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9/20 新潟L戦 Pick Up Player【百濃実結香選手】

  • 9/20 新潟L戦
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新たに松田岳夫監督を迎えた今シーズン。ピッチでは各ポジションで激しい競争が繰り広げられている。チームの最大値を模索すべく様々なトライも試行。選手個々の成長も促し、特長を引き出すべく、ポジションも固定されることなく流動的だ。その中で大きな驚きをもって迎えられたのが、百濃実結香の中盤起用。なでしこリーグ時代、「試合の流れの中ではボランチでプレーすることもありました」と振り返るが、試合開始からプレーするのは、WEリーグ参入後は初。その第5節・INAC神戸レオネッサ戦を迎える前、松田監督は百濃の中盤起用について、「チームとして真ん中でキープしたり、落ち着ける時間を作りたいと考えた時、(百濃は)ボールを受ける能力、引き出す能力も高い」と説明。「景色を変えることで、新たな発見にもつながる」(松田監督)と“コンバート”の意義を説いた。
 
前節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦では2シャドーの一角で先発すると、守備では中を締めるとともに、奪った後は背後へ抜け出すプレーも披露。前半16分、宮本光梨のパスに抜け出し、GKとの1対1を迎えかけた場面もあった。WEリーグ参入後は左サイドを主戦場とし、スピードに乗ったドリブル、緩急を付けた突破を武器にしていたが、以前はFWでプレーしていた時期もあり、「背後への抜け出し、タイミングを見て前に出ていくことは得意」と語る。オフ・ザ・ボールの動き出しに優れている部分は、よりゴールに近い中央でプレーした際の利点となる。また、サイドでは時間帯によっては孤立する状況もあっただけに、ボールに関わる時間が多い中央は、サイドとはまた違った楽しさもあるか。「違う視点でプレーすることで、プレーヤーとしても成長できると思うので、ポジティブに捉えたい」と自身も前向きに話すように、本来のサイドに加え、シャドー、ボランチと複数のポジションでプレーすることで、選手としての幅を広げることにもつながっていく。
 
WE参入3年目となる今シーズンの抱負について、「ゴール前に顔を出す回数、ゴールに関わるプレーを増やすことは目標にしています」と話す。これまでの自己最多得点は、ベストイレブンにも選出された2022年のプレナスなでしこリーグ1部で記録した6得点。リーグのカテゴリーが上がった現在も、キャリアハイを目指す心意気は変わらない。サイドで出た場合は「クロスを上げる回数を増やし」、中央なら貪欲にゴール前に入っていく。オフ・ザ・ピッチでは明るい性格で、場を和ませるキャラクター。新加入の新井萌禾が入って間もない頃、米田博美とカフェに誘い、そこで仲を深めた。「最初に実結香さんと博美さんと仲良くなれなかったら、こんなに早く溶け込めなかったと思います」と新井も話すなど、ルーキーの適応にも一役買った。「自分のプレーで観てくれる方に元気と笑顔を届けられる選手になる」ことを夢に掲げるチームきっての人気者。4試合ぶりの勝利を目指す今節に向けても、「最後まで走り続けて結果にこだわりたい。ゴールも狙っていきたいです」と意気込む。今節はどのポジションで出場するか。楽しみに試合開始を待ちつつ、チームに勝利をもたらすプレーに期待したい。

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