第5節
2026.10.4日
アルビレックス新潟レディース
山本 結菜 (1')
1
AWAY
FULL TIME
2
デンカビッグスワンスタジアム
1-1
0-1
セレッソ大阪ヤンマーレディース
和田 麻希 (23')
百濃 実結香 (64')
デンカビッグスワンスタジアム
1,108人
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
松田岳夫監督
「開始30秒での失点、そこから最終的には逆転勝ちができたことは、チームにとって非常に大きなことです。アウェイにも関わらず来ていただいたサポーターの皆さんと勝利の喜びを分かち合えたことを非常に嬉しく思います。ゲーム展開としては、厳しい状況が続きました。守備の時間が長く、自分たちの時間を作ることができなかった。ただ、失点直後の時間帯は、自分たちが優位にゲームを進めることができました。それは得点したチームが若干、引き気味になったり、色んな要素はあったと思いますが、この時間帯にもっとやれることがあったのではないかと思います。ゲーム全体を通して考えると、リズムの悪い時に耐えたことは素晴らしかった。ただ、リズムのいい時にどれだけゴールに迫れたかと考えると、そこでの課題は強く感じます。全ての要素を高めながら、次のゲームに向かっていきたいと思います」
選手コメント
■和田麻希選手
Q:カウンターから荻久保選手のパスを受けて、カットインして左足で決めた同点ゴールを振り返ると?
「今日の試合は(特に)ゴールに向かうスピードを意識して試合に入りました。後ろから速く前に行くことを意識していたので、それがゴールにもつながったと思います。(荻久保の)パスを受けてから、ドリブルでシュートまで持って行けたことは良かったです。ずっと決めたかった形だったので、決まった瞬間は嬉しかったです(笑)」
Q:「決め切る」ことを課題にしていた中で、あの場面はボールを受けた時から自分でフィニッシュまで行くことを考えていた?
「ボールを受けた時は、ドリブルで仕掛けながら相手がどう動くか見ていたのですが、カットインして左足でシュートを打てそうだなと感じたので中に切れ込みました。もう一つ早く打とうかなと思ったのですが、相手が食い付いてきたので、タイミングをズラして決めることができて良かったです」
Q:攻め込まれる時間も長かったですが、和田選手のところでボールが収まることで、そこから攻撃に移ることができていました。試合の中で意識していたことは?
「自分が持ったらゴールに向かうまでのスピードを意識していました。ボールをもらったら速いスピードで仕掛けることも意識しました。ただ、後半の後半は自分のところで失うことも多かったので、次の試合では90分を通してボールを失わずに、最後までプレーしたいと思います」
■百濃実結香選手
Q:後半から左サイドハーフにポジションを移しました。ボランチでプレーしていた前半からどう切り替えて後半に臨みましたか?
「ボランチでプレーしていた前半は、真ん中で顔を出すこと、せり(高和芹夏)が抜けたら、そこに実結香か(脇阪)麗奈さんが関わることを意識していました。とにかく顔を出すこと、パスコースを作ることを意識していたのですが、少し焦ってしまうこともありました。左サイドハーフにポジションを移した後半も、ずっと外に張るよりは、中に顔を出すことを心掛けました。今週の練習で松田監督とお話する機会があって、今まで左サイドハーフで出た試合では、自分の特長を出せないまま、サイドで機能しないまま試合が終わることも多かったと。自分の持ち味である関わり続けること、顔を出して、受けて前を向くこと、その良さが出せていないと。松田監督からは、『能力の半分も出せていない。やり切れ、振り切れ』ということを言っていただきました。今シーズンは悩みながらプレーしていた中で、昨シーズンのように、逆サイドにボールがあっても左からボールに関わることなど、『もっと自由にやってもいいんだ』と吹っ切れた部分もあったので、今日も左サイドハーフに移ってからはそれを意識してどんどん中に関わっていきました。たまに外にも行ったり、麻希が持った時に外でパスを受けてシュートまで行く場面もありました。受けてからの判断の質はまだまだ足りていないところですが、今まで左サイドハーフで出た試合よりはボールに触る機会も多く、自分らしいプレーを少しは出せたので、それはこれからも続けていきたいです」
Q:得点の前も何度か背後に抜けてチャンスを作りました。後半の入りは相手の攻撃をしのぐ時間も続きましたが、カウンターからフィニッシュまで行くことは意識していた?
「先ほどの答えと重なるのですが、サイドであっても、(和田)麻希が中に運んだ時の裏抜けは意識していました。裏抜けは自分の得意なプレーの一つでもあるので、裏に走ったり、裏に走るフリをして間で受けたり、ということは意識しました。それが自分の得点にもつながったと思います」
Q:まさに勝ち越しゴールの場面は百濃選手自身が田子選手にパスを出して、田子選手のシュートをGKがはじいたボールを詰めた形でした。足を止めずに狙っていた?
