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10/5 大宮戦 Pick Up Player【浅山茉緩選手】

  • 10/5 大宮戦
  • メディア


今シーズンここまで様々な選手が様々なポジションで起用されているが、浅山茉緩もその一人。第1節は後半途中から3バックの中央、第2節は後半開始から右のウィングバック、第4節も後半途中から右のウィングバック、第5節は3バックの右で先発し、第6節と第7節は右のウィングバックで先発、第8節は4バックの右サイドバックで先発し、後半途中から2トップの一角に移った。WE参入初年度からCBとFWの二刀流で活躍を続けてきたが、今シーズンはそこにサイドも加わり、よりユーティリティー性を発揮。体の強さやスピードなど、フィジカル的なアスリート能力も高く、「フィールドプレーヤー全員が浅山なら強いのではないか」と思わせる稀有な能力を持った選手だ。その中で、どの場所でもチームのためにプレーすることは前提として、自身が「一番、楽しい」と公言するポジションがFW。前節の試合後も、「言われた時はビックリしましたが、ワクワクする気持ちになりました(笑)」と、前線へポジションを移した際の心境を語った瞬間、一気に笑顔が弾けた。「自分からアクションしてボールを引き出すこと、スペースや背後を取れた時の楽しさはFWでしか感じられない部分」とその魅力について語る。
 
第7節・アルビレックス新潟レディース戦で今シーズン初ゴールも決めた。脇阪麗奈のCKにニアで合わせ、ゴールにねじ込んだ形だったが、角度のない難しい体勢からシュートを打って枠に入れる体の強さが光った。WE初ゴールは1年目に奪っているが、昨シーズンは無得点に終わっているだけに、今シーズンの早い段階で一つ取れたことは大きい。試合翌日が22歳の誕生日だった浅山にとっては、自らのバースデーを祝うゴールにもなった。「とても嬉しかったですし、得点の嬉しさは忘れてはいけない。また取りたいと思いました」と次なる欲もすぐに生まれた。1シーズン2得点以上はまだないだけに、2点目、3点目も貪欲に狙っていきたい。浅山のFWとしての魅力について松田監督は、「スピードが一番の特長ですが、大きな動きができる、大きなスペースでターゲットになれる。そこにボールが来なくても、別の選手が起点を作れる。囮(おとり)にもなれるし、自分でも突破できることが良さ」と話す。攻撃の迫力を出すために、その動き出しがカギになる。
 
今シーズンは、昨シーズン限りで現役を引退した前川美紀さんが付けていた背番号5を継承。シーズン前には、「美紀さんも色んな思いを持ってプレーしていたと思います。セレッソを築き上げてくれた選手なので、その思いも背負って、自分が引き継いで結果を残したい」と抱負を語った。実際にシーズンが始まって、「最初は一桁という番号に慣れなかったですが、何人かに『いいやん』と言ってもらえたので嬉しかったです(笑)」と話すように、すでに違和感はない。時にDFとして守り、時にFWとして攻める。ポジションに囚われないプレースタイルにピッタリと合っている。連敗ストップに挑む今節。戦う本能を研ぎ澄まし、勝利へ向かって走り抜く。

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