FC岐阜
GK | 21 | 高木 義成 | |
DF | 2 | 阿部 正紀 | |
DF | 30 | 田代 雅也 | |
DF | 4 | 岡根 直哉 | |
DF | 20 | 鈴木 潤 | |
MF | 28 | 水野 泰輔 | 71 |
MF | 27 | 苅部 隆太郎 | |
MF | 14 | 風間 宏矢 | 64 |
FW | 7 | 田中 パウロ淳一 | |
FW | 24 | 難波 宏明 | 63 |
FW | 33 | レオミネイロ |
サブ
GK | 1 | 常澤 聡 | |
DF | 15 | 田森 大己 | |
MF | 6 | 髙地 系治 | |
MF | 23 | 小野 悠斗 | |
FW | 9 | エヴァンドロ | 63 |
FW | 34 | 田中 達也 | 71 |
FW | 36 | 瀧谷 亮 | 64 |
監督 | ラモス 瑠偉 |
シュート数
9
7
-
ブルーノ メネゲウ (5')
ゴールキック
4
22
コーナーキック
2
2
直接フリーキック
11
15
間接フリーキック
1
1
オフサイド
1
1
ペナルティキック
0
0
監督コメント
-
【ハーフタイム】
・攻撃の起点をサイドに作ろう
・セットプレーのこぼれ球を集中して奪おう
・カウンターに気を付けよう -
【試合後】
「まず、サポーターの皆さんにスタジアムをピンクに染めていただいて、アウェイにも関わらずホームのような雰囲気で試合をやらせていただいて感謝している。そういう力もあって、最後まで耐えることができて、勝利を手繰り寄せることができたと思っている。
今日は、あとから出た選手が自分の仕事を全うしてくれた。追加点を狙える状況も作ってくれた。いい守備から、遅攻、速攻という場面も何回か作れた。もう少し精度を上げれば、というところもあるけど、澤上(竜二)もまだプロ1年目ということで、自分なりの頑張り、守備から攻撃という部分を出していたし、玉田(圭司)もベテランの味で落ち着かせてくれた。玉田が入ることによって、澤上も融合されて良くなった。藤本(康太)については、J3では試合に出たけど、J2では久しぶりの試合の中、守備をしながら確実につなぐという自分の役割を果たしてくれた。
ただし、欲を言えば、0-1の状況からどうにか追加点が欲しかった。前半を含めて、後半も何度か決め切る場面があった。あそこで決めないと苦しむことは、ここ数試合、チームとして経験していること。決め切るところはチームとして追求しないといけないけど、ラストパスの精度も含め、個の集中力がないと最後は入らない。個の集中力も要求しながら、チームとしての回数もさらに増やしていきたい。
守備に関しては、あとから入った選手も含めて、集中して粘り強く最後まで戦ってくれた。今後、スケジュールも(週1回のペースに)戻るので、守備を堅持しながら、しっかり調整して次の試合に臨みたい」
Q:柿谷曜一朗選手が不在の影響について、監督はどうご覧になったか?
「リーグ戦の3分の1が終わって、玉田の使い方も含めて、チームとして勝利を得るために違う視点を持ってやろうかなと思っていた中で、その中心として考えていた選手がいないこということは、影響力は非常に大きい。ただ、ここからチーム力というか、総合力が試される時。そういう意味では、彼が相手に与えていた威圧をグループとして分散して、しっかりやっていくことが重要かなと思う。個を見ると、間延びした状況での裏への飛び出しなど、今日の後半のような展開でも、彼がいれば、と思う場面もあったが、今いる選手で戦って、今ケガしている何人かの選手をいい状態で戻せるようにしたい」
Q:山村和也選手の交代理由について
「試合中にボールがぶつかって、『少し前が見づらい』状態になった。慣れてきたら大丈夫だけど、疲れとともに、そういう状態になった。自分からバツ印(を出した)ということではないけど、藤本も非常に守りが効いているし、守備を固めながら確実につなぐということで、交代をした。(山村のケガの状態は)大丈夫だと思う」
選手コメント
-
●ブルーノ メネゲウ選手
「(Q:決勝点となったゴールを振り返って)
試合の入り方が良かったので、自然とチャンスも生まれた。マル(丸橋祐介)がいいプレーをして、いいアシストからのゴールだったと思う。マルからパスが来た瞬間、シュートコースは見えた。どこに打つかは決まっていた。
(Q:初めて自身のゴールが勝利につながったことは、うれしさも増すのでは?)
