【9/11 札幌戦】Match Preview

≪中2日での再戦となる今節。前節の収穫と課題を踏まえ、“対札幌”の連勝、リーグ戦3連勝を目指す≫

中2日での再戦となる今節の明治安田生命J1リーグ第28節。セレッソ大阪は、北海道コンサドーレ札幌をホームに迎え、“対札幌”の連勝、リーグ戦3連勝を目指す。

3日前に敵地で行われた一戦は、藤田直之、松田力、大久保嘉人にゴールが生まれて3-0で勝利したセレッソだが、内容的には紙一重な部分もあった。特に前半は、相手の強度の高いプレスにボールを運ぶことができず、縦に付けたパスを奪われてカウンターを浴びるシーンも。札幌のストロングである右サイドから何度も進入されかけたが、中島元彦が戻り、原川力がハーフスペースを埋め、瀬古歩夢が体を張り、最後はキム ジンヒョンのビッグセーブで何とか失点は回避して試合を進めた。そうして得たのが、前半終了間際、CKの流れの中から生まれた藤田の先制点だった。乾貴士と松田力が頭から入った後半は、立ち上がり、乾がいる左サイドで主導権を握ると、CKから松田力が追加点。

終盤は札幌のジェイの高さに苦しむ場面もあったが、再びキム ジンヒョンにビッグセーブが飛び出し、試合終了間際には、乾のパスを受けた大久保がダメ押しの3点目。「苦しい時間帯を全員でカバーして乗り越えてくれた結果、このような結果につながったと思っています。選手たちの規律を守った自己犠牲に感謝しています」と小菊昭雄監督も語る、チーム全体で掴んだ勝利だった。

迎える今節も、簡単な試合にはならないだろう。前節と同様、攻撃力のある札幌に対し、守備で我慢する時間帯も訪れるはずで、そこをどうしのぐかが重要になる。前節はDFラインも引き過ぎることなく高い位置を取り、2トップも積極的にプレスをかけるなどアグレッシブな守備を見せた。必ずしも全てがうまくいったわけではないが、今節もやり方を大きく変えることはないだろう。

攻撃では、マンツーマン気味に前から奪いに来る札幌に対し、どう組み立てていくかもポイント。相手のプレスを外す長いパスも効果的に使いつつ、スペースを攻略していきたい。前節、後半から出場した乾が今節はどう起用されるかも注目だ。出場すれば、復帰後ホームでは初となる背番号23のプレーに期待は高まる。展開としては、前節と同様、先手を取り、前がかる相手を裏返して追加点を重ねていければベスト。我慢強い戦いの中から勝機を見出し、リベンジに燃える札幌を返り討ちにしたい。

今節、勝利すれば、他会場の結果次第では9位まで上昇することが可能になる。さらに、今節から中3日で迎える次の試合は、AFCチャンピオンズリーグのラウンド16・浦項スティーラーズ戦だ。1発勝負となるACLに向けて、さらに士気を高めていくためにも、ヨドコウ桜スタジアムでサポーターと勝利を分かち合い、チーム全体にエネルギーを注入したい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:中2日での北海道コンサドーレ札幌との再戦になります。前節の内容も踏まえて、今節のポイントについて
「前節は3-0で勝てましたが、想定内の、厳しいゲームになりました。札幌の、前から前から人に強く激しく来る守備に対して、前半は安定してボールを運べなかった部分が課題として出ました。後半は自分たちがイメージするサッカーができたのですが、明日も、前節と同様、人に強く来る相手の守備に対して、いかにチームとして同じデザインを描いて前に運んでいけるか。スペースを共有できるか。そのあたりがカギになると思います」

Q:前節、後半からプレーした乾貴士選手について。翌日以降の様子も含めた現状は?
「まずは45分間ケガなく試合を終えたこと、そして、アシストという素晴らしい結果を残してくれたこと。私たちにとっても非常に大きな結果となり、嬉しく思います。札幌から帰ってきて、昨日、今日と疲れを見せずに貴士らしく、明るくトレーニングにも取り組んでいました。明日は先発で使える状況にはあると思います。ただ、やはりケガのリスクも抑えたいですし、まだ45分しか出ていない状況なので。先発として出場させるのか、それとも、前節と同様、勝負どころでの起用になるのか。そこはこれから判断していきたいと思います」

Q:今後も短いスパンで試合は続いていくが、チーム状態が上向いている今だからこそ、先に向けてピッチ内外のマネジメントで考えていることは?
「これだけの連戦が続いていますので、選手たちにも伝えていますが、メンバー外だった選手が急に先発になることもあるし、先発で使っていた選手が次節はメンバー外になることもあります。前節も、山田と中島の2人は前半で交代したのですが、チームのために出し切って、次の選手にバトンを渡す役割も選手には担って欲しいということも伝えています。毎日、毎日の練習での取り組みが大事で、そこで常に100%のいい準備をすることは私自身も常に心掛けていますし、スタッフ全員で選手のサポートをしていきたいと思っています」

Q:代表活動に参加していたアダム タガート選手とダン バン ラム選手は、チームへの合流は、隔離期間を経て、もう少し先になる?
「そうですね。ケガなく帰ってきたという報告は受けていますが、そういうルールのもとでやっていかないといけないので、しばらくは別になってしまいます。まずはケガなく帰ってきてくれたことを嬉しく思います」

