第3節
2026.9.23水
セレッソ大阪ヤンマーレディース
和田 麻希 (13')
田子 夏海 (53')
和田 麻希 (56')
3
HOME
FULL TIME
0
YANMAR HANASAKA STADIUM
1-0
2-0
サンフレッチェ広島レジーナ
YANMAR HANASAKA STADIUM
1,293人
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
松田岳夫監督
「ホームでたくさんの声援の中で勝利を収められたことを嬉しく思います。選手も背中を押してもらいました。全員で戦って得た勝利だと改めて感じています。立ち上がりはやや押され気味でした。守備でハマるシーンが少なかったですが、フィニッシュまで持ち込まれることはなく、むしろ想定内の安定した立ち上がりでした。苦しい時間帯を過ぎてからは徐々に一歩目の出足が早くなり、サイドでボールを奪えたり、相手の中央の攻撃を塞ぐことができました。そこが非常に大きかったと思います。セットプレーから取った先制点により、選手の勢いもさらに増していき、いい展開に持ち込めたと思います。連戦の中でしたが、選手たちは最後までハードワークしてよく戦ったと思います。この勢いを次のゲームにも反映させて戦いたいと思います」
Q:開始10分ほどは相手に握られる時間も続きましたが、先制点のCKにつながったシーンも含め、奪った後の判断やつなぎが良かったと思います。背後も効果的に狙えていたと思いますが、起点になったダブルボランチを含め、守備から攻撃の局面について
「守備の時間が長くなれば、当然、奪ってからの攻撃で意識すべきことは相手の背後。ボールが出てこなくても、そこにパワーを持って行けたおかげで、中央を割って入ることもできました。切り替えのところは、守から攻だけではなく、攻から守でも、選手たちの意識は高かったと感じています」
Q:U-20女子ワールドカップから戻ってきた田子選手ですが、早速、先発で期待に応えてくれました。今日の働きについて
「世界で戦ってきていろんなことを経験したと思います。疲労もあったと思いますが、帰ってきてチームに合流して今日のプレーを見ると、やれることが少し増えたなと思います。もちろん継続していかなければいけないですが、強さだけではなく、判断の部分も含め、安定したプレーを発揮していたと思います」
Q:監督が就任する前からの記録なのですが、WE参入後、サンフレッチェ広島レジーナから公式戦初勝利を収めたことについては?
「特に意識はないですが、一戦一戦、戦っていく中で、広島にも勝つことは毎回求めています。広島に勝つことと同じぐらい、今日は連勝しようと臨んだ試合でした。連勝していかないと、リーグでも上には行けません。連勝することは非常に大事です。そういうイメージを持って臨みました。結果的に広島に初めて勝てたことで、選手たちの喜びも大きいと思いますが、どのゲームでも今日の試合をスタンダードで発揮できるぐらい、続けていきたいです」
Q:全選手が良かった試合ですが、中でもボランチの2人が良かったように思います。攻守だけではなく、戦う姿勢も見られたが?
「今日はボランチに高和をスタメンで起用しましたが、彼女の良さは、五分五分のボールでも、頭をねじ込んででも自分のボールにする意識。人に対しての強さ、予測も含めてハードワークできることです。そこは今日の宮本、高和のダブルボランチは非常によくやってくれたと思います。前へのパワーだけではなく、後ろに対してどれだけパワーを発揮できるか。その点では、今日は相手の中央へのクサビがほとんどなかった。それはボランチがしっかり締めていたこと。センターバックが連係を取って狙えたこと。真ん中の4人がうまくコミュニケーションを取れていたなと感じています」
Q:今日の結果、内容は選手たちの自信になったようにも思うが?
「そうですね。3点を取れたことは良かったです。ゴールを取るためには、ゴール前のクオリティーを上げること、質だけではなく、強さ、迫力、執念。そういうモノがゴールを取るためには必要だと(改めて理解できた)。今までは中盤でボールを動かせても、最後、ゴールまではなかなか奪うことができませんでした。今日しっかり3得点できたことは自信を持っていいと思います。逆に、3点取れたのはそれがあったからだと、自分たちでしっかり意識して継続できればと思います」
Q:先発の選手たちの内容が良かった分、選手交代は悩ましさもあったと思いますが、交代策について
「3連戦の中で、『スタートの11人だけでは戦えない』という話はしていました。その意味では、交代で入った選手がしっかりとバトンを受け継いで自分のプレーをしっかり出したことが大きかったです。3連戦という状況の中で、休みも取りながら、次の試合に向けて全員が100%の力を発揮できるように、という意識はありました。交代のところは難しかったですが、トレーニングする中で、意識高く競争して、この場にいる選手たちを信じて出そうという決断ができました」
選手コメント
■和田麻希選手
Q:チームを勢いづけた先制点は、CKからドンピシャでニアで合わせたが、振り返ると?