そうですね。自分はFWなので、自分のゴールでチームが勝つことは最高の気分。とてもうれしいね。
(Q:今日は柿谷選手が不在で、外国籍選手としても腕の見せどころだったと思うが?)
曜一朗は特別な選手なので、戻ってきてまた活躍してくれることは確信しているけど、自分たちも『助っ人』として勝利に貢献しなければならない。曜一朗がいてもいなくても、自分たちの質を見せていかないといけない。もちろん、チームの勝利はみんなのものだけど、この勝利は彼に捧げたい。チームのみんなもそういう気持ちだと思う」
●丸橋祐介選手
「(Q:決勝点をアシストした場面について)
(杉本)健勇からいい落としが来て、1人抜けて、中を見たら選手もかなり入ってきてくれた。その中でマイナス方向がフリーだったので、そこへ合わせるだけだった。ただ、先制できたことは大きかったけど、そこからの戦い方というのは課題も残る。もっと2点目を取りに行っても良かった。僕としてもどんどん上がっていきたいし、チームとしても2点目を取りにいかないと、最後に危ない場面が来るということは何度も経験してきたので。どうやって2点目を取るかということは、チームとして意思統一してやっていかないといけない。
(Q:今日の試合がJ1・J2通算200試合目だったが?)
そういうことも聞いていたけど、次が200試合目かなと思っていた。200試合も使ってもらってうれしいし、ありがたいこと。これからも出続けられるように頑張りたい。(達成について)早い・遅いというよりも、『気が付いたら』という感じだった(笑)。これからもチームのために頑張りたい」
●キム ジンヒョン選手
「(Q:セレッソでキャプテンマークを巻いたのは初めてだと思いますが?)
初めてですね(笑)。
(Q:渡された時はどんな気持ちでしたか?)
責任を持ってチームを引っ張っていかないといけない立場だということは理解しているし、キャプテンマークを巻いたことで、チームのことをいつも以上に考えて試合に臨みました。(柿谷)曜一朗がいない中、どれだけうまく(キャプテンとして)引っ張れるかということも考えたけど、チームのために責任感を持って戦った。キャプテンマークを巻いても巻かなくても、いつもと同じだとは思っていたけど、声はいつも以上に出た(笑)。みんなへ積極的に声をかけることはいつも以上に心掛けた。失点ゼロで抑えることができて良かったです。
(Q:ジンヒョン選手の好セーブも含めて完封勝利となったが?)
とにかく、落ち着いてプレーすることだけを考えていた。前節は1点差で勝っている中で、最後に失点してしまった。今日も1-0で試合が進んでいたので、今日は前節のことを繰り返さないように最後まで集中してプレーできたと思います」
●松田陸選手
「(Q:弟の松田力選手(名古屋グランパス)もスタジアムに来ていたようだが?)
はい(笑)。家族も見に来てくれた中での試合で、チームとしても勝ち切れたことは良かったです。
(Q:ここ2試合は最後に失点する試合も続いていただけに、完封勝利は大きいのでは?)
そうですね。そこは大きいですね。ただ、1点を取った後に、前半も後半もチャンスはあったので、そこで決め切ることができていれば、もっと楽に試合を進めることができたと思う。追加点を決め切る力を付けていかないと、上には行けないと思うので、そこはもっともっと求めていきたいです」
●澤上竜二選手
「(Q:今日は早い時間帯での出場となり、攻撃に絡む場面も多かったが?)
キヨさん(清原翔平)が、立ち上がりから少し体が重いということで、早くから準備はしていました。ここまで長い時間プレーできたことはなかったので、今日は攻撃に行ける場面も多かったし、シュートが打てそうな場面もあったので、しっかり打ち切って、結果を出したかったですね。
(Q:玉田選手から良いパスも受けていた。ペナルティーエリア内で倒されたかに見えた場面もあったが?)