Q:今後も代表活動に参加するたびにチームからは離れてしまうが、そこは仕方がない?
「そうですね。彼らの力もチームにとって重要なので(厳しい部分はあるが)、いい競争をしながら、いい状態の選手を使っていきたいと思います」

Q:就任してからの4試合、守備の意識が高いと感じます。ある程度ブロックを作って対応する部分は、ロティーナ監督時代の守備体形にも近いようにも見受けられるが?
「ロティーナ監督からも、今までの監督と同様、たくさんのことを学ばせてもらいました。ブロックをしっかり作って粘り強く守る部分と、前から圧力をかけて、ボールを奪って速い攻撃に移る部分の使い分けができるチームを私自身も目指しています。そのためには、全員が高い意識で守備を行わないといけません。そのあたりは、一つひとつ積み上げているところですし、選手たちが、私が要求する守備の強度、規律を守ってやってくれていることに感謝しています」

Q:その使い分けに関しては、相手や試合展開に応じて臨機応変にやっていきたい?
「そうですね。おっしゃる通りで、試合の流れや、相手のビルドアップの状態はどうなのか、ボール保持者の状況はどうなのか、そのあたりは、チーム内でも約束事がありまして。それをしっかりと全員で共有していっている段階です」

■瀬古歩夢

Q:中2日で北海道コンサドーレ札幌との再戦になります。前節は、前半は相手の機動力、後半は相手の高さに苦しめられる場面もあったが、札幌の攻撃のイメージは掴めた部分もありますか?
「そうですね。前節、戦ったことで、イメージは掴めた部分もあります。今節も前節をインプットしながら挑めたらいいと思います」

Q:最終的には3点差での勝利でしたが、前節は守備の勝利だったと思います。新体制になり、規律を保った守備ができているのでは?
「小菊さんになって、全員が守備の共通意識を理解できていますし、それを試合で発揮できていると思うので、いいチームになってきていると思います」

Q:「全員が守備の共通意識を理解できている」ということだが、守備のベースとなっている部分は?
「まず、戦うところはサッカーでは絶対にやらないといけない部分ですが、それをもう一度、強度を高くチーム全体で意識できていることが、今の守備のベースになっていると思います。前の選手たちがあれだけハードワークしてくれたら、後ろの選手も狙いやすいですし、助かっている部分は多々あります」

Q:誰一人サボらず、2トップから始まる守備がよく機能していると思うが、立ち位置的なところに関しては、昨季までのやり方も生かされている?
「そうですね。小菊さんもコーチで何年もやってきて、色んな監督のもとでやってきた中で、昨季の守備のやり方は失点数も少なかったので、それを踏まえて、小菊さんのアイディアも生かしてできていると思います。自分たちとしても、昨季までのやり方は染み込んでいる部分もありますし、さらに、球際の部分など戦う気持ちもより一層上がったことで、より守備の強度は上がっていると思います。小菊さんになって、練習でもバチバチやるようになり、それが、強度が上がる要因にもなっていると思います」

Q:選手間の競争も激しくなってきた中で、山田寛人選手や中島元彦選手、喜田陽選手らアカデミー時代から一緒にプレーしてきた選手も続々と出てきているが、これからのセレッソを自分たちが支えていくという意識も芽生えている?
「自分自身はおととしくらいから出させてもらっていますけど、自分は常々、そういう気持でやっていました。自分が試合に出ることによって、刺激になると思っていました。小菊さんになって試合に出始めていますが、自分たちがこれからのセレッソを背負っていかないといけないと思うし、もっともっと上にいかないといけない。自分たちアカデミー育ちの選手たちが試合に出て活躍することは、もっとやっていかないといけない。一緒にプレーできて嬉しいですし、もっともっと強いチームにしていきたいです」

Q:乾貴士選手が加入したことによる効果について
「単純に雰囲気は明るくなりました。練習からチームを鼓舞する声をかけてくれますし、一つひとつのプレーに対しても、いいプレーがあったら、『ナイス』と常々言ってくれているので、乾くんが入って、よりチームは明るくなりました」

Q:海外でのプレー経験も豊富ですが、そのあたりで何か聞いたことはありますか?
「いえ、そのあたりはまだ聞いていませんが、試合中は左サイドで一緒になるので、コミュニケーションを取るようにしています。前節も、後半から入ってきて、『ここにパスをちょうだい』『こういう風に運んできて、ここに出して欲しい』という要求ももらっているので、乾くんがプレーしやすいように心がけていきたいです」

Q:新体制になり、ホームでの初勝利も待たれるが?
「そうですね。自分自身もJリーグではアウェイで2連勝しましたが、(ルヴァンカップも含めて)アウェイでしか勝っていないので、今節、ホームで勝って、小菊さんを笑顔にできるように頑張ります(笑)」

≪9/11札幌戦は”明治安田生命サポーティングマッチ”≫


2021明治安田生命J1リーグ 第28節 北海道コンサドーレ札幌 0 - 2 2021明治安田生命J1リーグ 第28節