5/6 大宮V戦 Pick Up Player【宮本 光梨選手】

豊富な運動量とハードワークでチームを支える中盤の仕事人。WEリーグ参入1年目の今季はここまでリーグ戦17試合に出場。ボランチのレギュラーを掴み、キャプテン脇阪麗奈の隣で攻守に奔走している。自らの長所を「予測を生かしたボール奪取」と語るように、小柄な体格を補うべく、ピッチで頭をフル回転。常に次の展開を読みながらプレーしている。「色んなところに顔を出して、相手の攻撃の芽を摘んでくれる。そうした潰しの眼は持っている」と鳥居塚伸人監督も長所を評価する一方、今後のさらなる成長のカギとして、「配球する眼もさらに良くしていくこと」を挙げる。自身も「ゲームメイクやボールをさばくことは課題」と話す中、前節の三菱重工浦和レッズレディース戦では、攻撃の起点になってパスを通す場面もあり、視野の広さもWEリーグで揉まれながら成長を続けている。
 
チーム内では“音楽担当”の側面もあり、試合前に流す曲をセレクトしている。好きなジャンルは「K-POP」で、「BTS好き」はチームNo1を自負。「試合前は盛り上がる曲を選ぶようにしています」と自身と仲間の士気を高めている。また、練習前後も含め、普段から一緒にいることが多い古澤留衣からも、「いつも元気をもらっています（笑）」とパワーを注入されている。「光梨と言えば泣き虫ですが、最近は泣かずに耐える力が付いてきました。前はミスしてうまくいかないと、悪循環に陥るメンタルの弱さがあったのですが、今は落ち込まずに頑張っています（笑）」（古澤）と、先輩もかわいい後輩の成長を実感している。プレーで、メンタルで、そうした成長をぶつける舞台も今季は残り4試合。「最近は負けが続いていて、ホームでも勝つ姿を見せられていません。ホームの残り2試合、どっちも勝って、みんなで喜び合いたいです」と抱負を話す背番号18。次に流す涙は勝利後の、歓喜の瞬間に─。