11/1 EL埼玉戦 Pick Up Player【久保田 晴香選手】
- 11/1 EL埼玉戦
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試合ごとに丸橋 祐介アンバサダーが注目選手を選出
「Pick Up Player」
ちふれASエルフェン埼玉 戦は久保田 晴香選手

これまで歩んできたキャリア、キャラクターとも異色な選手が今シーズンから加わった。新加入会見では、「Buongiorno(ボンジョールノ)!」と流暢なイタリア語で挨拶。屈託のない笑顔でチームに新風を吹き込んだ。その性格については、松田岳夫監督も「ザ・ポジティブ(笑)」と即答。「プレーもそうだし、考え方が日本人離れしている。海外に一人で飛び込んでいけるぐらいコミュニケーション能力も高い。このチームにはいないタイプなので、外から来た選手として、チームに凄くいい影響を与えている」(松田監督)とそのパーソナリティを称賛する。プレーについても、「普通の選手は五分五分なら安全な方を選ぶかも知れない。ただ、彼女の場合は7:3でリスクが大きくてもリスクがある方を選ぶ。それがいい悪いは別として、ビハインドのゲームや点を取りたい状況であれば、そういう思考が大事になったりもする。そういうチャレンジできる姿勢が彼女の良さでもあるのかなと思います」(松田監督)。
そうした冒険心、前向きな思考は、「元々の性格」(久保田)でもあり、キャリアを歩む中で培われていった素養でもある。神奈川大学を卒業後に加入したサンフレッチェ広島レジーナでは、1シーズン半で出場機会はゼロ。「戻りたいかと言われたらどうか分からないですが…」と前置きしつつ、「間違いなく自分を強くしてくれました。あの経験があったら、何も怖くない。逆にポジティブになりました」と笑う。その悔しさもバネに、次の愛媛FCレディースでは2シーズンでなでしこリーグ1部39試合9得点と結果を残した。今でもこの2クラブで出会った人たち、応援してくれたサポーターは大切にしており、そうした人たちに「プレーしている姿を見せたい」思いが現在の原動力にもなっている。

2025年はフィンランド1部リーグへ活躍の場を移した。「大学時代、選抜でアメリカに行って海外のノリが楽しかったり、自分が知らないことを経験したかったり、いつか海外でプレーしたい思いはずっとありました」。初の海外では、「仲のいい友達ができました。ウガンダ出身の選手だったのですが、めちゃくちゃ気が合って。彼女は『同い年』と言っていたけど、プロフィールを見たら3歳上(笑)。結局、何歳か分からなかったのですが(笑)、その子のおかげで楽しく生活できました」と環境にも馴染みつつ、プレーでも「試合に出て(22試合)、いい結果(7得点)も残せました。前のポジションをやって、周りを生かしながら自分も点を取れました」と充実した1年になった。今年の上半期はイタリアのセリエCでプレー。「英語が通じずイタリア語だったので、指示を理解するのは難しかったですが、頑張って勉強したり、教えてもらったり。あとはボールで会話する、みたいな(笑)。イタリアの選手たちはめちゃくちゃ陽気でした。さっきまで喧嘩していたと思ったら、すぐ仲直りして肩を組んでいる(笑)。パーソナリティ的には受け入れてもらっていましたが、サッカーとしてはシーズン途中の加入だったので、最初は溶け込めなかった部分もあったのですが、1回いいゴールを決めたら、『クボ、クボ』って認めてもらいました(笑)」とピッチ内外で濃い時間を過ごした。

日本に戻って1年目。ここまでは途中出場で出場時間も限られているが、「3連戦の3試合目。途中で入る選手たちの働きも重要になる」と丸橋祐介アンバサダーは今節のピックアッププレーヤーに久保田晴香を選出。「先発で出るかも知れないですが、途中出場だったとしても、いい準備をして試合の流れを変えるプレーをして欲しい」と期待を寄せる。現状については、「スタメンでは出られていませんが、練習からアピールできていますし、ハードワークもできる選手。サイドバックとしてアグレッシブに上下動ができてクロスの精度も高い」(丸橋アンバサダー)と評価する。クロスに関しては、全体練習後の居残り練習で丸橋アンバサダー自らキックの蹴り方を伝授。開幕戦では後半43分、途中出場から1分後の最初のプレーでクロスから脇阪麗奈の同点ゴールをアシストした。前節は終盤、試合を締める役割で後半アディショナルタイムに投入された。「途中から入る時も積極的にコミュニケーションを取っていますし、みんなにポジティブな声掛けをしています。疲れた状況でも彼女が入ると、チームも引き締まる」(丸橋アンバサダー)。実際、ともにプレーしている選手も、「オンでもオフでも晴香がいると、周りが元気になる。悔しいとは思いますが、ベンチでも一番声を出して盛り上げている。前節も最後に入ってきて、『晴香の守備が良かったから失点せずに終わった』とみんな試合が終わった後に言っていました」と脇阪は証言。追いかける展開、リード時、状況に応じたプレーができる賢さも久保田の長所だ。チームとして良い入りをした今シーズン、ピッチ内外で与えている影響は大きい。今節もどのような状況で入ったとしても、チームにプラスのエネルギーを注入し、勝利の原動力となる。