「(田子からのパスを)中で受けて、最初は自分でシュートを打つことも考えたのですが、味方が走っていたのでパスを選択しました。最初は(和田)麻希が見えて、麻希に出したのですが、(田子)夏海が上手く受けてシュートを打ったので、こぼれた時のために走っていました。綺麗に当たったわけではないですが、足を止めずに動かして、最後に詰めることができて得点につながったので良かったです(笑)」
Q:開始早々の失点から逆転に持ち込んで勝利した内容に関しては?
「今までだったら失点を引きずって負けてしまうことも多かったと思いますが、そこから逆転勝利できたことは自分たちが成長した部分かなと思います。ただ、開始30秒で失点すると、ゲームの進め方としては難しくなってしまう。逆転できたという良い部分はありつつも、入りが悪かったところは課題です。あとは決め切るチャンスはもっとあったので、自分もチームも得点を決めることをもっと意識して、次の大宮戦も絶対に勝ちたいと思います!」
■荻久保優里選手
Q:開始早々に失点しましたが、すぐに攻撃で盛り返しました。失点後、ピッチ内ではどのような声掛けがありましたか?
「開始早々の失点は相手の特長であるサイドの縦突破からの失点でした。分析していたにも関わらず縦に行かせてしまったこと、クロスを上げられた後にボールを前に弾けなかったこと、その二つが失点の要因になったので、縦に行かせないこと、前に弾くことを全体で声を掛け合って共有しました」
Q:同点ゴールの場面は、ピンチのあとのカウンターでした。和田選手に出した荻久保選手のラストパスは、技術的にも難しいコースを通したと思ったが、自身で振り返ると?
「まず高い位置でボールを受けられたので、その分、(和田)麻希との関係を上手く作れました。外から見たら難しいコースだったかも知れないですが、自分の視野としては、スペースはありました。相手も麻希の方に食いついていたので、間にパスコースはすごく見えていました。麻希自身も間にパスコースができたことは分かっていたので、お互いのパスを出す位置、受ける位置がしっかりと共有できていたと思います。(パス自体は)難しくはなかったけど、お互いのタイミングがしっかり合った、いい場面だったと思います」
Q:セレッソの左サイド、荻久保選手にとって逆サイドを突破されるシーンが多かったが、クロスに対して、ファーではどのような対処を心掛けましたか?
「園田選手(相手の左サイドバック)の特長として、逆サイドにボールがある時、クロスが上がってくるタイミングで内側に走り込んでくるタイプだと思っていたので、スペースを空けずに、園田選手が入って来そうなところ、内側にポジションを取ることを意識しました。クロスが入ってくるタイミングにしっかり合わせて、入ってくるボールに対してアタックできるような準備、ステップを心掛けていました」
Q:同サイドでは、対面の滝川選手や園田選手に(決定的な)仕事をさせませんでした。マッチアップの守備で心掛けたことは?
「園田選手に対しては、しっかり縦を切ること。中に行かれる分には怖くないと思っていたので、1対1で負けないことを心掛けました。何度か抜かれるシーンはありましたが、なるべく抑えることを心掛けました。滝川選手に関しては、シャドーの位置で受けられることが多かったです。ゴール前では仕事をさせなかったかも知れませんが、相手のビルドアップのところでは、(自分たちの)サイドバックとセンターバック、ボランチとの声掛けや準備、予測でもう少し各々がポジショニングを変えていかないと、自分たちが苦しい時間帯では相手の方が優位に立つことも多かったと感じたので、また振り返ってみんなで修正していきたいと思います」
■四本帆夏選手
Q:前半、同点ゴールの直前のシュートブロックは、この試合の結果を左右した大きなプレーでした。あの場面を自身で振り返ると?
「ああいう場面では、自分がゴールカバーに入ることは大事になります。泥臭く最後まで諦めないプレーは自分の良さでもあるので、それを出せて、そこからみんながつないでゴールを決めてくれたので良かったです」
Q:その後もゴール手前でクリアするシーンなど、守備で耐える時間も長かったですが、失点しなかったことが逆転につながりました。ピッチではどのような思いで守っていた?
「前線の選手が前から頑張って走ってくれて、みんながハードワークしてくれていたので、後ろもしっかりはね返そうと思って守っていました。試合前に松田監督からも話がありましたが、失点しないという強い思いを持ってプレーしました」
Q:自身としては、ここからはチームを離れてU-17女子ワールドカップを戦います。意気込みをお願いします!
