ACL 第1節

大阪長居スタジアム
入場者数:10,856人
セレッソ大阪
  • ホドリゴ・ピンパォン(14')
    ホドリゴ・ピンパォン(76')
アレマ・インドネシア(インドネシア)
  • ノー・アラム・シャー(50')
2-1
1-0 1-1
- -

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭照幸
DF 14 丸橋祐介
DF 20 高橋大輔
DF 22 上本大海
MF 5 中後雅喜
MF 7 乾 貴士
MF 10 マルチネス
MF 16 キム・ボギョン
MF 23 倉田 秋
FW 9 ホドリゴ・ピンパォン

サブ

GK 1 松井謙弥
DF 4 藤本康太
DF 32 尾亦弘友希
MF 13 清武弘嗣
MF 25 黒木聖仁
FW 11 播戸竜二
FW 19 永井 龍
監督

アレマ・インドネシア(インドネシア)

GK 31 アフマド・クルニアワン
DF 2 プルワコ・ユディ・プラトモ
DF 3 ズルキフリ・シュクル
DF 7 ベニー・ワハユディ
DF 27 ワルヨ
MF 6 ムハンマド・リデゥアン
MF 17 エステバン・ギレン
MF 19 アフマド・ブストミ
FW 9 ロマン・クメロ
FW 10 アフマド・アミルディン
FW 12 ノー・アラム・シャー

サブ

GK 25 シャイフディン
GK 37 ジュアン・レフィ
DF 32 レオナルド・トゥパマフ
MF 18 ロニー・フィルマンシャー
MF 44 ヘンドラ・リドワン
FW 15 スナルト
FW 29 T・アブドゥルムシャフリ
監督

シュート数

14 6
  • 高橋大輔(1)
  • 中後雅喜(1)
  • 乾 貴士(1)
  • マルチネス(2)
  • キム・ボギョン(2)
  • 倉田 秋(3)
  • ホドリゴ・ピンパォン(3)
  • 清武弘嗣(1)
  • ワルヨ(1)
  • ロマン・クメロ(1)
  • アフマド・アミルディン(1)
  • ノー・アラム・シャー(3)