いや、あの場面は押されたことは押されたけど、自分自身、中に行けずに外に流れてしまったので…。タマさんがボールを持った時は外に張るのではなく、どんどん中に入ることも意識してプレーした。紅白戦や練習試合で何度も一緒にやっていたので、やりやすかった部分はありました」
●玉田圭司選手
「(Q:試合に入る前は大きな歓声が飛んでいましたね)
聞こえていましたよ(笑)。
(Q:今季の中では、かなり長い時間プレーすることになったが?)
そうですね。その中で結果を出したかったけど、そう簡単にはうまくいかないね(笑)。
(Q:ただ、決定的な場面も何度か作りかけていましたが?)
それが自分の持ち味でもあるし、そこで決め切るとか、チームを活性化させる場面をどんどん作っていきたいです。
(Q:トップ下で出場して、意識したことは?)
ゲームを落ち着かせることができていなかったから、そういうことを自分がやりつつ、ゴール前に顔を出して、ゴールにつながるプレーもやっていければ、チームにとって大事な選手になれると思う。それを続けていきたい。
(Q:柿谷選手が欠場した中で、チームとしても試された試合だったと思うが?)
誰が出てもチームとしてまとまって戦っていくことが大事だと思うし、逆に曜一朗を焦らせないような試合をしていきたいですね。
(Q:リカルド サントス選手とのコンビは?)
練習をやっていて、相性はいいと思うので、ラストパスでいいパスを出すことができれば決めてくれると思う。
(Q:チームとしてアウェイで連勝という結果を残したが?)
結果を出したことはチームとして大事だけど、今のままでは今後、苦労する試合も増えると思う。勝っている中でも修正するところは修正していくことが大事になると思います」
●藤本康太選手
「(Q:J2での復帰戦となりました。おめでとうございます!)
ありがとうございます(笑)。久しぶりだったけど、ああいう時間帯だったので、やることは限られていたし、ハッキリしていた。監督の指示を受けながら、スムーズに入れたかなと思います。
(Q:ボランチでの出場は驚きでしたが?)
そうですね。ただ、最近は練習でもボランチやサイドバックをやることも多かったので。それでも、公式戦でボランチでプレーすることはプロ1年目以来だったので、多少の違和感はありました(笑)。2005年に初めてスタメンで出た時にボランチだったけど、すぐにセンターバックで出た選手がケガをして自分がセンターバックに回ったので、ボランをやったのは一瞬でした(笑)。
(Q:では、ボランチでの公式戦は、プロ入り後ほぼ初めてと言ってもいい?)
ホント、そんな感じでした(苦笑)。
(Q:今節を迎えるまでに、J3で試合経験を積めたことは大きかったか?)
そうですね。J3で1回やったことは僕としても非常に大きかった。観衆の中でプレーすることや、ピッチの雰囲気も含めて、J3でプレーして掴めた部分もあったので、J3でプレーできたことは良かったと思います。
(Q:セレッソサポーター席にも藤本選手に対する横断幕が掲げられていたが?)
ケガをしている時もずっと横断幕を張ってくれていたし、『早く戻ってきてね』という声も多くかけてもらったので、それはすごく力になりました。これから恩返しができるように頑張っていきたいです。
(Q:熊本にいる家族も喜んでいるのでは?)