「出るからには優勝を狙います。日本代表として、自分自身の力をチームに貢献できたらと思いますし、世界で感じたことをまたこのチームに帰って還元したいと思っているので、精一杯頑張って来ます!」











開始早々の失点をチーム全員ではね返して掴んだ逆転勝利。前節の大敗を払拭する価値ある勝点3を掴む
日テレ・東京ヴェルディベレーザに1-4で敗れたWEリーグクラシエカップ リーグステージ第4節から中6日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、アウェイに乗り込み、アルビレックス新潟レディースとのリーグステージ第5節に挑んだ。前節の敗戦を払拭し、リーグステージ突破へ向けて前進するためにも勝利が求められた一戦。先発は前節から2人変更。GKは名和咲香がU-20女子ワールドカップから戻って初めてスタメンに名を連ねた。また、前節ゴールを決めた玉村海乃がWE初先発を果たし、左サイドハーフに入った。
ただし、立ち上がりはその2選手がうまく試合に入る前に失点。開始20秒、セレッソは自陣左サイドを突破されると、田中聖愛のクロスに飛び出した名和が前に弾けずボールを逸らし、背後に位置した山本結菜に決められた。不用意な形で先手を取られてしまったが、直後に右サイドを崩して和田麻希のクロスに高和芹夏が詰めるなど下を向かずに反撃に転じる。14分には玉村が高い位置で奪ってショートカウンター。田子夏海、和田、脇阪麗奈とつないで最後は田子に決定機。シュートは強く当たらずGKに止められたが、反撃ムードを高めた。ただし、23分、名和がキックミスで相手にボールを渡してしまうと、そこからGKとの1対1に持ち込まれて新潟Lに決定機を与えたが、カバーに入った四本が体に当ててシュートブロック。絶体絶命のピンチを防いだ。すると直後にカウンターを発動。脇阪を起点に高和が運んで右サイドへ展開。タイミング良く上がってきた荻久保優里がドリブルで運び、相手のサイドバックとセンターバックの間に絶妙なスルーパスを通すと、受けた和田が右サイドからカットイン。相手のブロックをタイミング良くズラして左足でシュートを放ち、見事GKの逆を突いて流し込んだ。「ずっと決めたかった形」(和田)と自身も話す、得意な角度からの美しいゴールだった。開始から激しく動いた試合はここから前半終了にかけて互いに決定機を作り合う。まず26分、セレッソにビッグチャンス。中盤でのこぼれ球を拾った玉村がドリブルで運び、ゴール中央で田子が相手を引き付けてパス。最後は右サイドから攻撃参加した荻久保がシュートもGKに防がれた。32分には新潟Lに決定機。田中の至近距離からのシュートをDFがブロックした後、混戦の中から最後は川澄奈穂美に詰められたが、ここも四本がゴール手前でクリア。43分には新潟LのFKをGK名和がキャッチミス。こぼれたボールを山本に詰められたが、シュートはクロスバーを越えて事なきを得た。前半は新潟Lの右サイド、田中の突破に苦しめられながらも勝ち越しゴールは許さず、1-1で終えた。
後半に臨むにあたって、高和と玉村が下がり、宮本光梨と浅山茉緩が入った。この交代で脇阪がボランチに降りて宮本と組み、前半は高和とボランチでプレーしていた百濃実結香が左サイドハーフに移った。ポジションを変えながらもう一度仕切り直した後半だが、開始15分は新潟Lの攻勢を受ける展開に。何度もゴールを脅かされたが、得点は許さない。劣勢の中でも背後を狙う姿勢を見せると52分、58分と百濃がゴールに迫る。すると64分、セレッソが勝ち越しに成功。米田博美の縦パスを脇阪が巧みにスルー。受けた田子が百濃に落とし、百濃が運んでスルーパス。丁寧なトラップで前を向いた田子が低い弾道のシュートを放つと、GKが弾いたボールに百濃が詰めて、ネットを揺らした。「綺麗に当たったわけではないですが、足を止めずに詰めることができて良かったです」と自身も振り返ったように、決して会心のシュートではなかったが、しっかりとゴール前に詰めて、気持ちで押し込んだ。直後の66分にもセレッソに決定機。脇阪のスルーパスに田子が抜け出してGKと1対1を迎えたが、浮かせたシュートはGKのセーブに防がれた。ここからの時間帯は互いに選手交代を駆使して進めていくと、セレッソは新潟Lに攻め込まれる時間も続いたが、ピッチに立つ全員が体を張って守り、同点ゴールは許さない。逆転してからは新潟Lに決定的な場面を作らせることなくタイムアップ。開始早々に失点する厳しい入りをチーム一丸ではね返し、敵地で見事な逆転勝利を収めた。
前節の大敗からリバウンドメンタリティーが求められた今節。「泥臭く最後まで諦めないプレーは自分の良さでもある」と勝負を分けたゴールカバーのシーンを振り返ったのは四本だが、まさにチーム全員が球際で戦って掴んだ勝点3となった。ホームに戻って迎える次節・RB大宮アルディージャWOMEN戦で、連勝とリーグステージのさらなる上位進出を目指す。