ゴールキック

4 10

コーナーキック

3 2

直接フリーキック

18 12

間接フリーキック

2 1

オフサイド

2 1

ペナルティキック

0 1

監督コメント

  • 【試合後】
    「セレッソにとって、初の国際大会での公式戦で、内容的にも勝つべくして勝った、勝利という結果が出たことは本当にうれしく思います。しかしながら、今日の試合は前半と後半でまったく違うものになってしまいました。前半、まったくセレッソのサッカーになっていませんでした。しかし後半、自分たちのサッカーというのが出せるようになったとは思います」
    Q 前半、チームが機能しなかったのは何が原因だとお考えですか?
    A「ひと言で言うと、パスのクオリティが低かったということです。本当に多くのパスミスをしてしまいました。ひとつはグラウンドがスリッピーだったということもありますが、相手のアレマが完全に自陣に引いてディフェンスをされていたこと、これも影響したかと思います。しかし、セレッソのクオリティを考えると、あれだけのパスミスをしてしまったことは残念です」
    Q 後半、修正されたと思いますが、ハーフタイムはどんな指示を出されましたか?
    A「本当のところをいうと、ハーフタイムに修正したというものではなかったと思います。選手の気持ちの部分、心構えの部分だと思います。後半に、より自分たちのサッカーを出すぞという心構えをして臨んだこと、そしてそれによってミスが減り、崩しの形がどんどん出てくるようになり、シュートも打てるようになった。結果としては、選手の気持ちの部分、切り替えの部分、心構えの部分が一番大きな要因だと思います。はっきりいって、前半のサッカーはまったくネガティブな意味でのサプライズでした」
    Q 新戦力のピンパォン選手が2得点ということですが、その部分もふくめて監督の評価をお願いします。
    A「今日、彼は2点を取るという結果を出したし、さらに得点する能力をもった選手なので、今シーズン本当にチームにとって重要な選手になると思います。ただし今日の前半は、ほかの選手と同様、まったくサッカーになっていなかったと思います。しかし、後半はしっかりと自分のプレーの整理をして、チームに貢献したと思います。彼は、本当にスピードがあるだけでなく、ポジショニングの感覚も非常にいいものをもっているし、これからも今シーズン多くの得点を取ってくれると思っています」
    Q 監督は昨日、アレマのほうが今シーズン10数試合をしていて、試合勘があるとおっしゃっていました。翻って、セレッソは今季まだJ1との試合をしていないという点を今日の前半に感じられましたか?
    A「おっしゃったとおり、今シーズン初の公式戦だったということで、ゲーム勘、そこは影響したと思います。セレッソにとって国際大会の初めての公式戦であるだけではなく、シーズンの初の公式戦でもあった、これは少なからずメンタルな部分を含めて、大きな影響を与えたであろうと思います。しかし、私はメンタルな影響が出るのであれば、もっとポジティブな影響が出るのではと思っていました。昨日今シーズン初の公式戦を戦われたガンバは、我々のサッカーよりはるかにいいサッカーをされていました。そういう意味では、土曜日までにいい準備をしなければと思っています」
    Q 前半うまくいかなかったとはいえ、勝点3を手にして、ACLの出だしがよかったと思うんですけれども、グループステージはアウェイの山東に行くことになりますが、乗り込むにあたってこの勝点3は大きいと思いますか?
    A「おっしゃるとおりで、勝利と言うものは非常に重要な意味を持つと思います。さらに今日の勝利は、セレッソの歴史に残るものだと思います。ただし、今日のスコアには満足していません。もっと点を取らなければいけない試合でした。この先、やはり得失点差が重要になってくると思います。前半、もっと後半と同じようなサッカーができていればもっともっと得点を重ねることができたと思います」
    Q ピンパォン選手のプレーですが、彼は1トップでいながら、前で張っているのではなく、下がってパス回しに参加する選手ですが、もっと前で張ってもいいかと思いますが、そのあたりは監督の指示通りにやっているという感じでしょうか?
    A「今後も、私はあなた(質問された方)がピンパォンが前に張り続けている試合というものを見ないだろうと思います。なぜなら、彼は背が高くない。フィジカルが強くない。彼の持ち味は何といってもスピードなんですね。彼がもしゴール前に張る様なポジショニングをとっていると、なかなかボール触れないという状況が生まれると思いますし、逆に3人のシャドーの運動量、そして動きの中での出入り、倉田やキム・ボギョン、ピンパォン、乾という選手が自由に動き回ることで、セレッソらしさが出てくると思います」

選手コメント

  • ・ホドリゴ・ピンパォン「デビュー戦で2ゴールというのは僕のキャリアの中で初めてだったので、非常に嬉しく思っています。これからも、今日の試合のように皆の力を借りて、もっともっと点をたくさん取っていきたいです。今日は自分がゴールを決めましたが、決して僕一人で試合に勝ったわけではありません。あのゴールも、メンバーのサポートがなければ決められなかった。チーム全体で勝ちとった勝利です。
    (先制点のヘディングは?)
    キャンプ中にもヘディングで3点取っていたので、ヘディングは自信がありました。乾からのパスも本当に美しいパスで、非常にヘディングしやすかった。だから半分は乾のゴールだと思っています。
    (試合としては)
    今日はグラウンドがスリッピーで、僕だけでなく全体的にミスパスが多く、前半は非常に苦しみました。けれど後半に入って、そうした部分がチームとして良くなってきて、最終的にゴールも決めることができ、良い結果に結びついた。先制点を決めた後、もう1点、2点と取れる気がしていましたが、残念ながら予想外の展開となってしまった。そんな中でも、最後まで全員で戦い、最終的に良い結果を勝ち取れた。確かに厳しい一面も垣間見られましたが、ACLは決して弱いチームが出てくる大会ではありません。今日のような厳しい状況も当然ある。だからこそ、僕たちは常に集中を切らさず試合に臨んでいくことが大事だと思います。
    (連係は?)
    自分としては、いい感じになっていると思っています。最初はフィットするまでにもう少し時間がかかるとみていましたが、コンビネーションは思っていたよりもうまく取れている。あとは試合を重ねることでもっともっと良くなると思います。
    (日本での生活は?)
    一番大変だったのは食事やコミュニケーション。最初のうちは食べ物にも、セレッソの選手たちとのコミュニケーションにも苦労したのですが、たくさんの人が生活面をサポートしてくれているので今は大きな問題はありません。
    (このチームでやっていく自信は?)
    もちろんあります。他の選手と一緒に、皆の助けを借りて、セレッソの歴史の中に自分の名前を刻みこめるように頑張っていきます。
    ・茂庭照幸
    「ACLは初めてのことばかりなので、今日はまず勝つことが一番大事だと考えて臨みました。初めての大会、それも初戦ですし。名古屋も、アウェイですが負けていましたし、やはり難しい試合だということは分かっていました。ただその中でも、しっかり勝ち切ることが、自分たちのような若いチームにとっては大事でした。だから、どんな形であれ自信を持っていいと思う。相手は決して格下ではありませんでした。実際にはそれほど力の差はなかったと思います。中国、韓国のチームとはきっと、もっと撃ち合いになったり、五分五分の戦いになるかもしれないですが。引いた相手をどう崩すかが今日は一つの課題になったと思うけれど、その中でも点が取れた。中後がいいキックを持っていて、セットプレーでも点が取れたことが大事だと思います」

