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8/24 N相模原戦 Match Preview

  • 8/24 N相模原戦
  • メディア

今シーズン初得点、新体制初勝利を目指す今節。攻撃の連続性を増やし、精度を上げて、ゴールに迫る

 
2025/26 SOMPO WEリーグ 第2節・ちふれASエルフェン埼玉から中7日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホーム・ヨドコウ桜スタジアムに戻り、ノジマステラ神奈川相模原とのWEリーグ第3節に挑む。開幕戦のマイナビ仙台戦に続き、前節もスコアレスドローに終わっているだけに、今節こそ何としても今シーズン初勝利を手にしたい。
 
前節は試合終盤、相手に立て続けに決定機を作られた中で、GK山下莉奈が好セーブを連発。土壇場での敗戦を免れ、チームに勝点1をもたらした。守備陣は2試合続けて無失点で抑えているだけに、今節は攻撃陣の奮起に期待がかかる。「どんな形でも、まず1点を取ること」と松田岳夫監督。今週の練習では、チームとして積極的にゴールを目指す姿勢、選手個々のシュートを打つ意識の高まりも感じられた。ゴールを奪うために松田監督は、「パスを出した後、もう一回、受ける意志。強度の連続性が大事」と話す。前からアグレッシブに奪いに来るN相模原の守備に対し、しっかりとボールを動かしてプレスを外しつつ、相手ペナルティーエリア内に入っていく局面では勢いを持って打開していきたい。前節は中盤から飛び出していく宮本光梨の積極性も光った。「チャンスがあれば(ゴールを)狙っていこうと思っていました。ゴール前で自分の前にこぼれてきたり、フリーで打てたので、決めたかったです」と悔しさを滲ませつつ、今節へ向けても、「今年のサッカーは、パスした後、周りのポジションとのローテーションも重視しています。動くことで空くスペースを誰かが使うことはチーム全体で意識しています。ボランチから抜け出していくシーンも昨年より多いので、ゴールも意識してプレーしたい」と、虎視眈々とファーストゴールを狙う。また、前節はチーム最多のシュート3本を放った新井萌禾は、「開幕戦では攻撃にあまり関われなかったので、前節は積極的にシュートを打とう、攻撃に関わろう、と思って試合に入りました。その意識はあったのですが、精度が追い付いていない。もっと精度を高めないと、枠に行かないし、ゴールも生まれない」と課題を挙げる。ボールを動かしつつ、空いたスペースを突いていく攻撃の仕上げとして、ゴールに迫る連続性とフィニッシュの精度、その2つが今節のテーマとなる。“チーム勝たせる”強い意志を持った選手一人一人のプレーに期待したい。
 
また、N相模原が前節の布陣を継続するのであれば、今節は互いにシステムは3バック。かみ合う形となるだけに、局面ごとに訪れる1対1を制すことが勝利には欠かせない。「ミラーゲームになれば、どうポジションを取るか、その駆け引きで上回った方が、ゲームを優位に進めやすい。個人が自信を持って、マッチアップする相手にしっかり向かっていくことが大事」と松田監督。特にサイドの攻防は注目ポイント。左ウィングバックに入ることが多い百濃実結香は、「外に張ってドリブルという自分の特長も出していきながら、張るだけではなく、中に入って周りと関わるプレーなど、やれることは増えていると感じています」と新チームになってからの変化を語り、今節に向けては、「守備では、対面の相手を気にして下がるのではなく、後ろの選手に任せるところは任せて、対面の相手とも駆け引きしながら、自分が高い位置を取って押し上げて、攻撃に関わっていきたい。自分の動き出しで、(新井)萌禾や(和田)麻希、前の選手がプレーしやすいスペースを作りたい。(左サイドで組む)萌禾の特長を引き出す動きをすれば、萌禾も生きるし、今度は自分が受けたときにチャンスも生まれる。自分も周りも輝けるように連動していきたいです」とプレーのイメージを描く。守備では、N相模原のカウンターに対し、白垣うのを中心とした3バックのリスク管理、クロス対応が重要になる。拮抗した展開になれば、途中出場の選手のパワーも必要だ。開幕から2試合続けて途中出場の田子夏海には、1発の破壊力がある。パスワークを特長とする今シーズンのセレッソだが、「つなぐサッカーの中でも、スピードを生かして裏を取ったり、パスだけではなく、自分でも積極的にシュートを打っていきたい」と、良い意味での“異分子”となり、ゴールに迫りたい。

