2016明治安田生命J2リーグ 第12節

ニンジニアスタジアム
入場者数:7740人
愛媛FC
セレッソ大阪
0-0 0-0

愛媛FC

GK 1 児玉 剛
DF 4 西岡 大輝
DF 15 茂木 力也 21'
DF 23 林堂 眞
MF 3 玉林 睦実
MF 5 藤田 息吹
MF 8 小島 秀仁
MF 20 河原 和寿 84
MF 39 内田 健太
FW 10 瀬沼 優司 66
FW 17 阪野 豊史 87

サブ

GK 31 大西 勝俉
DF 22 深谷 友基
DF 25 パク チャニョン
DF 36 パク カンイル
DF 40 鈴木 隆雅 87
MF 7 近藤 貴司 84
MF 14 白井 康介 66
監督 木山 隆之

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 5 田中 裕介
DF 14 丸橋 祐介 85'
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ
MF 10 ブルーノ メネゲウ 68' 72
MF 24 山村 和也
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇 84
FW 11 リカルド サントス

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 3 茂庭 照幸
DF 33 椋原 健太
MF 7 関口 訓充 72
MF 31 橋本 英郎
FW 20 玉田 圭司
FW 29 澤上 竜二 84
監督 大熊 清

シュート数

9 11

ゴールキック

9 7

コーナーキック

2 4

直接フリーキック

16 14

間接フリーキック

1 3

オフサイド

0 3

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・無駄なファウルをしないこと
    ・サイドのスペースを活用しよう
    ・クロスの精度を上げよう
  • 【試合後】
    「中3日、中3日と続いたが、頑張ってくれた。相手との試合間隔の違いで不安もあったが、このスケジュールをよく乗り越えてくれた。精神的にも充実していた。ただ、最後、決め切る力というところ。リバウンドだったり、(柿谷)曜一朗のポジションを、もう1つ越えていく頑張りだったり。そこがあれば、さらに確実に決めることができると思う。攻撃の厚みとか、こぼれ球への反応とか。
     あとサイドもアイディアはあるけど、疲れた時にえぐるとか、勇気を出してもう1つ勝負してCKを取るとか、もう少しチャレンジができれば相手にとって嫌な場面も作れる。チャレンジすればリスクもあるけど、ただクロスを上げるのではなく、もう少し勇気を持って相手のパワーを削ぐような勝負は必要。次は日程的に空くので、修正すべきところは修正して、サポーターとともに1試合1試合を戦っていきたい」

    Q:3人目の交代を悩まれたと思うが、カードを切らなかった理由は?
    「守備のバランスを考えたり、ボールも奪えてお互いカウンターも出てきた中で、もう1枚切ることがいいのか…。リカ(ルド サントス)も、非常に起点になって相手も嫌がっていた部分もあるので。そこは確かに悩んだところではあるけど、澤上(竜二)もフレッシュで、もう少し具体的な仕事ができるかなと思っていた。少し足にボールが付かない場面もあった。関口(訓充)と澤上に懸けてということで、3枚目の交代はしなかった。流れ自体は悪くないと思っていた」

    Q:試合を通して愛媛の守りが固く感じたか、セレッソの決め切る力がなかったのか。どう受け止めているか?
    「相手もあるなかで、崩し切れなかったということでは相手の守備のオーガナイズもしっかりしていたと思う。自分たちにも、(ゴールの)手前まで来たり、決めれば終わりという場面も3回くらいあった。相手も集中力を欠かさずにやっていたけど、自分たちも負けないように攻守に集中力を欠かさずにやっていた。我々としては崩し切れなかったことになるけど、お互い集中してやっていたとは思う」

選手コメント

  • ●杉本健勇選手
    「僕も含めてビッグチャンスは結構あったので、1本決めていればという思いはある。次はホームなので、ホームではしっかり勝ちたいと思う。
     僕とブルーノ(メネゲウ)が、ゴール前に顔を出してチャンスを作る回数を増やさないといけない。ブルーノも守備を頑張ってしっかり戻っているけど、そこから奪った後にもう1つ前に出て行くことが僕も含めて課題でもある。実際、きついところはあるけど、それをやらないとチャンスも増えない。途中から出る選手もいい準備ができているので、自分たちがやれるまで全力でやって、もっとゴール前に顔を出さないといけない。戻っている分、失点はしていないし、守れている部分はあると思うけど、攻撃でもっともっと、サイドの選手も攻撃で組み立てて、ボールに絡んでいかないといけない。そうすればもっと違うサッカーもできると思う。次までに時間もあるので、練習でいろいろ試しながらやっていきたい」

    ●リカルド サントス選手
    「(Q:勝ちたかったのが正直な気持ちだとは思うが、試合を振り返ると?)
    最後までチャレンジはしたし、最後までゴールを求めたけど、残念ながらゴールは生まれなかった。それでもプラス思考で考えていかないといけないとも思うし、アウェイで勝点1でも取ることは大事だと思う。今週はきつい1週間だったけど、その中でもみんな、セレッソでプレーしているという気持ちを持って一生懸命プレーした。それを今日の試合で見せられたとは思う。この2試合、自分自身、相手の守備陣と激しい勝負をしてきてきた。ゴールは生まれていないけど、違う形で貢献はできていると思う」