試合後記

  • セレッソ大阪に新しい歴史が刻まれた日――2011年3月2日、世界への第一歩となる「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)」第1日、アレマ・インドネシアとの対戦は、今季公式戦の初戦という難しい状況の中、価値ある勝点3を得て「今日の勝利はセレッソの歴史に残るもの」(レヴィー・クルピ監督)となった。
     国際大会にふさわしい、大阪長居スタジアムを舞台にセレッソのACLが幕を開けた。昨季の守備力が強化したチームをベースにして、今季新加入したFWホドリゴ ピンパォン、MF中後雅喜、キム ボギョン、倉田秋の4選手が、どうフィットするのかに注目が集まっていた。
    前半立ち上がりからスリッピーなグラウンドの影響と意思疎通に不安が見えるパスミスが多発。しかし、各選手は技術能力の高さを随所に表現していたことから、得点が生まれる期待感が徐々に高まっていた。その期待に応える形で先制点が生まれる。14分、丸橋のインターセプトから新加入の選手たちが上手く噛み合い倉田→ボギョン→乾とつなぎ、ドリブルから乾らしい柔らかなタッチからピンポイントクロスをピンパォンへ、それをヘッドで押し込んだ。その後もチャンスは作るが、引いた相手に得点出来ず1-0で折り返す。
    後半開始早々相手のCKからの流れからペナルティエリアで上本の胸トラップ時にレフェリーの笛が鳴り、ハンドとみなされたPKで50分に追いつかれてしまう。「今日は本当にみんなに感謝します。本当にみんな力があると思う。得点されてからみんなが同じ方向を向いてくれた」と、上本が振り返ったとおり、そこからセレッソ本来のサッカーが展開された。セレッソらしいパス交換を多用し、気持ちの入った怒涛の攻撃をみせるが、なかなか得点につながらない。相手が引き分け狙いで引いてきた76分、相手陣内で得たFKを中後がキック、そのボールの意図に上手くピンパォンが右足で合わせて2点目を決めた。挨拶代わりの2点目の後、一目散にゴール裏のセレッソサポーターの元へ走っていったピンパォン。選手とサポーターの心が一つとなり、長いアディショナルタイム5分の間も含め最後の最後まで気持ちを切らすことなく全員で戦い、ACLでの初勝利を手にしたのだった。
    茂庭キャプテンが試合後に、「今日はまず勝つことが一番大事だと考えて臨んだ。難しい試合だということは分っていたが、その中でも、しっかり勝ちきることが自分たちのような若いチームにとっては大事だった。だから、どんな形であれ(勝利に)自信を持っていい。相手は決して格下ではなかった。実際にはそれほどの力の差はなかったと思う」と、チームを戒めつつも今日の勝利は大きな意味を持っていると話していた。初陣から学んだ貴重な教訓を、今週末からのリーグ戦と今後のACLに生かしていく。