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セレッソ大阪は、長年「長居陸上競技場(現:ヤンマースタジアム長居)」をホームスタジアムとして利用して参りましたが、陸上トラックがあることによりピッチから観客席までの距離が遠く、サッカーの醍醐味である臨場感などを直接感じることが難しい環境にありました。
そこで「臨場感と一体感のあるスタジアム」をコンセプトに、2010年大阪市の承認を得て長居球技場(現:長居球技場)の第一期改修工事が行なわれました。
芝かぶりシートはピッチとの最短距離が7メートルと非常に近く、プレーしている選手達の音や声が生で聞こえます。また、ゴール裏立見席には外れたシュートが客席に直接飛び込んでくるというダイナミックな臨場感と緊張感にあふれています。
長居球技場は、サッカーのみならず「ラグビー」「アメリカンフットボール」などの競技にも使用されており、現在は「ヤンマースタジアム長居」とともに、セレッソ大阪のホームスタジアムとして使用されています。
第一期改修工事
工期:2009年8月〜2010年8月
工費:1億6千万円
収容:20,500人
- メインスタンド
- スタンド内女子トイレを洋式仕様へ改修
- 建物1階内改修工事(北側および南側更衣室/湯沸し室/ドーピングルーム)
- バックスタンド
- ホーム側女子トイレを洋式仕様へ改修
- ホーム側男子トイレを女子トイレ洋式仕様へ改修
- 芝かぶり席(160席)を新設
- ホームサポーター
- 立見席(928席)を新設
- 立見席スタンド上部に防音壁を新設
- その他
- 人工芝グラウンドを天然芝グラウンドへ改修
※8月8日(日)長居球技場杮落とし
Jリーグ ディビジョン1 第17節 川崎フロンターレ戦(0-0)14,031人来場
第二期改修工事
工期:2011年〜2014年
工費:5億3200千万円
収容:19,628人
※工事はシーズンオフに実施
※一部、スポーツ振興くじ助成事業
- メインスタンド
- 階段に手すりを新設
- 座席(405席)を折り畳み式カップフォルダー付を改修
- ホーム側最前列に通路を新設
- スタンド内男子トイレを洋式仕様に改修
- スタンド内通路モニター(4基)を新設
- バックスタンド
- スタンド内女子トイレを洋式仕様に改修
- ホーム北西側に通路を新設
- ホーム側に男子トイレを新設
- 中央部座席(1,600席)の改修とカップフォルダーを新設
- 中央部ダックアウト撤去と座席(160席)を新設
- アウェイ側に男女トイレを新設
- ホームサポーター
- 立見席(1,000席)を増設
- 立見席背面下部に男女トイレを新設
- バックスタンド側に通路を新設
- アウェイサポーター
- 芝生席を座席(1,200席)に改修
- その他
- 移動新設型音響装置(防水仕様指向性スピーカー)の新設
- 選手更衣室の拡張と空調機器の改修
- 大型映像装置駆動装置の改修
- 福祉対応改修(各種手すり、サイン、オストメイト対応等)
- 北練習室内男女トイレ改修
第三期改修工事(予定)
工期:2019年1月〜2021年3月(予定)
工費:66億円(予定)
収容:25,000人(予定)
【長居球技場の育成型複合スタジアム化改修に関して】
<背景>
■スタジアム基準をクリアする必要がある。- セレッソ大阪としては常時ACL出場を狙えるチーム強化を図っていきたい。
- この街になくてはならない存在でありたい。
<セレッソの森スタジアム構想>
■地域、サポーター、スポンサー、選手そしてクラブがともに持続した成長を遂げるための育成型複合スタジアムでありたい。
- クラブの成長に応じた段階的改修
- 既存建築物を最大活用した継続的な改修
- 最新設備の導入:エコスタジアム
- 日本一の親近感
- 臨場感と一体感の追求
- 誰もが楽しめる
- 緑に囲まれた優しさ:外壁の緑化、木材の活用、桜の植樹など
- 地域のための都市型スタジアム
- 防災拠点としての機能
- 街づくりの担う都市型スタジアムとして、地域の賑わい、振興の創出:諸施設の併設
- みんなで育む
- みんなが参加できるスタジアム構想の反映
- みんなの力で出来るスタジアム:寄付、ふるさと納税等の活用