    ●柿谷曜一朗選手
    「勝ち切れなくて残念です。後ろがあれだけ体を張って守ってくれていた分、俺らは前で仕事をしないといけなかった。いろいろな場面でチャンスもあった。サポーターがどう思うかということはあると思うけど、全員が1つの目標に向かってやっている。連戦でアウェイが続いたなかで負けなかったことは良かったと思うけど、勝点を積み重ねていく上で、こういう試合を引き分けで終わらせてしまったことは僕ら攻撃陣の責任。残り30試合ある中で、こういう試合をなるべく自分たちのモノにできるようにやっていきたい。
    (Q:相手との試合間隔の違いについて、差を感じたか?)
    それはただの言い訳やし、特に感じなかった。自分たちがチャンスで決め切れればもっと楽な試合になったから、個人的にもチームとしても最後を決め切ることが足りなかった。それはどこのチームも同じ課題だと思うけど、練習からしっかりやっていきたい。

    (Q:3試合ぶりにホームで迎える次節に向けて)
    連戦だったので、まずはしっかり体を休めて、悪い所は直して、自分たちのいい所をもっと出せるように、どこが相手でもやるだけかなと思います」

    ●山下達也選手
    「(Q:勝ちたかった試合だとは思うが、守備陣としては勝点1を拾えた試合でもあるのでは?)
    後半の最後のほうはクリアが少し雑になった部分もあるし、そこから相手のセットプレーになったりもした。跳ね返す場所も考えないといけないかなと思う。取った時に、もう少しいいところにパスをつけることができれば、展開も変わって来るのかなと思う。
    (Q:つなぐところは丁寧につなぎたかった?)
    そうですね。リカ(ルド サントス)のところとか前半は競り勝っている場面も多かったし、相手がそれを嫌がっている部分もあって、相手にとって嫌なことは続けようというスタンスではあったけど、少しドカン・ドカン(と蹴ること)の繰り返しになってしまった。まあでも、連戦の中で勝点1を取ったことをポジティブに考えたい。
    (Q:最後に相手に押し込まれた場面については?)
    クロスは上げられても相手に高い選手がいたわけではなかったので、そこまで怖さはなかった。最後まで集中して守れたと思う」

    ●田中裕介選手
    「(Q:決定機は前節よりも作れていた印象だが?)
    そうですね。プレーしている感じでは前節より得点の匂いもあったし、ゲームも握れていたのかなという思いはあった。攻められながらも、そういうことにも慣れてきたし、やっていてそこまで息苦しさは感じなかった。それだけに、勝ちが欲しかった。1試合を通じて何回かビッグチャンスがあって、特に後半の最初のほうは僕とソウザ、前半の最後に(柿谷)曜一朗。そういうところを決めていれば、というゲームではあった。やはり、連戦で体も少しきつかったなか、後半の最後は少し攻められたけど、しっかり守り切れたことは良かった」

    ●ソウザ選手
    「ハッキリしたチャンスはウチのほうが多かったけど、自分たちのミスというよりは、相手が頑張って防いだ結果だと思う。相手にはあまりチャンスは与えなかったし、アウェイで勝点を積み重ねた部分ではうれしく思う。
    (Q:後半最初のソウザ選手のチャンスも、相手を褒めないといけない?)
    そうですね。自分たちのミスではなく、相手を褒めないといけない。相手がいいプレーをしたということだと思う。
    (Q:2試合アウェイが続いて、次はホームゲームになる。サポーターへメッセージを)
    アウェイに来てくれたサポーターには感謝しているし、またホームでいつもどおり声援を送ってほしい。試合後、サポーターに幸せの瞬間を与えることができるように、しっかり準備していきたいと思います」

    ●関口訓充選手
    「今日は自分も含めて決めないといけないチャンスもあったし、勝てていないのでなんとも言えないけど、もう少し中盤でつないでサッカーをやったほうがいいのかなという印象はある。チャンスになっている形も、放り込んで、そのアクションでこぼれてという形が多い。もう少し自分たちで崩す形を持たないといけない。流れの中でのコンビネーションも増やしていきたいという思いはある。
    (Q:12試合を終えて、攻撃の部分で課題が残るということか?)
    そういう部分はあると思います。これだけのメンバーがいて、12試合が終わって12点しか取れていない。攻撃に関してもの足りなさはあると思うし、これで満足していたらいけない。見ている人は、攻撃の形にもの足りなさも感じていると思う。もう少し連動したプレーも必要かなと思う」

試合後記

  •  2016明治安田生命J2リーグ第12節。セレッソ大阪は、連勝を懸けて愛媛FCのホーム・ニンジニアスタジアムに乗り込んだ。愛媛とは、昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝以来の対戦となった。