「これまであまりヘディングで決めたことはなかったのですが、ドンピシャにボールが来て、当てるだけという感じだったので、決めることができて凄く嬉しかったです(笑)」
Q:先制後は自分たちのペースに持ち込めたのかなと思うが?
「そうですね。立ち上がりは守備で手こずっていたのですが、早いタイミングで点が取れたことで、そこからは攻守にいい感じで試合を進めることができたと思います」
Q:流れの中で追加点が欲しかったと思うので、3点目も大きかったと思います。あの場面は、こぼれ球が来たら狙う意識でしたか?
「はい。諦めずに走っていたらボールが来たので、運が良かったと思います(笑)」
Q:その後、田子選手のパスを受けて切り返して打ったシュートも惜しかったですね
「ああいうプレーは結構得意ですし、自分の突破から決め切ったらチームをもっと勢いづけていけると思うので、次の試合では個人の仕掛けからゴールを決めてチームが勝てるように頑張ります!」
■田子夏海選手
Q:素晴らしい試合でした。3-0で勝利という結果を振り返ると?
「今まで勝ったことがない相手だったので、絶対に勝ちたい気持ちがみんなにありました。ゴールに向かうシーンも多かったので、良かったと思います」
Q:自身の得点はヒールで巧みに流し込んだゴールでしたが、狙いとしては?
「ニアへ入った時に、相手に付かれていたので、いい形でシュートを打つのは無理だと思ったので、どこかに当てようと思って当てました。気付いたら入っていてびっくりした、という感じです(笑)」
Q:裏に抜け出して1対1に持ち込んだチームの3点目については?
「相手の前に入ってゴール前まで行けたので、決め切りたかったです」
Q:「今日のプレーを見ると、やれることが少し増えた」と松田監督は話されていましたが、プレーの幅を増やすことに対する今日の手応えは?
「U-20ワールドカップでは、自分のところにボールが入ってもしっかり収めることができなかったり、味方にはたけなかったりして悔しい思いをしたので、そこは意識して、自分のところにボールが来たら奪われずに味方につないでゴールまで行こう、という気持ちはありました。ゴール前に向かう回数が、ワールドカップに行く前よりは増えたと思います」
Q:悔しさも残ったU-20ワールドカップを経て、これからどのようなプレーをしていきたいですか?
「U-20ワールドカップでは、2得点とも決めた試合で引き分けに終わったので、1点ではなく複数得点を取ってチームに貢献していける選手になりたいです」
■高和芹夏選手
Q:素晴らしい試合でした。勝った瞬間を含め、今日の試合を振り返ると?
「広島に勝ったことがない中で、ようやく大きな初勝利ができたことは自分たちの自信にもなりました。とにかく嬉しかった、というのが今日の試合の感想です」
Q:監督も話されていましたが、攻から守、守から攻、両方の切り替えが良かったです。宮本選手とのコンビで意識したことは?
「相手の2列目に自分たちのライン間を使われないように、ということはボランチ同士でも意識していましたし、サイドハーフの選手との間も締めながら、ということも意識していました」
Q:相手に中央を使わせなかったことが無失点につながった?
「監督からも『中央を使われないように』ということは言われていました。相手のFWにボールが入ってもプレスバックすること、相手に自由を与えないことは意識しました」
Q:先制点を取れたことも大きかったです。CKからアシストした1点目を振り返ると?
「キックの調子は前日練習でも良かったので、自信を持って蹴りました。(和田)麻希がカッコいいヘディングを決めてくれて良かったです(笑)。(ニアは)狙い通りでした」
Q:前節、得点を取れたことで自信も増した感じですか?
「ゴールを取れたこともそうですし、チームの勝利が一番です。自分自身、今は自信を持ってプレーできているのかなと思います」
■宮本光梨選手
Q:広島相手に3-0で勝利。内容も伴った快勝でしたが、振り返ると?
