4/26 N相模原戦 Pick Up Player【和田麻希選手】
- 4/26 N相模原戦
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松田岳夫新監督を迎えて臨んだWE参入3年目の今シーズン。百戦錬磨の指揮官による指導の下、多くの選手が様々な刺激を受けて実りある1年を過ごしている中、前年度からの成長率という点で大きな飛躍を遂げた選手の一人が背番号29、和田麻希だ。数字としても、昨シーズンはリーグ戦での先発はわずか1試合だったが、今シーズンは開幕スタメンを掴むと、ここまでリーグ戦10試合で先発。WE初ゴールを含む2得点を奪い、プレータイムも大幅に伸ばしている。敵・味方を問わず、ピッチに立つフィールドプレーヤーの中で異彩を放つ能力がドリブル。独特のステップで相手を外して一気に加速するスピード。取られそうになっても、ボールが足に吸い付いているかのようにスルスル抜いていく技術もある。そうしたドリブルに関しては、「小学生時代のチームがドリブルの練習をするチームだったので、そこで毎日磨いた」武器であり、「昔から得意にはしていました」。もっとも、WE参入後はFWでプレーする機会も多く、必ずしも“ドリブル特化型”というわけではなかったが、昨シーズン終盤に左サイドハーフで覚醒の兆しを見せると、今シーズンは本格的に右サイドハーフに取り組むことで前向きにボールを持てる機会も増え、より突破力を発揮できるようになった。普段から自分のプレーは「映像で見返して、『ここはもっとこうできたな』と思うプレーは次の試合で生かすようにしています」と研究すると同時に、「バルセロナのヤマル選手やバイエルンのオリーセ選手、左利きなんですけど、好きな選手のプレーもよく見ています。スルスル抜けて、楽しくなっちゃう(笑)」と世界で活躍する名手の動画でイメージを高めている。
RB大宮アルディージャWOMENとのクラシエカップ準決勝・第2戦では、後半アディショナルタイムにピッチを退くまで、相手にとって脅威の存在であり続けた。前半は何度も背後に抜け出し、1得点。後半も「ドリブルに相手が食い付いてきたらスペースを狙って」スルーパスから3点目を演出。自身でも運べて味方も上手く使うなど、無双状態に。「もっと決めるチャンスはあったので、悔しさも残ります」とあくまで課題に目を向けつつ、逆転での決勝進出へ、追い上げる原動力となった。そうした才能を有する一方、課題はプレーにムラがあること。これはチーム全体の課題とも重なるところだが、メンタルのコントロールも含め、波がある。そこは自身でも認識しており、「練習中の紅白戦でもしっかりやらないと、すぐ代えられてしまう(苦笑)」と反省する。「彼女の場合は、何がスイッチか分からない」と指揮官も苦笑いするように、プレーと同様、普段から飄々とした掴みどころのなさもある。それでも、無垢で素直な性格。「イメージしたことをストレートに表現しようとしていることは感じます」(松田監督)と、様々なことを吸収しながら今シーズンはピッチで“違い”を発揮する場面も多い。殻は破りつつある。「残り4試合でどれだけ勝点を取って順位を上げられるか。そこにこだわって戦いたい。チームの勝利に貢献する活躍をしたいと思っているので、応援よろしくお願いします!」と屈託なく話す“覚醒のドリブラー”から目が離せない。