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5/6 大宮V戦 Match Preview

  • 5/6 大宮V戦
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シーズンの集大成を見せるラスト4試合。ホームで勝利を掴み、成長を自信に変えたい

WEリーグ参入1年目の今季。全てが初めての経験となったシーズンも、残すところあと4試合。シーズンも佳境に入ってきた中、セレッソ大阪ヤンマーレディースは、大宮アルディージャVENTUSをホームに迎え、WEリーグ第19節に挑む。

終了間際の失点で敗れた前々節のノジマステラ神奈川相模原戦から中4日。再びアウェイに乗り込んでの一戦となった前節の三菱重工浦和レッズレディース戦は、リバウンドメンタリティーも求められた中、結果は0-2で敗れ、浦和の連勝記録を止めることはできなかった。それでも前半からセレッソは攻守において自分たちの狙いを表現。システムを3-5-2に変えて、「やるべきタスクを明確にした」(鳥居塚伸人監督)ことも功を奏し、0-4で完敗を喫した前回対戦時からの確かな成長はピッチに示した。もっとも、「ウチとしては悪くないゲーム、どちらかと言えばやりたいことができた。浦和は最近の試合に比べると、低いパフォーマンスのゲームだったと思う。それでも結果は2-0で浦和が勝ったことが、今の浦和とウチの差でもある」と指揮官はシビアな目線で現状を見つめる。善戦で満足するのではなく、勝ち切れるようになった時、チームは大きな壁を越える。浦和と次の対戦まで、再び実力を磨いていきたい。

ここからのラスト4試合は、順位が近い中位グループとの試合が続く。自力で順位を上げることができる一方、直接対決で落とせば、その差は大きく広がってしまう。毎試合が“シックスポイントゲーム”であり、まさに今シーズン積み重ねてきた集大成をぶつける4試合になる。大宮Vとは第2節で対戦。前半はセレッソが優位に試合を進めた中で、決め切れずにいると、後半はペースを奪い返され、90+4分の失点により0-1で敗戦。経験豊富な選手が揃う相手にWEの洗礼を浴びた一戦でもあった。リベンジに燃える今節。前節10試合ぶりに復帰を果たし、大きな存在感を見せた筒井梨香は、「浦和戦の後半のように、常に自分たちがボールを握った状態で、崩してシュートまで決め切ることが、やっていても見ていても面白い。そういう試合をサポーターの皆さんにお見せしたい」と意欲を語る。また、前節はトップ下として躍動した高和芹夏は今節もキープレーヤーになるか。「前節は外してしまったので、今節は決めたい。ゴール前に入ってシュートやスルーパスは狙っていきたい」と持ち前の攻撃力を遺憾なく発揮する構えだ。前節から中2日と準備期間は短くコンディション調整の難しさは残るが、ホームでできる環境もアドバンテージに変えていきたい。

今季の目標である5位以内の可能性も残っている限り、「その目標をみんなが達成したいと思っている。最後までしっかり勝点を積み重ねていきたい」と古澤留衣。そのためにも、今節の大宮V戦は勝点3が必要だ。また、成績とは別に、残りのホーム2試合に向け、「集客No1プロジェクト」も発足。チームは今季のWEリーグ平均入場者数1位も目指している。これまでも素晴らしい雰囲気で選手を後押ししてくれている“セレッソファミリー”一丸で、こちらの目標も達成したい。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:前節の浦和戦は、結果こそ敗戦ですが、内容としては、前回対戦時からの成長は示せたのでは?
「システムを変えたことによって、選手たちのやることが明確になって思い切り良くできた部分と、浦和的には立ち位置が変わってやり辛さが出たのかなという部分と。それでも選手たちに伝えたのは、『ウチとしては悪くないゲーム、どちらかと言えばやりたいことができた。浦和は最近の試合に比べると、低いパフォーマンスのゲームだったと思う。それでも結果は浦和が2-0で勝ったことが、今の浦和とウチの差でもあるよね』ということ。いい状態でも勝てない。悪い状態でも勝つ。それが今の浦和とウチの差。そこをどう変えていくか。日々の練習しかない。チャンスはあったので、そのチャンスでしっかり決めること。そうしたクオリティーを追求するとともに、得点を匂わせる位置に走り込む回数、ボールを入れる回数も増やしていかないといけません」
 
Q:システムを3-5-2に変えた理由としては、浦和対策の側面が大きい?
「そうですね。相手の配置を考えた時に、そのシステムが一番ハマるかなというのが一つと。4-4-2は、選手は考えて、色んなローテーションも必要になってきますが、3-5-2は立ち位置がある程度決まるので、やるべき仕事が明確になる。そういうところでは、3-5-2は、タスクは決められているので、やり易かった部分もあるから、思い切りの良さにつながったのかも知れません。与えられたタスクをやりながら、選手一人一人の技術を出すことを残り4試合は意識していきたい。システムは3バック、4バックにこだわらず、相手の状況を見て、その時パフォーマンスがいい選手を使った時にどのシステムが合うのか。そこを考えながらやっていきたいです」
 
Q:今節に向けて
「浦和戦では、負けこそしましたが、多少なりとも選手たちに満足感はあると思うので、そこに浸らないことがポイントになります。大宮さんは、最近は勝てていませんが、経験ある選手も多いので、今節に向けて修正してくると思います。前節、ウチが3バックでやったことも情報として入っていると思います。そこで、浦和戦と同じように『うまくいくだろう』と自分たちが入ってしまうと(危ない)。選手の良さを出すことは、システムに関わらず、トライしていきたいです。残り4試合になりましたが、これだけホームに多くのサポーターの皆さんが足を運んで下さっているので、ぜひ勝利する姿をお見せしたいと思います」
 
Q:残り4試合で、来季へつながる結果と内容を示したい?
「そうですね。『成長したよね』と思ってもらえるチームにしないといけないと思っています。ここからの4試合を勝っていけば、順位も自然と上がっていく。どこまで上を目指せるか。今季の目標である5位もまだ可能性は残っているので、そこに向けてチャレンジしていきたいです」

宮本 光梨選手

 
Q:前節は、結果としては敗戦ですが、首位を相手に善戦した印象もあるが?
「システムを変えて、3-5-2で臨んだのですが、真ん中に人数を増やしたことで、ボールを回す時間を増やすことができました。ただ、フィニッシュの本数はまだあまり増えていないので、その本数も増やしていきたいです」
 
Q:ホームゲームはラスト2試合です。どういう姿を見せたいですか?
「最近は負けが続いていて、ホームでもなかなか勝つ姿を見せられていないので、あと2試合、どっちも勝って、みんなで喜び合いたいです」
 
Q:個人としての目標はありますか?
「ボランチとして、もっと周りを見れる選手になりたいですし、空いているところにパスを通したり、ボールをさばけるようになりたいと思っています」
 
Q:今節・大宮アルディージャVENTUS戦へ向けた抱負をお願いします。
「セレッソの持ち味であるアグレッシブな守備から得点に結び付けたり、自分たちで回してリズムを作って、自分たちのテンポでゴールまで行って、絶対に勝ちたいと思います!」

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