WE参入初年度から2シーズン指揮を執った、セレッソ大阪ヤンマーレディースの初代監督である鳥居塚伸人氏は、今シーズンはN相模原の強化ダイレクターに就任。間接的な形ではあるが、今節は相手としての再会となる。「感謝の気持ちを込めて、勝ちたいと思います」と宮本も話すなど、前監督の前で成長し続けている姿を見せたい。また、開幕戦の試合後、初めてヨドコウ桜スタジアムをホームとして戦った松田監督は、「選手との距離が近い。応援の声もすごく聞こえる。皆さんの声に選手が後押しされてプレーしていると感じました。次回、ここで試合をする時は、サポーターと喜べるよう全力で戦っていきたいと改めて感じました」と話した。今節こそ今シーズン初の勝点3を掴み、ヨドコウ桜スタジアムに集う多くのサポーターと、勝利の喜びを分かち合いたい。

試合前日コメント

松田 岳夫監督


Q:前節の第2節・ちふれASエルフェン埼玉戦では、開幕戦に比べてシュートの本数や背後を取る回数も増えていたが?
「その分、今度はボールを持つ時間が短くなりました(笑)。スピードを上げることは大事、相手の背後を目指すことも大事。でも全部それになると、守備をする時間も長くなる。そうなると、そっちに体力を使わないといけなくなる。限られたパワーをどう使うか。配分も考えないといけない。開幕戦は、ボールを動かそうとしていたけど、裏を取れなかった。前節は、裏を目指して、ボールを動かせなかった。両極端になったと思いますが、そのちょうどいいところを探っていきましょう、とは思っていません。まずはどっちかに振ることも大事。次は、裏、裏ではなく、スピードを落としてボールを動かすことに振っていく可能性もあります。(今節の対戦相手である)ノジマは前節、相手がベレーザだったので、引く守備になっていましたが、本来は前から来るチーム。そうした相手に対し、自分たちも前から行って、バチバチにやれば、いいこともあるし、そうではないこともある。計算できるゲームをしたい気持ちもあります」
 
Q:ノジマステラ神奈川相模原と対戦した前節の日テレ・東京ヴェルディベレーザが見せたように、ボールを握った中で、焦れずに相手の隙を突いていきたい?
「(ベレーザは)ボールを取られないことが大前提にあって、相手が取りに来た時の穴を見つける力がある。そこはベレーザのうまさ。でも、サッカーってそういうもの。ボールを動かして、できた穴を突いていく。そこはウチも大事にしていきたいし、そのイメージを持てている選手もいるので、そこから少しずつ広げていきたい。でも、大事なことは、点を取ること。どんな形でも、まず1点を取ること。そこからがスタート。まだスタートを切れていないので、3試合目で何としても勝点3を取りたいです」
 
Q:ゴールを取るために必要なことは何でしょうか?
「ゴール前の積極性。それは、ただスピードを上げてゴールに向かうというだけではなく、駆け引き。自分からボールを要求する、ここに欲しい、という意志。パスを出したら、もう一回受ける、という意志。それが大事。そのあたりの連続性と力強さが今は足りない。1回だけ力を出して、終わってしまう。そうではなくて、パスをしたら受ける。もう一回、つながっていく。強度の連続性。それが大事になります」
 
Q:今週の紅白戦では、選手一人一人のゴールへの意識も上がってきている様子も見られたが?
「そうですね。いい傾向だと思います。やっぱり、個がやれることを増やさないと、チームとしても向上しない。チームを構成する個がそれぞれ責任を持って、やれることを増やすという強い意欲を持たないと、変わっていかない。周りに合わせるのではなく、自分の良さを出すことが大事。それが改善されていくと、色んなモノが好転していくと思います」



新井 萌禾選手


Q:今節・ノジマステラ神奈川相模原戦へ向けての意気込みをお願いします
「今シーズンまだ勝利していないので、ホームでしっかり勝って、これからのリーグ戦にいい流れをもっていきたいです」
 
Q:N相模原で知っている選手はいますか?
「笹井姉妹(姉・一愛、妹・優愛)とは小学生の頃から戦っていました。小学生時代は神奈川県のチーム(JFC FUTURO)でプレーしていたので、知っている選手は多いです。対戦が楽しみです」
 
Q:前節・EL埼玉戦の手応えと課題は?
「開幕戦では攻撃にあまり関われなかったので、前節は積極的にシュートを打とう、攻撃に関わろう、と思って試合に入りました。その意識はあったのですが、精度が追い付いていない。もっと精度を高めないと、枠に行かないし、ゴールも生まれないと思うので、精度を上げていくことが今の課題です」
 
Q:宝田沙織選手との関わりについて
「沙織さんが受けることで空くスペースはあります。全部が全部、沙織さん任せではなくて、沙織さんを見ながら、相手や状況によって判断を変えながら、自分でも突破する意識を持ってプレーしたいです」

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