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8/31 AC長野戦 Pick Up Player【白垣うの選手】

  • 8/31 AC長野戦
  • メディア


169センチの長身から繰り出す打点の高いヘディング、フィジカルの強さを生かした対人守備に特長があるセンターバック。今シーズンは自身初の3センターバックの中央を任されており、“エースキラー”としても潰しに磨きがかかっている。ダイナミックで力強いプレーは奪った後の攻撃参加にも生かされており、局面を打開するドリブル突破、推進力も魅力だ。「奪ったら、やっぱり前に行かないと。目標は、そこからゴールを決めることです!(笑)」と茶目っ気たっぷりに話すように、「ディフェンダーでも点を取れる選手」を理想に掲げており、セットプレーも含めたゴールにも期待がかかる。
 
WE参入1年目のINAC神戸レオネッサ戦では、当時・高校3年生(育成TOP可選手)ながら、なでしこジャパンの田中美南とも堂々、渡り合うなど、臆するところがない強心臓ぶりを発揮した元気印は、その後も着実に成長を遂げ、昨年9月に行われたFIFA U-20女子ワールドカップではグループステージから決勝戦まで全7試合に出場。決勝で惜しくも敗れて優勝は叶わなかったが、大会を振り返って、「1対1やフィジカルで勝てた部分は自信になりました。自分より大きい相手もいて、普通にやったら勝てない状況も出てきたので、より工夫して守るようになりました」と話すなど貴重な経験を積んだ。大会から戻った最初のリーグ戦でもゴールを奪い、まさに成長著しいパフォーマンスをWEの舞台でも発揮していた矢先の昨年11月中旬、ホームでのAC長野パルセイロ・レディース戦を前にした練習で負傷。左膝内側半月板損傷による手術を行い、長期離脱も余儀なくされた。ただし、リハビリの間も、「最強の体」を手に入れるべく筋トレを含めたトレーニングに励むと、「奪いに行った後、入れ替わられないよう、止まる動作も意識した」と、自らの課題にも目を向けながら、昨シーズン終盤、全体練習へ合流。迎えた今シーズンは、「ケガしたとかは関係なく、思い切ってプレーしたい」と持ち前のポジティブな精神を全開で挑めている。
 
当時5歳だった2011年、「なでしこジャパンのW杯優勝を見て始めた」サッカー。名前の由来はスペイン語で1番を意味する「ウノ」であり、自身の夢も、「W杯に出て優勝」すること。「小学4年生で、“夢は海外でプレーすること”と書いていました(笑)。W杯に出て海外で活躍する選手、人に夢を与えられる選手になりたい」と描く未来はワールドワイドだ。そうしたスケール感の大きさこそ彼女の魅力だが、「世界やなでしこジャパンに目標を置いた時、まだ足らないことは多い。上に行くためにはやってはいけないミスもあるので、そこは意識させて改善しないといけない」と鳥居塚伸人前監督も話していたように、大きな目標に近づくためにも、目の前の一戦、一戦、ワンプレー、ワンプレーが重要になる。WE参入3年目の今シーズン、毎試合、「目の前の相手にはやらせない。1点も与えない」と自らに誓って挑んでいる。気心が知れた同年代の米田博美、中谷莉奈らと連係を取りながら、今節もハードな守備で失点ゼロに抑え、チームを勝利に導きたい。

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