして本当に悔しかった。その思いも忘れず戦いたい。もう一度、自分がみんなを引き締めたい」と慢心を排除する。ここから上位争いをしていくために、目の前の一戦一戦が試金石だ。勝利を目指して無心で戦った先に結果は付いてくる。試合に向かう前節のマインドを一人一人が思い返し、その熱量を今節もピッチにぶつけたい。
試合前日コメント
松田 岳夫監督

Q:前節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦は会心の試合でした。試合前に監督が話されていた「一歩の寄せを早くする。攻守の切り替えを速く、激しく戦う。勇気を持ってボールを動かし、自分たちでコントロールする時間も作る」というポイントを体現できた?
「そうですね。守備のスイッチが入ったこと。奪ったボールをしっかりつなげたこと。体力的な部分と、勇気。怖がらずにできたと思います。守備では、前のパワーだけではなく、後ろのパワーもありました。それを1試合、継続してできたことが大きかったと思います。流れがいい時間帯に先制できたことも、その後の試合展開に影響しました」
Q:後半も動きが落ちず、前半の流れを継続できた印象を受けたが?
「継続してプレッシャーをかけられたことで、相手のプレーをある程度、制限できたとは思います。残念だったのは、追加点を取れなかったこと。決定的なチャンスが2、3回あったにも関わらず、決め切れなかったことは課題です。あそこで突き放せなかったことで、終盤にあのような展開になってしまった。自分たちで招いたことかなと思います」
Q:正直、想像以上の内容でした。選手たちには、どのように働きかけたのでしょうか?
「このチームに来て1年ちょっと経ちますが、選手たちのやれることが増えてきたことは実感しています。ただ、それをゲームの中で上手く表現できなかったり、味方とのコミュニケーションが取れずに連動できなかったり。それはなぜかと言うと、ほとんどが気持ち。自信を持ってできるかどうか。リミッターを外せるかどうか。前節の試合前は、『本気で勝とうと思っているか』という問いかけをしました。『勝ちたい、負けたくない、いい試合をしたい』という『お願い』ではなく、『真剣に思え』と。真剣に勝ちたいと思ったら、それがプレーにも出る。内面をクリアにすることで、プレーも含めて変わっていく。それが全部出たのがあのゲームでした。いつもできるわけではないけど、それが常にできればこのチームはどんどん上がっていくと思います」
Q:クラブ史を通じても転換点的なゲームになったのかなと思いますが、ここからは「いつでもできる」ようになることが次のテーマになっていきますか?
「そうですね。あの試合をスタンダード、ベースにして常に出すことが目標です。それは相手がどこであれ、自分たちの状況がどうであれ、関係なく。それも限られた選手ではなく、このチームにいる全員が、誰が出てもそういう状態を作っていかないといけない。これからも連戦はあります。たまたまあのゲームで出せただけかも知れません。次のゲームでもちゃんと出していけるかどうかはすごく大きい。試されるゲームになります」
Q:ちふれASエルフェン埼玉にもクラシエカップで敗れています。その借りも返したい相手だが?
「自信を持つことは大事ですが、我々は『全力を出さないと勝てるゲームはない』ということも理解しないといけません。そこが抜けてはいけない。一番大事なこと。それに今季は(リーグ戦では)ホームで勝てていません。もしベレーザに勝って興味を持って見に来てくれる方がいたらありがたいですし、そうした方たちにも満足してもらえる試合にしたいです」
久保田 晴香選手

Q:久々の日本国内でのプレーですが、ここまでのシーズンを振り返っていかがですか?
「セレッソに加入を決めた時の大きな動機でもあるように、知っている人や応援してもらえている人の前でプレーできることが嬉しいです。(日本では)SNSを通して応援の声を届けてもらえたり、自分のグッズを買ってもらって掲げてもらったりする。それは海外ではなかったことなので、日本に戻ってきて特別なことだと実感していますし、やっぱり嬉しいです(笑)。レジーナ時代から応援してくれている方や愛媛で知り合った方も応援してくれているので、それも嬉しいです。大阪は地元なので、改めて大阪の人の熱さも感じます(笑)。プレーヤーとしては、もっと出たいです。満足はしていません。応援してもらっている分、もっと長い時間プレーしている姿を見て欲しいです。ただ、前節を見ても、先発で出ている選手のことをリスペクトしていますし、もっと長く出るためには自分のプレーの質を上げていくしかありません。自分が活躍することでベンチメンバーももっと頑張れると思うし、チームの底上げにもなる。いい循環にしていけたらと思っています」
Q:どんなプレーをしていきたいか、ということも含めて、今節へ向けた意気込みをお願いします
「走って戦う姿です。それと、いい意味で、今までのセレッソの選手にはないプレーもできたらなと思います。『え、そこにおるの?』みたいなプレーを出していければなと思います(笑)。今節へ向けては、前回も連勝で臨んだ試合で負けたので、今回は3連勝したいです。それにホームで勝てていないので、ホームで勝ちたい。サポーターの方も勝つ試合を楽しみに来てくれると思うので、最初からギアを上げていけるように、ベンチだったとしても、外からでも一緒に戦いたいです。いい意味でかき乱せるようにプレーしたいと思います」