     試合は序盤、まずペースを掴んだのはホームの愛媛。守備時は両ウィングバックも下がって5枚で構える形にはなるが、コンパクトな陣形を保ちつつ前に押し出すと、奪ったボールはサイドで起点を作り、アタッキングサードへの進入を試みてきた。それでも、セレッソ守備陣は慌てることなく、愛媛の攻撃をしのぐ。前節の松本山雅FC戦で修正したセットプレーの守備はこの日も安定し、28分の玉林睦実のミドルシュートもGKキム ジンヒョンが阻止した。

     すると、前半の終盤、セレッソは2つのビッグチャンスを作る。1つ目は35分。相手ゴール前で、ソウザ、ブルーノ メネゲウ、山村和也が小気味良くパスを回すと、山村の縦パスを杉本健勇が落とし、ブルーノ メネゲウがシュート。この試合、セレッソにとって最初の枠内シュートは決定機に近かったが、シュートはGK正面に飛んだ。2つ目は44分。田中裕介のフィードに対し、リカルド サントスと競った愛媛DFのクリアがスペースに走り込んできた柿谷曜一朗へこぼれる。だが、決まったかに思われた柿谷のシュートは惜しくもサイドネット。欲しかった先制点を奪うことはできなかった。

     後半は、前半の立ち上がりとは一転、セレッソが攻勢を仕掛ける。47分、ブルーノ メネゲウのクロスからソウザが決定機を迎え、GKも外した状態でシュートを放ったが、相手DFにゴールライン手前でクリアされた。続く50分にもセレッソに決定機が訪れる。FKを素早く始めたセレッソは、柿谷の絶妙なクロスをリカルド サントスが頭で落とし、田中がボレーで合わせるも、この決定的なシュートも愛媛GK児玉剛に防がれた。ゴール前を固める愛媛に対し、セレッソはリスタートで工夫も凝らしつつ、左右の揺さぶりから決定機を作ったが、勝負への執念を見せる愛媛守備陣の前に、すぐそこまで来ているゴールを割ることができない。

     その後もセレッソは愛媛を自陣ゴール前に釘付けにしてゴールに迫ったが、愛媛の粘り強い守備を破ることが出来ない。76分には、4分前に交代で入った関口訓充が柿谷とのワンツーから惜しいシュートを放つが、ここもゴールを捉えることが出来なかった。

     再三の好機を生かせずにいると、試合終盤、セレッソは愛媛の反撃に遭う。「ゲームの進め方としては自分たちのタフにやる良さを出してゲームを作っていって、最後に頭ひとつでも抜けられればな…というプランでやった」と試合後に敵将・木山隆之監督が明かした言葉通り、選手交代も含めて前への推進力を増した愛媛の攻撃に、セレッソはクリアするのが精一杯の状態に。セカンドボールも相手に拾われ、波状攻撃を受けたが、前半同様、山下達也と田中らセレッソDFラインは冷静に対応。88分に訪れたこの試合最大のピンチも、近藤貴司のシュートはキム ジンヒョンがしっかりとキャッチした。

     90+3分、セレッソは最後の力を振り絞り、途中出場の澤上竜二のクロスに関口がヘディングで合わせたが、際どいコースに飛んだシュートはまたしても愛媛GK児玉に防がれた。結局、両チーム、最後までゴール目指して攻め続けたが、決め切ることは出来ず、昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝と同じくスコアレスドロー。互いに勝点1ずつを分け合う結果に終わった。

    「ハッキリしたチャンスはウチのほうが多かった」(ソウザ)、「後半の最初のほうは僕とソウザ、前半の最後に(柿谷)曜一朗。そういうところを決めていれば、というゲームではあった」(田中)。選手それぞれが試合後に話したように、セレッソとしては相手より得点のチャンスが明確にあっただけに、勝点3を逃した試合ともなったが、「相手を褒めないといけない。相手がいいプレーをした」(ソウザ)と愛媛守備陣の集中力も最後まで保たれていた。試合終盤の愛媛の猛攻を防ぎ、90+2分に決勝点を決められた昨季の第27節の再現だけは許さず、連戦の中で勝点1を取ったことも確かだ。

     今節を終え、今季ここまで12試合を消化したセレッソ。その中で残した勝点24という数字は素晴らしいが、上位10チームの中で最も少ない得点力は伸ばしていかなければならない。「サイドの選手も攻撃で組み立てて、ボールに絡んでいかないといけない。そうすればもっと違うサッカーもできる」(杉本)、「攻撃に関してもの足りなさはある。もう少し連動したプレーも必要」(関口)。選手はそれぞれに、今後へ向けた課題も口にした。

     長いリーグ戦。今後も今節のようなタフな試合が続くだろう。その中で、「悪い所は直して、自分たちのいい所をもっと出せるように、どこが相手でもやるだけかなと思います」と主将の柿谷は話す。まずは次節のレノファ山口FC戦。3試合ぶりにホームで迎えるこの試合で勝利を掴み取るべく、チームはしばしの休息の後、しっかりと準備を進めていく

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