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8/24 N相模原戦 Pick Up Player【新井萌禾選手】

  • 8/24 N相模原戦
  • メディア


松田岳夫監督を招き、“新生セレッソ”として戦った開幕2試合。ピッチで一際、輝きを放った選手が、FC十文字Mareから新加入の背番号19、新井萌禾だ。前節のちふれASエルフェン埼玉戦でもチーム最多のシュート3本を放つなど、攻撃を活性化。この試合の実況を担当された安田美香さんの言葉を借りてアレンジするなら、“ここにもか(萌禾)、そこにもか(萌禾)”と言える、ピッチの至るところに顔を出す縦横無尽のプレーぶりが光った。愛らしいルックスが目を引く一方、その魅力は泥臭く戦う姿勢にある。勝ちたい気持ちを前面に出し、何度もボールを受けて、ゴールへ向かうプレーは見る者の心を打つ。
 
幼少期は「バレエやピアノ、バレーボール」と様々な習い事をしていた中で、「ヴェルディ川崎のユースでプレーしていた」父、さらには「負けたくないライバルでした(笑)」という3歳上の兄の影響で、小学3年生から始めたのがサッカーだった。中学では、日テレ・東京ヴェルディメニーナで技術を磨いた。ポジションは右サイドバック。「清水梨紗さんをお手本に」攻守にハードワークし、頭角を現した。ただし、メニーナでは高校への昇格は叶わず、十文字高校に進学すると、転機は高校1年生で臨んだ選手権で訪れた。「ボランチでプレーしていた憧れの先輩」のケガにより、自身が中盤を務めることになったのだ。中盤でのプレーはSBにコンバートされる前の中学1年生以来であり、「初めての選手権で緊張」もあった。それでも、「先輩の分までやらなきゃ」という前向きなメンタルで臨んだ結果、「見ることができる場所が増えて、ボールタッチの質も変わった」と成長を実感。飛躍を遂げるきっかけとなった。高校3年生ではFWでもプレーし、キャプテンも務めた。「最初はキャプテンシーはなかったですが(笑)、だんだん言葉で引っ張る部分も含め、責任感は増していきました」と、プレーの幅を広げるとともに心身も磨いた高校3年間になった。
 
迎えたプロサッカー選手としての初戦、WEリーグデビューとなった開幕戦は、「前の夜は眠れない」ほど緊張したそうだが、念願のヨドコウ桜スタジアムでのプレーは格別で、「開幕戦のピッチに立てたことは嬉しかったです」とプロとしてのスタートを切ったことに安堵した。ただし、引き分けという結果も含め、「今日のプレーに納得はしていません。もっともっとチームの戦力になって、このチームで勝ちたいと思いました」と決意を新たにした。ホーム2戦目となる今節は、今シーズン初勝利、さらには自身のWE初得点の期待も懸かる。「ハードワークして、攻守に関わり続ける」プレーの先にある白星を掴み、試合後は、満面に広がる“もかスマイル”とともに、ヨドコウに集まる多くのサポーターと喜びを分かち合いたい。

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