はい。ただ、90分しっかり出ることが完全な復帰だと思うので、早くその状態に戻れるようにやっていきたいです。
(Q:熊本での試合<第21節 7/3・日>も近いですしね)
そうですね。試合が近づくにつれて、周りも『来るの?来ないの?』ってなると思います(笑)。いい準備をして、チャンスがあったら出場したいですし、そこでいいプレーを見せたいと思います」
試合後記
-
中3日でのアウェイ連戦となった今節。劇的な勝利を収めた第17節・V・ファーレン長崎戦 に続けと連勝を目指して乗り込んだ敵地でのFC岐阜戦は、5分、左サイドで杉本健勇が相手DF2人を引きつけて丸橋祐介へ落とすと、丸橋も対応に来たDFをかわして縦へ深く進入。マイナスに折り返したパスをブルーノ メネゲウが合わせて、セレッソ大阪が電光石火の先制点を奪った。ブルーノ メネゲウはこれで今季4点目。過去3得点はいずれも勝利には結びついていなかっただけに、「自分のゴールでチームが勝つことは最高の気分。とてもうれしい」と試合後は会心の笑みを浮かべた。
また、アシストした丸橋にとっては、この試合が記念すべきJリーグ通算200試合目。普段、クラブハウスからアウェイ遠征に出発する際、見送るサポーターに対して最後までチームバスの中から手を振り続ける心優しき男の個人技が光った。
もっとも、先制後の試合運びについては、その丸橋自身、「もっと2点目を取りに行っても良かった」と話したように、課題も残った。先制後は岐阜に主導権を渡したセレッソは、ファーストディフェンスとして岐阜のパスの出し手にプレッシャーがかからず、容易に縦パスを入れられた。37分には、岐阜のボランチ苅部隆太郎にスルーパスを通され、背後を取ったレオ ミネイロの折り返しから岐阜に決定機を与えたが、難波宏明のシュートはポスト左に外れて事なきを得た。
得点後はソウザのFKからのシュート1本に留まっていたセレッソだが、35分にチャンスが訪れる。負傷離脱中の柿谷曜一朗に代わって、この試合、キャプテンマークを巻いたキム ジンヒョンのキックを杉本健勇がヘッドで逸らすと、リカルド サントスが相手との競り合いで粘って抜け出し、ゴール前へパス。先制点のリプレイのような展開でもあったが、このラストパスは、中で待ち構えたブルーノ メネゲウにわずかに合わず、相手DFに防がれた。
セレッソ1点リードで迎えた後半も、岐阜の攻勢は続く。47分には、レオ ミネイロのクロスに田中パウロ淳一が決定的なシュートチャンスを迎えかけたが、ここは判断良く飛び出したキム ジンヒョンが体を張ってシュートを阻止した。ちなみに、今季でセレッソ在籍8年目となるキム ジンヒョンだが、キャプテンマークを巻いて試合に臨んだのは今節が初めて。「キャプテンマークを巻いても巻かなくても、いつもと同じだとは思っていたけど、声はいつも以上に出た(笑)。チームのために責任感を持って戦った」と、試合後は“キャプテン”として戦い終えた心境を笑顔で語った。
この試合、得点シーン以外でセレッソサポーターが最も沸いたのは、64分に玉田圭司がピッチに投入された時だった。期待を背にピッチへ入った背番号20は、持ち前のテクニックの高さでチームに落ち着きをもたらすと、72分には澤上竜二へラストパス。抜け出した澤上はペナルティーエリア内で相手DFに倒されたかにも見えたが、主審の笛は鳴らず。後半アディショナルタイムにも、玉田は見事なターンから前を向いてリカルド サントスへパスを通し、好機につなげかけた。「結果を出したかったけど、簡単にはうまくいかないね」と自身のプレーを振り返った玉田だが、今後、攻撃の質を高めていくためには欠かせない選手であることをピッチで証明した。
また、75分には、この試合がJ2復帰戦となった藤本康太が山村和也に代わってボランチに投入された。負傷を繰り返した昨季は一度もピッチに立つことがなかっただけに、彼の復帰もセレッソにとってはうれしいニュース。公式戦におけるボランチでのプレーは「プロ1年目のデビュー戦以来」ということで、「多少の違和感はあった(笑)」と話すも、「やることは限られていたし、ハッキリしていた。監督の指示を受けながら、スムーズに入れた」と守備をメインに役割を全うした。チームとしても、後半の中盤以降は岐阜にシュートは打たれても決定機を与えることなく1点差を守り切り、6試合ぶりに無失点で終えた。
先制後、追加点を奪って突き放せなかった攻撃。連動したプレスが思うようにかからなかった守備。攻守それぞれに課題が残ったことも事実だが、第6節・ジェフユナイテッド千葉戦 、第7節・清水エスパルス戦 以来となる連勝を敵地で果たしたセレッソは、順位も暫定で2位に浮上。次節以降のホーム連戦での首位返り咲きへ、追撃態勢を整えることに成功した。