「先制点をいい時間に決められて、追加点も後半の頭に取れて、3点を取れたことが大きかったです。堅い守備からの攻撃を表現できたかなと思います」
Q:1点目のCKを取った起点が宮本選手でした。ボールを奪った瞬間の判断が速かったように見えたが?
「試合前も、『早い時間帯はどんどんゴールに向かっていこう、シュートを打っていこう』という話をしていたので、まず前を向くこと、前へ前へ向かうことは意識していました」
Q:守備での戻り、攻撃での起点と、至るところに顔を出していた印象です。かなり高いパフォーマンスを発揮されていたように思うが、ご自身では?
「ホントですか?(笑)。そんなめっちゃ動けた、というイメージはなかったですが(笑)」
Q:試合開始から高和選手とボランチを組むのはかなり久しぶりだったと思いますが、攻守に効いていました。2人で心掛けていたことはありますか?
「せりの方が前めの選手というか、球際も強いですし、前への力は強いので、特に試合前に話し合ったわけではないですが、(役割分担の)意思疎通はできていたと思います。試合中
は結構声を掛け合ってできたかなと思います」
Q:守備の部分では、特に真ん中を消せた感じでしょうか?
「広島のイメージは、食い付いたらパスではがされる印象だったので、食い付き過ぎず、フィルターを作って守ることは意識しました」
Q:全員、球際での攻防もバチバチでしたね(笑)
「はい(笑)、勝ったことがなかったので、みんな燃えていましたね(笑)」
Q:中3日で迎える次節に向けての意気込みもお願いします
「3連戦で3連勝したいですし、ベレーザ相手ということは関係なく自分たちのサッカーをして勝って、上位に行けるように頑張ります」
■荻久保優里選手
Q:チーム2点目のアシストの場面を振り返ると?
「CKのセカンドボールだったのですが、(脇阪)麗奈さんが持った時に、いい位置でボールを引き出すことができたことがまず良かったのと、相手はプレスに来ていたのですが、GKとDFの間に速いボールを出そうと思って速いパスを入れたら、なっちゃん(田子夏海)がいいタイミングで入ってきてくれて、技ありのヒールで決めてくれました。アシストになって嬉しいです」
Q:前節、今節と2試合続けて右サイドバックで先発しています。右サイドバックの印象はあまりないですが、どのような意識でプレーしていますか?
「サイドを駆け上がったり、縦に突破するタイプではないので、ビルドアップで安定してつなぐことや、中に入って関わることは意識しています。攻撃では、(和田)麻希と目を合わせて声を掛け合って、うまくローテーションをしながら麻希の特長を生かせるように、考えながらポジションを取っています」
Q:3試合連続先発ですが、ポジションに関わらず、試合に出て勝利に貢献することは何より嬉しい?
「はい、素直に嬉しいです。サイドだけではなく、いろんなポジションをこなせることが自分の特長だと思うので、ポジションにとらわれずに出たところで貢献することが、自分のやるべきことかなと思います。成長できるチャンスだと思っているので、しっかり積み重ねていきたいです」











今シーズン、ホームでの初勝利、初の連勝、広島からの公式戦初勝利と、初もの尽くしの快勝を収める
2026/27WEリーグクラシエカップ リーグステージ第3節。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームにサンフレッチェ広島レジーナを迎えた。連勝を目指して挑んだ一戦、先発は前節のAC長野パルセイロ・レディース戦から2人変更。北原朱夏と浅山茉緩が外れ、前節決勝点を奪った高和芹夏、U-20女子ワールドカップから戻った田子夏海が入った。システムは前節に続き4-4-2。宮本光梨と高和のダブルボランチ、脇阪麗奈と田子の2トップで臨んだ。
