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8/16 EL埼玉戦 Pick Up Player【和田麻希選手】

  • 8/16 EL埼玉戦
  • メディア


いよいよスタートした今シーズンのWEリーグ。昨シーズンからの変化という意味では、前線で起点となって攻撃を引っ張った宝田沙織、豊富な運動量で攻守に関わり続けた新井萌禾、新加入選手2人の動きが目を引いたが、既存の選手で最も印象を残したプレーヤーは、背番号29、和田麻希だったのではないだろうか。昨シーズン後半から覚醒の兆しを見せていたストライカーだが、ドイツキャンプの練習試合では3試合すべてで得点。「感覚をもっている」と松田岳夫監督も評価する。3シーズン目にして自身初の開幕スタメンを掴むと、頂点に位置する宝田の一つ下のポジションでプレー。決定機を決め切ることはできず、試合後は反省の言葉も聞かれたが、「自分でシュートまで持って行く意識は昨年より増している」(高和芹夏)、「ドイツキャンプで目に見える結果を残したことで、自信も付いてきた」(米田博美)とチームメートからの評判も上々で、今シーズン、飛躍の予感が漂う。
 
柔らかな身のこなし、優雅な間合いで相手を抜いていくドリブル、背後へ抜け出すスピード。様々な長所をもつ中で、開幕戦の中継で解説を担当された川上直子さんが、「おもしろい独特なリズム。(DFにとって)ボールを取りにくい」と評したドリブルは、「小学生時代のチームがドリブルの練習をするチームだったので、そこで毎日、磨いた」武器。また、就任1年目で、「昨シーズンまでがどうだった、ということは分からない」とすべての選手をフラットに見ている松田監督も、和田については、「人とは違う面白い感覚を持っていると感じる。ゴールを取るためには、相手のペナルティーエリア内やその近辺では人と違う感覚を持つことは大事。逆を取る、相手の予測に反してプレーする、そこは期待している部分」と“独自性”に言及。そうした元選手や指導者の目を引く強みをもっていることも、彼女の特異な部分と言えるだろう。
 
「大好き」な宝塚歌劇の魅力について、「唯一無二感」と表現する和田。「同じ女性として、カッコ良くて綺麗で、憧れの眼差しを抱いています」と語る彼女自身、チームにおいて自身にしかない個性でチームをけん引し、サッカー少女の憧れになるべくピッチを駆ける。新体制初勝利を目指す今節。待望のWE初ゴールで、チームに勝点3をもたらしたい。

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