立ち上がりは広島にボールを持たれる入り。攻から守への切り替えも早い広島に対し、セレッソは保持の時間を作れない。もっとも、「フィニッシュまで持ち込まれることはなく、むしろ想定内の安定した立ち上がり」と試合後に松田岳夫監督も振り返ったように、守備で崩される場面はなかった。徐々にボールを奪うシーンも増え始めた12分、セレッソは宮本が起点となり、脇阪に縦パスを通し、脇阪がドリブルで運んで左サイドの百濃実結香へパス。百濃がクロスを入れてCKを獲得すると、高和の正確なキックにニアで合わせたのは和田麻希。自身も「ドンピシャ」と語る豪快なヘディングを叩き込み、13分、セレッソが先制に成功した。この得点で硬さの取れたセレッソは、以降も広島にボールを握られる時間こそ長かったが、攻守の切り替えと球際の強さで広島を上回り、試合の主導権を掌握。19分、田子が高い位置で奪ってミドルシュートを放つと、28分にも決定機。脇阪が高い位置で奪い、田子のクロスに中央で走り込んだ高和がフリーで合わせたが、シュートはクロスバーを越えた。30分にも決定機。今度は後方からつないで運び、最後は左サイドを崩して百濃がミドルシュート。良いコースへ向かったが、わずかに枠を外れた。追加点こそ奪えなかったが、守備ではプレスバックの意識が高く、しっかりと挟み込んで広島に自由を与えない。前半アディショナルタイム、相手のクロス性のシュートが枠内に飛んできたが、ここはGK西中麻穂がしっかりとかき出してゴールを許さず。攻守に狙いを遂行した素晴らしい内容の前半だった。
後半も立ち上がり、田子が左サイドの深い位置で持ち込みシュート。枠を捉えることはできなかったが、早速ゴールに迫った。後半も中を締めながら全体の距離感がいい守備を継続すると、奪ったボールは素早く縦につないでフィニッシュへ向かう。すると53分に追加点。再びCKの流れから、セカンドボールを拾った脇阪が右サイドの荻久保へパス。受けた荻久保が「GKとDFの間に速いボール」を送ると、ニアに入った田子がマークに付かれながらも右足ヒールで巧みに合わせ、コースを変えてネットを揺らした。U-20女子ワールドカップから復帰後即スタメンで得点を奪った背番号20。「今まで勝ったことがない相手だったので、絶対に勝ちたい気持ちがみんなにありました。ゴールに向かうシーンも多かったので、良かったと思います」と前線で力強くチームをけん引した。勢いが増したセレッソはその3分後にも追加点。四本帆夏のフィードに抜け出した田子が相手DFの前に体を入れてドリブル。GKとの1対1に持ち込むと、シュートはGKの伸ばした足にはじかれてポストに当たったが、はね返りを和田が押し込んだ。WE参入後、ここまで公式戦10試合未勝利が続いていた相手から奪った3得点のリード。それでもこの日のセレッソは引くことなくアグレッシブな攻守を貫く。58分、広島が3枚替え。11日前に行われたリーグ戦で決勝点を決められた松本茉奈加も出てきたが、対面した中谷莉奈が力強く応戦。突破に対して体を張って食い止め、広島に流れを渡さなかった。後半の中盤から終盤にかけてはボールも動かしながら、4点目、5点目を狙いにいくと、69分に決定機。ショートカウンターの形から、田子のパスを受けた和田が巧みに切り返して左足でシュート。うまくDFを外したが、シュートはGKに止められた。73分、最初の選手交代として脇阪に代わって浅山が入ると83分、浅山に決定機。和田のクロスを高和が合わせ、そのセカンドボールが目の前にこぼれてきたが、頭で押し込んだシュートはクロスバーを越えた。その後は90分の中で5人の交代枠も使い切り、チーム全員で戦いながら時計の針を進めると、最後まで広島に決定機を作らせることなく3-0で試合終了。今シーズン、ホームでの初勝利、初の連勝、広島からの公式戦初勝利と、初もの尽くしの快勝を収めた。
試合後は喜びに沸く選手たち。先制アシストに加え、中盤で攻守に戦い続けた高和は、「広島に勝ったことがない中で、ようやく大きな初勝利ができたことは自分たちの自信になりました」と声を弾ませた。その高和とボランチで組んで試合を掌握した宮本も、「堅い守備からの攻撃を表現できたと思います。 食い付き過ぎず、フィルターを作って守ることは意識しました」と、勝利の要因にいい守備を挙げた。「結果的に広島に初めて勝てたことで、選手たちの喜びも大きいと思いますが、どのゲームでも今日の試合をスタンダードで発揮できるぐらい続けていきたい」と松田監督。公式戦3連戦のラスト、中3日で迎える次節は、その指揮官の古巣でもある日テレ・東京ヴェルディベレーザ。こちらもWE参入後、勝利がない難敵だが、現在の勢いと確かな力を自信に変えて、公式戦3連勝を目指す。